【テレワーク&完全出社】住居費と通勤時間を、経済的視点で計算すると…

コロナ禍で定着しつつある、テレワーク。でも、仕事の都合上、完全出社の方も多いのが実情です。
そこで気になるのは、通勤時間と住居費の関係。
会社近くで高い家賃を払うのが得なのか、遠くても安い場所に住むの方が良いのか?
その疑問を、データで解き明かします。

テレワーク時代の、「程よい田舎暮らし」を考察する、ほどいなかシリーズ
実際に「ほどいなか」に移住した経験をもとに、連載します。

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会社から遠い方が得?それとも近くに住むべきか?

家賃と通勤時間を、可視化してみると

通勤時間は短いほうが良い。でも、住居費は高い…
実際、どの程度違うでしょうか。
住宅情報サイトSUUMOが公開している家賃相場(2021年)データと、通勤時間を組み合わせグラフにしてみると…

中央線・青梅線各駅(※注)の新宿からの所要時間と家賃を、グラフ化してみると…
縦軸が家賃、横軸が新宿からの所要時間です。
概ね、相関関係がありますね。

賃貸相場は、2LDK/3K/3DKなど、カップル〜ファミリー向けの、おおよその相場。
所要時間は、朝の通勤時の新宿駅までの時間となります。

注…新宿〜高尾間の快速列車停車駅と・立川〜青梅間の各駅

駅名新宿からの所要時間賃貸相場
新宿¥217,000
中野6分¥132,000
荻窪14分¥141,000
三鷹22分¥129,000
国分寺27分¥106,000
立川34分¥110,000
八王子43分¥85,000
高尾50分¥78,000
拝島49分¥78,000
河辺1時間03分¥70,000
青梅1時間11分¥67,000

主要駅をピックアップしてみると…
結果は、ほぼ通勤時間が長くなると、家賃が安くなります。
まあ、予想通りですね。
通勤快速が停まらない、特快停車駅の三鷹や国分寺は、若干不利になりますが、ご容赦を。

結果は、1時間ほどの郊外へ住むと、家賃が半額強になります。
これを安いと考えるか、時は金なりと考えるか…
人それぞれ価値観が違うので、一概には言えません。

通勤時間を、時給換算してみると

人それぞれの価値観は、ちょっと横において…
郊外で安い家に住むことは、どの程度「得」なのでしょうか?
新宿に会社があると想定し、列車に乗る時間を時給換算してみましょう。
新宿での家賃との差額を、通勤時間で割ってみました。

駅名月間通勤時間時給換算年収換算
中野4時間¥21,2504,080万円
荻窪9時間20分¥8,1431,563万円
三鷹14時間40分¥6,0001,152万円
国分寺18時間¥6,1671,184万円
立川22時間40分¥4,721906万円
八王子28時間40分¥4,605884万円
高尾33時間20分¥4,170801万円
拝島32時間40分¥4,255817万円
河辺42時間¥3,500672万円
青梅47時間20分¥3,169608万円
通勤時間を時給・年収換算
(月20日間通勤)

月20日勤務で計算。週休2日制で、毎日通勤する人の例です。
片道1時間だと、20日間の通勤時間って40時間。約2日ほど、列車に乗る計算か…そう考えると、ゾッとしますね。

でも、家賃の差額を時給換算すると、ほぼ通勤時間が1時間の河辺で、3,500円。その時給を年収に換算すると、672万円に相当します。
ちょっと乱暴な理屈ですが、つまり、年収がこれ以下ならば、郊外(というか田舎ですが)に住んだほうがお得なんですね。
東京都の平均年収は619万円、単に経済的側面から考えると、大半の人は、郊外に住むべきかも?
もっとも、共稼ぎならば、世帯収入も多くなり、利便性の良い場所に住めるでしょうね。

荻窪で1,563万円、三鷹で1,152万円という年収換算となりましたが、意外と実態にあった数字かもしれませんね。
このエリアで駅から10分程度・2LDKの築浅・中古マンションを買うならば、6千万円以上はするでしょう。
仮に全額ローンで返済するならば、35年・1.3%で、月々18万円弱。これだけのローンを組める人って、それなりの年収ですよね。

テレワークの人は、郊外が断然お得!

結構、家賃のコストってバカになりませんね。
でも、上の計算は、毎日通勤した場合。
テレワークだと、より郊外へ住むほうが、経済的でしょう。

駅名月間通勤時間時給換算年収換算
中野1時間36分¥53,12510,200万円
荻窪3時間44分¥20,3573,909万円
三鷹5時間52分¥15,0002,880万円
国分寺7時間12分¥15,4172,960万円
立川9時間04分¥11,8012,266万円
八王子11時間28分¥11,5122,210万円
高尾13時間20分¥10,4252,002万円
拝島13時間04分¥10,6382,042万円
河辺16時間48分¥8,7501,680万円
青梅18時間40分¥8,0361,543万円
通勤時間を時給・年収換算
(月8日間通勤)

月8回通勤の場合の、通勤時間の時給換算です。
大体、週に2回くらい、職場へ行くかな、くらいのイメージ。

テレワークならば、通勤時間が減り、郊外から通う「時給」は高くなります。
経済的にいえば、郊外へ住んだほうが、断然得、という結果ですね。

例えば、青梅でも時給8千円相当ですよ!年収ベース、千五百万円でもペイできます。
高尾ならば、時給1万円。こんな仕事、ありませんよね。
この時給ならば、通勤列車も苦にならない気がしちゃいます。
冗談はともかく、実際、青梅市内の駅からだと、通勤時間でもほぼ座れますしね。
これは、中央線でも、始発駅の高尾や豊田などでも同じです。

郊外に住むと、生涯でどれくらいお得?

賃貸だと、50年間で5千万円もの差が

駅名家賃55年間の住居費
中野¥132,0009,438万円
荻窪¥141,0001億82万円
三鷹¥129,0009,224万円
国分寺¥106,0007,579万円
立川¥110,0007,865万円
八王子¥85,0006,078万円
高尾¥78,0005,577万円
拝島¥78,0005,577万円
河辺¥70,0005,005万円
青梅¥67,0004,791万円

ついでに、生涯での住居費を、駅別に計算してみましょう。
30歳で結婚し、85歳までの55年間で想定。
月々の家賃と、2年に1回の更新料・保証金を、それぞれひと月分とした金額です。
あくまで目安ですが、参考にはなるでしょう。

荻窪と青梅では、55年間で5千万円以上、差が出ます。結構、大きいですね。
生涯、郊外で暮らさずとも、現役時代は便の良い場所、リタイア間近になったら郊外へ引っ越す、というのも良いでしょうね。

リタイヤ間近に、郊外へ引っ越すと?

駅名家賃30年間の住居費
中野¥132,0005,148万円
荻窪¥141,0005,499万円
三鷹¥129,0005,031万円
国分寺¥106,0004,134万円
立川¥110,0004,290万円
八王子¥85,0003,315万円
高尾¥78,0003,042万円
拝島¥78,0003,042万円
河辺¥70,0002,730万円
青梅¥67,0002,613万円


上の表は、30年間の居住費の目安です。
例えば、55歳で荻窪から青梅へ引っ越し、30年間暮らすと2千8百万円ほど、節約できます。
ほどほどの田舎で、ノンビリ暮らすのも悪くないですね。

賃貸の場合、高齢だと中々借りずらいので、現役中に引っ越すのも良いでしょう。
いっそ、マンションを買ってしまうのも手です。郊外の家は、資産価値は期待できませんが、かなりお得です。

経済的な面から、何処で暮らすかを考えてみました。
その他、程よい田舎への移住に関しての記事があります。
是非、ご覧ください。

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