福生市・玉川上水沿いの、多摩川緑地・福生加美上水公園。
都内でも有数のキンラン・ギンランの自生する雑木林です。
駅からも近く、気軽に野生ランを楽しめます。
目次
絶滅危惧種のキンランを手軽に楽しめる、加美上水公園
玉川上水沿いにある、雑木林の公園
JR青梅線・福生駅から、徒歩15分。
江戸時代の面影が、今なお残る玉川上水の、せせらぎが聴こえます。
新緑の季節、水面も緑に彩ります。
多摩川緑地・福生加美上水公園は、玉川上水の西側。ちょうど、多摩川と上水の間に位置する小さな丘です。
展望台からの眺め。ここから富士山が見えます。
木製の筒の方角が、富士山のようですが…
残念ながら、春霞みで見えませんでした。
キンラン、ギンランの自生する、雑木林
加美上水公園では、4月下旬〜5月上旬にかけ、絶滅危惧種のキンランとギンランが咲きます。
保護棚に囲まれ、開花時期ならば、すぐ分かります。
写真を撮るならば、望遠レンズがあると良いですね。
都内の自生地としては、かなりの株があります。
野生ランらしく、優雅で華やか。そのため、盗掘も多く、絶滅の危機にさらされています。
公園内には、ギンランも自生。やはり、保護棚に囲われています。
キンランに比べ、やや小ぶりな株が多いです。
アップにすると、ラン独特の造形美ですね。
キンランに比べ目立たなく、森では中々見つけれないギンラン。気軽に楽しめ、良いですね。
園内には、ジュウニヒトエも咲いてました。こちらも美しい花ですが、あまり注目されず、気の毒です。
多摩川沿いの、福生かに坂公園
加美上水公園から、多摩川方面へ下ると、「福生かに坂公園」があります。
河川敷を整備した都市公園。広々とした芝生の公園です。
対岸には、丘陵も望まれます。
雑木林の公園も良いけれど、この開放感も素晴らしいですね。
芝生には、小さなムラサキサギゴケが咲いています。
福生かに坂公園という、一風変わった名前ですが…
女の子に助けられたカニが、蛇に襲われた女の子を助け、恩返しした民話、「かにの恩返し」が由来です。
ちなみに、鶴の恩返しと違い、ハッピーエンドのお話です。
竜蛇は川の化身、カニは岸の象徴。蛇とカニの戦いは、川の氾濫から守る岸、という意味合いがあるのだとか。
せっかくなので、多摩川沿いを歩いてみます。
多摩川も、中流ならば中々美しい!
遠くには、奥多摩の山並みも。
手すりには、イラストも。結構、凝っていますね。
インフォメーション
アクセス
●多摩川緑地 福生加美上水公園
JR青梅線・福生駅より、徒歩15分
福生かに坂公園に無料駐車場あり
3月〜9月 8:30〜19:00・10〜2月 8:30〜18:00に開放