【ほどいなかに住もう】その9…地域格差をなくす?程よい田舎の、オンラインショッピング事情

前回は、程よい田舎=「ほどいなか」のショッピングについて、考えてみました。
今回は、オンラインショッピングについて考察します。
「ほどいなか」のショッピング事情で欠けているのは、やはりニッチな商品やサービス。
趣味性の高いものや、専門的なモノは、都心に比べれて、貧弱です。
それを補完できるのは、やはり、オンラインショッピングでしょう。

●「ほどいなか」の、オンラインショッピング

オンラインショッピングは、「ほどいなか」から始まった

今では時価総額・約1兆ドル(2020年)の巨大企業となった、アマゾン。
しかし、20世紀末・設立時のアマゾンは、オンライン書店でした。
まだ、日本法人のなかった頃、日本国内では「洋書屋さん」の位置付け。
国際宅配便を利用した、海外通販の一種でした。

その頃、アマゾンの利用率の高かったのは、茨城県。
なぜなら…
筑波学園都市の研究者の人たちが、利用していたのです。
都心よりも洋書が手に入りづらい「ほどいなか」。
日本のオンラインショッピングは、いわば「ほどいなか」から始まった、といえます。

都会人のほうが通販好き?

少々古いデータ(2016年)ですが、通販の年間利用金額・購入頻度ともに、東京都がダントツでトップ。

「通販大好き県」全国1位は東京都で、1年間の通販利用額はなんと114,025円。全国平均額である88,379円の約1.3倍という利用額でした。 2位は千葉、5位に埼玉と、首都圏が上位に食い込みました。「通販をどのくらいの頻度で利用していますか?」と聞いたところ、「月に2-3回」以上と回答した購入頻度の高い「通販ヘビー層」の割合も東京が1位で、47.7%でした。

通販大好き県はどこ? ~JADMA(公益社団法人日本通信販売協会)

ちょっと、不思議ですよね。
通販を使わずとも、リアル店舗のたくさんある東京が、一番通販を利用しているのですから。

単に収入が多いから、なのでしょうか?
意外かもしれませんが、都道府県別の可処分所得は、東京は第5位。
(平成28年(2016年)家計調査結果・総務局統計局)
他の県、例えば福島や富山などのほうが、収入があります。
住居費の高い東京の場合、実際に使えるお金で考えると、さらに少なくなりますし。

東京人の通販好きの理由は…
おそらくは、インターネットの利用率が高いから、なのでしょう。
パソコン・スマホ・タブレット端末ともに、インターネットの利用率は東京が1位。
総務省 都道府県別インターネット利用率及び機器別の利用状況 個人/2017年
また、上位を占めているのは、大都市圏の都道府県です!

では、なぜ、東京のインターネット利用率が高いのか?
一昔前ならば、ネット回線の地域格差、デジタルデバイドがあるから、と説明できますが…
今や光回線(FTTH)の世帯カバー率は、推定98%(総務省 ブロードバンド基盤の整備状況)。
携帯電話の回線も、ほぼ、全国に行き渡っています。
東京は高齢者が少ないから、とも考えられますが、沖縄や滋賀のほうが平均年齢は低いのですよね。

ここからは、筆者の推測ですが…
東京は、企業の本社が集中し、ホワイトカラー率が高いのでしょう。
仕事でパソコンを使い、慣れ親しむ風土が揃っています。
日常的に使わなきゃ、パソコンなんて買おうと思わないですよね、普通。

スマホ普及率は、通勤・通学時間が長いことに起因します。
要は、家の外の暇つぶしなんです、スマホって。
まあ、それが習慣化→中毒化して、家でもイジる人も多いのですが。
そうやって長時間使えば、オンラインショッピングも、たくさんしちゃいますよね。

そして、オンラインショッピングをし始めると、やっぱり便利で楽しい。
家に、何でも買える自動販売機が、あるようなモノです。
もちろん、リアル店舗の良さもあるけれど、家にいながら買い物できる利便性は、麻薬的です。
リアル店舗の多い東京で、通販が普及しているのは、通販のほうが便利で楽しいから、ともいえます。

「ほどいなか」の、オンラインショッピング術

ちょっと、前置きが長すぎました…
では、「ほどいなか」ではどのように、オンラインショッピングを利用すれば良いのでしょうか?
都心より、リアル店舗の少ない「ほどいなか」のほうが、更に利便性が高まります。

  • 時間と交通費が節約できる
    わざわざ、都心に出ないと買えないモノとか、時間と交通費の無駄ですよね。
  • 配送料は都心と同条件
    離島などならばいざしらず、関東近郊の「ほどいなか」ならば、配送料は変わりません。
  • 配達時間もさほど変わらない
    ヨドバシエクストリームのような、大都市に特化したサービス以外は、ほとんど同条件です。

つまり、都心よりも「ほどいなか」のほうが、オンラインするとお得感があります。
買って便利なものは…

  • 細々としたリピート品
    日常的に使う消耗品で、いつも買っているもの。
    例えば、プリンターのインクや用紙など、いちいちお店に行って探すのが面倒。
    オンラインなら、過去の履歴などから、簡単に再発注できます。
  • 重いものやかさばるモノ
    食料品なら、お米や、ミネラルウォーターとか。
    物干し竿とか、車でも積みにくいモノも、オンラインですよね。
    組み立て家具とかも、そうですね。
    家具は実物を見たほうが良いけれど、家で寸法を測りながら決められるメリットは大きいです。
    イケアなどは、実店舗へ行っても、後でネットで買ったほうが、遥かに楽だったりします。
  • 家電品
    これもかさばるし、重い。
    それと、家電量販店の場合、オンラインの方が、クレジットカード利用時の、ポイント率が良かったりします。
    ただ、実店舗だと値切って安くなる可能性もあるから、そこが微妙ですが。
  • ネットでないと、探すのが大変なモノ
    すごくニッチな商品などですね。
    例えば、換気扇のフィルター。
    自宅で使用中の型番を調べて、それにあるモノを探すとか、やっぱりオンラインでしょう。
  • 電子書籍
    これは、リアル店舗では売っていませんが…
    紙の本みたいに、かさばりません。
    ただ、ブックオフなどで安く買って、読んだらすぐ売るほうが安いかも。

●ネットスーパーや、生協の宅配も便利

気軽に生鮮食品を買える、ネットスーパー

オンラインは、アマゾンやヨドバシドットコム、楽天などだけではありません。
イオンやヨーカドーなど、スーパーの手掛けるネットスーパーも便利です。
何といっても、生鮮食料品を短時間で配達してくれます!

例えばヨーカドーのネットスーパーの場合、16時までに注文すれば、当日配達。
配達料はかかりますが、1回ごととチャージなのである程度まとめ買いするなど、計画的に使うと安上がりです。
それと、冷蔵庫の中を見ながら、家で発注するので、フードロスが少なくなりますね。

エリアはネットから、検索できます。
比較的エリアの広いのは、やはり大手の2社です。


ネットスーパーで買うと良いものは…

  • 重いもの、かさばるもの
    普通のオンラインショッピングでもそうですが、急に入り用になった時、便利です。
  • 冷凍食品
    店で買うと、帰り道で融け始めますからね。
    冷えたまんま、運んでくれるネットスーパーは、便利!
  • 下調理のサービスがあるもの
    ネットスーパーによっては、魚をおろしてくれるサービスなどもあります。

生協の宅配サービスも便利

食料品は配達サービスを、古くから行っている生協(生活協同組合)。
当然、オンラインでも注文も可能です。
地域によって、利用できる生協が違います。
ここから、郵便番号で検索できます。
コープ・生協の宅配

「ほどいなか」は、意外と生協が充実しています。
ネットスーパーが配達しないような、かなり辺鄙な町でも配達エリアだったりします。
生協によって違いがありますが、ネットスーパーと性格が異なります。
日本最大の生協「コープみらい」の宅配サービス「コープデリ」の場合…

  • 組合員制
    実店舗では組合員でなくとも買い物できますが、「コープデリ」は、組合員加入が条件。
    500円の加入金が必要です(退会時に返却)
    (2020年7月現在、コロナ渦での需要増大のため、コープデリの加入受付がストップ中)
  • オリジナル商品が高品質
    オリジナル商品が、安全・高品質志向。
    例えば、安いウインナーでも発色剤を使わないなど、ポリシーがある。
    食物アレルギー配慮食品なども、充実しています。
  • 週1回の配達が基本
    他のネットスーパーとの、大きな違いはコレ。
    計画的に注文する必要が、あります。
  • 基本手数料+配達手数料がかかる
    週1回のサービスを受ける場合、何も注文しなくとも基本手数料80円がかかります。
    また、商品を発注すると配達手数料100円がかかります。
    毎週利用すると、年間9,320円、意外とかかる…
    ただし、高齢者・障害者割引、お子さんがいる場合や、共同購入などでの各種割引があります。

コープの宅配サービスは、コンスタントに買う人向けですね。
手数料が毎週かかるので、たまに使うような人には向きません。
モノは良いので、赤ちゃんやお子さんのいる家庭は、特にオススメします。

「ほどいなか」だからこそ、オンラインを使いこなそう

オンラインショッピングも、それぞれ特徴がありますよね。
アマゾンやヨドバシドットコムのような大手も便利ですが…
自社配送網の充実している、ネットスーパーや生協もまた便利です。
近所のリアル店舗とうまく使い分けて、便利な買い物生活をエンジョイしましょう!

次回は、リモートワーク時の書斎、住宅事情について考えてみます。
「ほどいなか」と都心を比べつつ、リモートワークに「使える」家とは何かを探ります。