奥多摩山地の東端、草花丘陵。
青梅・友田から浅間山を経て、羽村の堰へ縦走するコースは、野草の宝庫です。
桜の名所、多摩川・羽村の堰へ下れば、お花見も楽しめます。
目次
山野草と、桜の花見を同時に楽しめる、里山歩き
小作駅から青梅・友田へ
JR青梅線・小作駅西口から、多摩川橋を渡り、「友田」交差点から滝山街道(都道411号)へ。しばらく進み、大荷田橋を渡り右折します。
大荷田川沿いの道には、スミレがこぼれるように咲き乱れています。
林道の端から湧き水が… 筆者は飲んじゃいますが、一応、自己責任でどうぞ。
湧き水から少し進み、沢の横から取り付く登山道を往きます。この付近、マウンテンバイクの人も多く、少々、注意してください。
雑木林の中を登ります。新緑の時期は、ゴキゲンな道です。
さしたる登りでもなく、小さな標識のある稜線に出ます。左折して、満地峠方面へ向かいます。
満地峠を経て、浅間山へ
ここからは、稜線漫歩となります。
しばらく歩くと、右側に金網が。
「警察犬に注意」の看板。そう、この網の向こう側に、警察犬の訓練施設があるのです。
稜線とはいえ、大半は森の中。アップダウンも少なく、のんびり散策できます。
要所要所にある標識に従い、満地峠方面へ下ります。
下り切ると満地峠。小作駅方面への道を分け、浅間山方面へ登り返します。
里でソメイヨシノが咲く頃、ウグイスカズラ咲き始めます。
池、というか、大きなぬかるみの近くには、ヒメリュウキンカの花も。
足元には、カタツムリの抜け殻。
ツツジも見頃です。
くねくね道。里山の良さ、満載ですね。
しばらくすると、浅間山への急登。といっても、短い登りです。
標高235mの浅間山に登頂。標高235m、高尾山の半分未満の、良き低山です。
奥多摩の山々が、ツツジ越しに望まれます!
羽村の堰を経て、羽村駅へ
浅間山から、草花丘陵方面のコースもありますが…
今回は、羽村市郷土博物館方面へ下ります。
少し下ると、羽村神社。創建年代は不明で、富士浅間とも琴平神社とも呼ばれていました。浅間山の由来も、この神社なのでしょうね。
神社の境内からの、大展望。緩く蛇行する多摩川の奥に、街並みが広がります。
カタクリ、シュンランと、このエリアの山には、人気の山野草が自生しています。
地元の人いわく
「場所が分かると、盗掘されるから」
とのこと。自生地の詳細は非公開です、あしからず。
坂を下ると、いつしか道は沢沿いとなります。
沢にはニリンソウの群生。清楚で美しい花です。
沢沿いの道を往くと、右手に羽村市郷土博物館。
野外展示の下田家住戸は、国指定重要有形民俗文化財です。
入山時に通った、多摩川橋付近の民家を移築した家で、一見の価値あり。
郷土博物館の前を通り、多摩川の堤防上の道へ。
春になると桜も綺麗な、開放感あふれる遊歩道です。
心地よい道をしばらく歩き、歩行者・自転車専用の羽村堰下橋を渡ります。
橋を渡ると、羽村の堰。多摩川から玉川上水への、分水をしています。
この付近は、市民の憩いの場で、春はソメイヨシノが見事です。
羽村の堰の桜の詳細は、こちらをどうぞ。
羽村の堰から、羽村駅へ向かいます。1km少々ですが、上り坂です。観光案内所の前を通れば、駅はもうすぐです。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・小作駅 …〈20分〉 … 多摩川橋 …〈40分〉 … 登山口 …〈25分〉… 稜線 …〈1時間〉… 満地峠 …〈1時間〉… 浅間山 …〈20分〉… 羽村市郷土博物館 …〈15分〉… 羽村の堰 …〈15分〉… JR青梅線・羽村駅
ー計4時間15分ー
コースの状況など
- 多少のアップダウンはあるものの、比較的楽なコース。
- コンビニは、小作駅前にある。
- 羽村の堰のソメイヨシノは、例年4月上旬が見頃。
問い合わせ先
●東京都環境局 都立羽村草花丘陵自然公園
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/naturepark/know/park/introduction/toritu/hamura/index.html
●羽村市郷土博物館
http://www.city.hamura.tokyo.jp/0000005474.html