【ほどいなかに住もう】その15…リモートワークは、どこで仕事する?

コロナ禍で、いきなり脚光を浴びた、リモートワーク。
オフィスに縛られず、仕事をするスタイルですが、問題は日本の住宅事情でしょうか。
程よい田舎=「ほどいなか」では、住居費が安く比較的環境は良いのですが…
それでも急な来客や気分転換で、家以外でも仕事がしたくなるでしょう。
では「家」以外では、どこで仕事するのが良いでしょうか?

●ファミレス? カフェ? 図書館? ほどいなかの、リモートワーク事情

ノマドワークって、胡散臭い?

2010年代前半、「ノマドワーク」なる働き方が、話題になりました。
ノートパソコンの高性能化と、公衆Wi-Fiなどの通信インフラの整備。
テクノロジーの進歩で、「場所を選ばない」働き方がノマドワークです。

ただ、どこか胡散臭かったのも事実。
スタバでマックブックを広げドヤ顔をする「意識高い系」、みたいなイメージで語られました。

その背景として…
そもそも、わざわざなぜ「外で仕事」をしなければならないのか、というギモンがあったのでしょう。
当時は、リモートワーク(在宅勤務)も一般的ではなく、個人事業主ならば、家で仕事をすれば良いのでしょう。
要は、「仕事をする自分」を自己顕示したかった、という印象だったのです。

コロナは、パンドラの箱を開けた

時代は移り変わり、総務省がリモートワークを後押しをし始めます。
働き方改革の一環というより、東京オリンピック対策。
実は、働き方改革は厚生労働省のプロジェクト、総務省としては独自の草案を打ち出した、いかにも縦割り行政的な話です。

話が、脱線しました。
東京オリンピック時の、交通渋滞などの対策として、リモートワークを浸透させる試みは、あまり成功しませんでした。
そりゃそうですよね、たかだか2週間程度のオリンピックのために、リモートワークに投資する企業など、そう多くありません。

しかし、コロナウイルス感染症で、話は急展開
緊急事態宣言で、一気にリモートワークが一般的となりました。
内閣府の調査(PDF)では、34.5%の人が何らかの形で、リモートワークを経験。
また、リモートワーク経験者の86%は、今後もリモートワークを利用したい、との結果です。
つまり、リモートワークのほうが、メリットのほうが大きい、と判断する人が多いのです。

仕事はオフィスでなければできない、というのは、どうやら幻想のようです。
もちろん、製造の現場や医療など、リモートワークが難しい業種もありますが…
コロナは、パンドラの箱を開けてしまったのです。
胡散臭かった「ノマドワーク」の観念が、受け入れられ始めた、とも言えます。

リモートワークは、家が基本だけど

以前、リモートワークに、書斎は必要?程よい田舎の仕事術という記事を書きました。
リモートワークには書斎、少なくとも、きちんとしたデスクはあったほうが良い、と。
そして、そのスペースを確保するには、程よい田舎=「ほどいなか」に住めば可能です。

そうは言っても、来客があったりすると落ち着きません。
完全な書斎があれば別ですが、リビングのデスクで仕事をしている人など、特に。
たとえば、子供のお誕生日パーティーの横で、シコシコ仕事なんて出来ませんし。

また、気分転換で外に行きたい、というのもあります。
通勤は苦痛でも、だから家に籠もりっぱなし、というのも、意外と疲れます。
では、どこで仕事をすれば良いのでしょうか?

集中するなら、図書館

仕事をするスペース、といえば、コワーキングスペースなどを思い浮かべるかもしれませんが…
まだまだ少なく、特に住宅地には皆無です。
しかし、日本には、公共図書館があります。

図書館には、観覧スペースや自習室が完備されています。
もちろん、無料。
昔ほどではありませんが、夏休みなどは、学生が勉強しています。
静かな館内は、仕事をするのにうってつけです。

最近の図書館は大抵、Wi-Fiが完備されています。
利用方法は、図書館によって違います。
中には、利用者登録を申請しないと、SSID(アクセスポイントの識別名)が使えないこともあります。
電源が使える図書館も、結構あります

元々、勉強をするための施設、机や椅子はとても良好です。
最近の図書館は、雑誌や新聞コーナーはくつろげる椅子、学芸書のコーナーはじっくり読むための椅子と、ゾーニングされています。
仕事に疲れたら、ソファーで休む、なんてのも可能です。

また、当たり前ですが、資料が豊富なのが図書館の良いところ。
今どきの図書館は、ネットでも蔵書検索が出来るので、便利です。
もちろん、図書館自体にも、検索用のPCがありますし。
意外と便利なのは、「この本、図書館にあります」というブラウザのプラグイン。
これをchromeに組み込むと、アマゾンのページで、図書館に蔵書があるか、確認できます。
アマゾンの洗練された検索スキームで、タダで本を読めるわけです(笑)

この本、図書館にあります紹介ページより、引用


と、良いことずくめの図書館ですが…
図書館の難点は、学生が多く、夏休みなどは座席が確保しにくいこと。
これは、結構、図書館によって差があります。

また、原則、飲食は禁止です。
最近は、飲食可能なスペースもある図書館もありますが、まだまだ少数でしょう。
食べ物はともかく、飲み物も一切禁止なのは、結構辛い。
ペットボトルも禁止の図書館も、多いです。
蔵書が汚されたり、水濡れする可能性があるからでしょう。
ペットボトルなら蓋があるからと思いきや、結露で本がビショビショになるトラブルも結構あるそうな。

その代わり、といってはナンですが、図書館には冷水機があります。
トイレのついでにでも、水分補給をしつつ、仕事をするしかありませんね。
コーヒー片手に仕事、という人には向きません

ファミレスは穴場?

図書館は良いけれど、飲食できないし…
そういう人は、ファミレスです。
入店すれば、強制的に飲食せざるを得ません。

長居して良いのか、はともかく。
ファミレスの良いところは、ドリンクバーがあることでしょう。
なんせ、好きなだけ、コーヒーやお茶、ソフトドリンクが飲めるのは、魅力です。

Wi-Fiは、チェーンごとに方針が違います。
例外はありますが、大体こんな感じ。

フリーWi-Fi利用制限
ガスト60分×1日3回
バーミヤン60分×1日3回
ジョナサン60分×1日3回
デニーズ60分×1日3回
サイゼリヤ
びっくりドンキー無制限
COCO’S東京・神奈川・千葉・埼玉の一部店舗無制限
ロイヤルホスト
ビッグボーイ
ジョイフル無制限
ステーキのどん
フォルクス
無制限

大手では、すかいらーく系(ガストやジョナサン、バーミヤン)・デニーズはWi-Fi完備、サイゼリヤ・ロイヤルホストは使えません。

ファミレスの良いところは、店員さんにあまり干渉されないこと。
だからといって、むやみに長居するのは、マナー違反ですが。
上のWi-Fi利用状況では「無制限」となっているお店でも、3時間接続すると、一旦、解除となる仕様が多いです。
つまり、最大でも3時間以上は勘弁してくれ、みたいな暗黙の了解なのでしょう。

また、テーブルが広いのは魅力。
カフェと比べて、圧倒的に広いです。

難点は、椅子が仕事向きでは無いこと。
椅子がクッションが効きすぎで、高さも少々低い。
また、ボックス席の場合は、椅子が全動かせない場合も。
とはいえ、長時間、仕事をするのには不向きですが、食後などに小一時間ほど仕事をするには、良いのでは。

元相、ノマド御用達の、カフェは?

ノマドワーカー御用達のスタバを始め、カフェチェーン店は、その殆どがWi-Fi完備です。
元々、外回りの営業などが休憩し、需要が高ったのか、早くからWi-Fiが使えました。
対抗上、個人経営の喫茶店やカフェも、Wi-Fi利用可能なお店が多いです。

カフェチェーンは、価格帯によって、座席の造りが結構違います。
ドトールなどの比較的安いチェーンは狭め、コメダなどは広めのテーブルです。
狭めのテーブルの場合、食事メニューをオーダーすると、ノートパソコンを置けなかったりします。
どちらにしろ、ステーキを食べることを前提としたファミレスに比べれば、狭いでしょう。

大抵は、椅子も、褒められたものではありません
ファミレスもそうですが、飲食店はいかに回転率を上げるかが、収益を左右します。
良い椅子を置く理由がない、のです。

ファミレスがWi-Fiを完備した今、「わざわざ」カフェチェーンへ行って、仕事をするメリットは何でしょうか?
美味しいコーヒーが飲みたい、とか、雰囲気が良いから、みたいな、直接、仕事は結びつかない理由だけかなと。
ネガティブなことを書いてしまいましたが、気分転換は大切な要素
人間、理屈だけではないですから。
家や会社では得られない居場所を求めるのならば、良いですよね。

無理やり、まとめると…

どこで仕事をするか、まとめてみます。
やや、無理やりですが…

コスパ静寂性飲食仕事のしやすさ長居しやすいか
コワーキングスペース×
図書館×
ファミレス
カフェ
ファーストフード×
自宅
会社のオフィス長居を
強いられる?

「仕事にしやすさ」は、椅子やテーブルの良し悪しなど、仕事に向いた環境かどうか、です。
「静寂性」「仕事のしやすさ」さえ整備すれば、自宅は最強ですね。
図書館は飲食が出来ないことを除けば、かなり良いのでは?
会社のオフィスは、筆者の主観です(笑)

フリーWi-Fiは、安全か?

認証の方法にも依りますが、Wi-Fiに対し、あまり安全性を期待しないほうが良いでしょう。
悪意を持った人間ならば、盗聴される危険性があります。
しかし、インターネットそのものが、他者の整備した回線を経由して通信しています。
また、その経路はユーザーの意思とは関係なく決められます。

だから、安全性に関しては、SSLなどの秘匿性の高い方法で、通信したほうが良いのです。
仮に、盗聴されたとしても、解読できなけば安全、というわけです。
ブラウザならば、”https”から始まるサイトならば、SSLです。
まともなショッピングサイトやネットバンキングなどは、今どきSSLです。
まあ、外でネットバンキングなど使わないでしょうが…
また、大手のクラウドサービスも、安全です。

Wi-Fiの安全性も大切ですが、それ以上に気を付けるべきことは、「画面の覗き見」です。
外で仕事をすれば、その可能性があります。