長年、親しまれた昭島の新幹線図書館分室。
閉館が決まると、車両保存を願う声が広がりました。
クラウドファンディングも活用し、見事によみがえった新幹線。
2026年7月、新たな姿で公開されました。
拝島・つつじヶ丘の0系新幹線が、リニューアル
町の人気者だった、新幹線

昭島市のつつじヶ丘公園。
付近は、戦前は昭和飛行機の敷地でした。
飛行場もあり、海軍系の軍需工場として栄えました。

戦後、米軍に接収され、1981年に公団・つつじヶ丘ハイツも誕生。
その団地に隣接するのがつつじヶ丘公園です。
1992年、公園の一角に図書館の分室がオープン。
当時、財政が厳しかった市は、JR東海より車両を購入、図書館としました。
前の年まで営業運転していた、0系新幹線。
ちなみに取得金額は980万円でした。

新幹線図書館として市民に愛されるも…
近隣に中央図書館も併設された、アキシマエンシスが2020年にオープン。
その役目を終えました。
閉館後、雨ざらしとなった新幹線はボロボロに。
市民の間で存続を求める声が上がりました。
市ではクラウドファンディングも活用し、修復を決定。
2024年より工事を開始し、2026年7月より公開しました。
昭和世代の琴線に触れる、0系新幹線

修復された新幹線は、まさにピカピカ。

屋根も設置され、キレイな状態での保存も期待できます。

階段もありますが、2026年現在、車内には立ち入りできません。

図書館開設当時の1992年は、問題ありませんでしたが…
バリアフリー法や東京都の建築物バリアフリー条例に適合する必要があります。
当面は「観るだけ」となりそうです。

0系新幹線は、1964年に開業した東海道新幹線の車両。いわば、元祖新幹線です。
団子鼻の、昭和世代の鉄道少年にとっては、「特別なもの」でしょうか。
先頭車両の空気抵抗係数(Cd値)は0.29で、まさに流線形。

意外ですが、フェラーリより良かったりします。
まあ、走行安定性を増すため、ダウンフォース(風を利用した下向きの力)を発生させるスポーツカーを比較するのはナンセンスですが…
団子鼻と云われますが、よく練られた形なのでしょう。

車両番号は21−100。
「21」は下り方面の先頭車両を意味し、その100番目の車両となります。


行き先表示は正面左側は「ひかり」、右側は「こだま」。LED表示と比べると、なんともレトロですね。

0系といえば、このアンテナ。20世紀なのに未来的です。

車両の後ろ側。営業列車では見ることのできないアングルです。

0系新幹線のスカート。
そういえば、最近の新幹線って、こういうゴツいスカートなど履いていませんよね。
でも、これが良いんだな。

新幹線の横には、説明板。
車両代980万円、設置工事に2,940万円、輸送費に1,800万円とのこと。車両より運んだり、設置するほうがお金が掛かるのですね!

新幹線があること以外は、至って普通の公園です。
とはいえ、広々しているのは、郊外だからなのでしょう。

新幹線の修復と併せ、東屋やトイレもリニューアルしました。

北側の道路からの新幹線。この角度からだと、まるで走っているかのように見えます。
昭島の新幹線は、1973年に製造されました。
昭和、平成、令和… 鉄道として、図書館として、使命を全うした半世紀。
今後はどのように時代と寄り添うのか、楽しみですね。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・昭島駅北口より立川バス「IHI」行にて「瑞雲中学校」バス停下車・徒歩1分
また、昭島駅北口より徒歩13分























