リンドウ センブリ キッコウハグマ… 花と歴史の、青梅・永山丘陵

奥多摩山系・東端の青梅・永山丘陵。低山ながら、変化のあるトレッキングコースです。
秋はリンドウ、センブリなどが咲く道。
戦国時代、悲劇の陥落した城もめぐる、花と歴史のコースです。

関東平野を見渡す、奥多摩山系・東端の丘陵を歩く

東青梅駅から、野草咲く大塚山公園を経て、青梅の森へ

青梅・永山丘陵は、青梅街道・北側に連なる丘陵です。
関東平野の西、奥多摩山系の東端に位置する、標高400m程度の稜線が連なります。

青梅市・大塚山公園・入り口
大塚山公園

ガイドブックなどでは、JR青梅駅から歩くコースが紹介されていますが…
今回は、JR青梅線・東青梅駅から歩きます。
野草咲く大塚山公園〜青梅の森を経て、永山丘陵へ向かいます。

青梅市・大塚山公園の、ヤクシソウ
ヤクシソウ

駅から、10分弱歩けば、大塚山公園。小学校の裏にある児童公園ですが…

野草の多い公園で、春は貴重なキンランも咲きます。

青梅市・大塚山公園の、リンドウ

秋はヤクシソウ・リンドウが見事です。

青梅市・多めの森・四小口・登山口
青梅の森・登山口

大塚公園から、成木街道を横断し「青梅の森・四小口」登山口へ。
なお、成木街道沿いには、ファミマ、セブンがあります。買い出しをするなら、最後のチャンスですね。

青梅市・青梅の森、アカマツ広場
アカマツ広場

登山口から少々歩くと、右手にアカマツ広場があります。

青梅の森の道

人静かな青梅の森。地元の人にも意外と知られていない、とっておきの森です。

青梅の森・センブリ
センブリ

センブリの花も。

青梅市・青梅の森の、カモシカ
カモシカ

おやっ、カモシカさん? 森の中を悠然と歩いていました。
天敵のニホンオオカミは絶滅しましたが… 森林自体が減り、彼らも岐路に立っています。

青梅の森・マツボックリ山展望台
マツボックリ山展望台

登山口から30分ほど歩くと、マツボックリ展望台に到着。圏央道越しに都心方面の展望が、広がります。

青梅の森・紅葉の広葉樹林

11月上旬ならば、広葉樹の森も、心なしか色づきます。

青梅の森・展望台
展望広場

しばらく歩くと展望広場に到着。都心方面が見渡せます。

青梅の森から、霧に浮かぶスカイツリー

朝方ならば、霧に浮かぶスカイツリーに出会えることも!

展望広場は、東面が開け、気軽な初日の出スポットです。

「青梅の森」のコウヤボウキ
コウヤボウキ

青梅の森〜永山丘陵にかけては、コウヤボウキの群生地。至るところに咲いています。

「青梅の森」のコウヤボウキ

地味ですが、よく見ると可愛い花です。

「青梅の森」のキッコウハグマ
キッコウハグマ

秋の妖精、キッコウハグマ。直径5mmほどの小さな花ですが、なんともチャーミング。
青梅の森の数カ所に自生地があります。

青梅市・永山丘陵の、第2休憩場
永山丘陵

指導標に従い、永山丘陵方面へ進むと、第2休憩所に到着。永山丘陵の稜線に出ました。
近所の人が散歩するなど、グッと人通りも増えます。

永山丘陵から、悲劇の城・幸垣城跡へ

青梅市・永山丘陵から、富士山

寄り道となりますが… 第2休憩所から少し東に行くと、富士山の展望スポットがあります。

青梅市・永山丘陵の道

富士山を拝んだら、西へ戻ります。しばらく、広い尾根道です。

永山丘陵にも、キッコウハグマの群生地が。

青梅市・永山丘陵、第4休憩所
第4休憩所

第3、第4休憩所と、このあたりは各所に休憩スポットが多いです。

青梅市・永山丘陵の光景

第4休憩所を過ぎると、明るい傾斜地。気持ちの良い道を歩きます。

青梅市・永山丘陵、矢倉台休憩所

明るい道から杉林の坂を登ると、矢倉台。東屋のある休憩所があります。
鎌倉時代後期から戦国時代にかけて、この一帯を治めた豪族の三田氏。
戦国時代、小田原の北条氏の侵略に備え、辛垣城を築きました。
城の東に位置する矢倉台には、敵の動向を観察する、物見やぐらがありました。

青梅市・永山丘陵、矢倉台から、奥多摩の山

なるほど、遠くの山も見渡せますね。

青梅市・永山丘陵の、杉林

杉林を抜け…

青梅市・永山丘陵の、石神前駅・分かれの道標

石神前駅方面の道を分け、辛垣城跡方面へ。

センブリ
キッコウハグマ

この一帯、三方山付近は、センブリ、キッコウハグマの群生地として有名です。青梅の森より、花の時期が早いようで、11月初旬は終わりかけでした。

青梅市・永山丘陵、三方山・頂上
三方山頂上

メインルートから、ほんの少し外れますが、三方山へ寄ります。三角点もある頂上ですが、見晴らしは効きません。

青梅市・永山丘陵から、川苔山

三方山から辛垣城跡へ。途中、川乗山方面の展望も楽しめます。

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡への登道

名栗峠を超えると、急登に。

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡への登山口

辛垣城跡は、メインルートから分岐する、別ルート。このコースとしては、やや険しい道です。

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡の、野菊

野菊に癒やされ、急登を登ります。

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡

大正時代あたりまでは、城跡があったようですが… 今は、面影がありません。

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡への登道・辛垣山頂

城のあった、辛垣山。木々に囲まれ、展望はありません。
かつて、この地を治めていた豪族・三田氏は、小田原の北条氏(後北条氏)に攻められ、1560年代初頭に落城。
三田氏は、北関東を支配していた上杉氏の同盟。北関東制圧を目論んでいた北条氏の、目の前のタンコブだったのでしょう。
その北条氏も30年後、豊臣秀吉に滅ぼされてしまいます。
時代の潮流に飲み込まれた豪族の、悲劇の城跡ですね。

辛垣城跡から雷電山を経て、軍畑駅へ

青梅市・永山丘陵の、辛垣城跡付近の、登山道

辛垣城跡から下り、メインルートの合流。杉林の道を歩きます。

青梅市・青梅丘陵、雷電山・山頂
雷電山山頂

短いながらも急登を往くと、雷電山へ到着。やたらと立派な道標があります。東京都、金持ちですね。

青梅市・青梅丘陵の、雷電山からの眺め

東側が開け、石灰の採石場越しに山々が見えます。

江戸時代の昔から、青梅は石灰の産地。青梅街道も、石灰を運ぶために、徳川幕府が造ったのですね。詳しくは、上の記事を。

青梅市・雷電山から、榎峠への下り

雷電山から、榎峠へ下ります。結構急な道、気を付けて歩きます。

青梅市・榎峠の、自動車道

眼下に舗装道路が見えたなら、榎峠まで、もうすぐです。

青梅市、榎峠付近の、地蔵

山里の道らしく、お地蔵さんも大切に扱われていますね。

青梅市・国立奥多摩美術館

トタンのバラックの、ナゾの「国立奥多摩美術館」。もちろん、日本国の運営ではありません!ついでに言えば、ここは青梅市だったりします。

青梅市・軍畑駅近くの、踏切

青梅線の鉄橋の手前で右折し、狭い道を登ります。今では珍しい、遮断器のない踏切を渡れば、まもなく軍畑駅です。

JR青梅線・軍畑駅

無人駅のJR青梅線・軍畑駅に到着。駅前に食料品店があり、ビールもありますよ。

軍畑駅に三田氏の家紋が… 三田氏だから、三つ巴?
都心方面は、青梅駅で乗り換え、帰路に着きます。ホリデー快速は停車しないのでご注意を。

インフォメーション

マップ

JR青梅線・東青梅駅 …〈10分〉… 大塚山公園 …〈10分〉… 青梅の森・四小登山口…〈50分〉…第2休憩所 …〈50分〉… 矢倉台…〈1時間20分〉… 三方山 …〈1時間〉…辛垣山 …〈30分〉… 雷電山…〈30分〉…榎峠 …〈30分〉… JR青梅線・軍畑駅
ー計5時間50分ー

コースの状況など

  • 第4休憩所までは比較的なだらか。
  • コース後半は、細かいアップダウンが続く。
  • 低山だが、意外と長い行程。歩き通すなら、登山装備が必須。
  • 途中、裏宿、石神前駅、二俣尾駅へ下るエスケープルートあり。
  • トイレは、東青梅駅・大塚山公園・矢倉台の手前、軍畑駅にある。
  • 特に後半は、携帯電話の通じない区間あり。
  • 東青梅駅周辺に、セブン-イレブン、ファミリーマート、スーパーマルフジがある。

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