青梅・即清寺の八十八ヶ所お遍路と、大展望「幸せの鐘」の山旅

青梅市の古刹・即清寺。寺の裏山には、山内新四国八十八ヶ所霊場があります。
約2時間かけての、山道の巡礼です。
2021年夏には、地元の有志が展望台に「幸せの鐘」設置。
遠くスカイツリーも望める、歴史と展望の山歩きが楽しめます。

歴史と大展望の霊山を歩く、小さな山旅

千年の歴史ある古刹、即清寺

青梅市の古刹・即清寺。寺の裏山に、四国八十八ヶ所と同じ御利益があるとされる、霊山があります。
霊場巡りは約2時間、高尾山と同程度のトレッキングとなります。

JR青梅線・二俣尾駅
JR青梅線・二俣尾駅

もよりのJR青梅線・二俣尾駅から即清寺まで、歩くと約30分程度。
駅から青梅街道を東へ歩き、多摩書房の少し先で右折。

青梅市・奥多摩橋からの多摩川
奥多摩橋からの多摩川

奥多摩橋を渡ります。休日ならば、カヤックを漕ぐ人も居て、気持ち良さそう。
そのまま直進にて、吉野街道を左折。10分ほど歩くと、即清寺の案内板があります。
看板手前の道を少し下ると、即清寺に到着します。

青梅市・即清寺の山門
即清寺・山門

山門から境内へ。

青梅市・即清寺の山門近くのお地蔵さん

山門近くには、お地蔵さんも。

青梅市・即清寺の本堂
本堂

即清寺は、千年以上の歴史を誇る、真言宗の古刹です。

青梅市・即清寺の境内の木蓮(モクレン)

境内にはモクレンの大木も。春に訪れるのも良いです。

青梅市・即清寺の萩

萩の花が、秋の境内を彩ります。
春はロウバイも見事で、四季折々、花を愛でられます。

四国八十八ヶ所をリスペクトした、お砂踏み

青梅市・即清寺の弘法大師像
弘法大師像

江戸時代後期、お寺の住職が四国八十八ヵ所を巡礼。
持ち帰った礼所の砂を納め、裏山に「山内新四国八十八ヵ所」を開創します。

かつて、交通機関のない時代、各地にお遍路と同じ御利益を願う「お砂踏み」が、各地で造られました。
西多摩には、即清寺以外にも、いくつかの真言宗の寺院に、お砂踏みがあります。

即清寺のお砂踏みは、裏山を活かした、規模が大きく長い行程が特徴。
ほぼ「登山道」で、足元のしっかりした、トレッキングシューズで歩くと良いでしょう。

山内新四国八十八ヵ所を歩く

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の1番礼所

山内新四国八十八ヵ所は、本堂左側が入り口です。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の1番礼所
一番礼所

1番礼所は、本堂近くにあります。案外忘れがちで、お参りしてから出発!

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の、杖

霊山の入り口には、善意の杖が。
隣の「ご自由にお持ちください」と書かれたボックスの中には、無料の案内図があります。
枝道にある、分かりづらい礼所もあります。案内図を参考に、歩くことをオススメします。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の看板

地元の有志「88盛り上げ隊」が整備、安心して歩けます。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場からの眺め

霊山に入ると、初っ端から坂道が続きます。即清寺の彼方には、奥多摩の山々が望めます。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の山王権現社
山王権現社

5番礼所の少し先に、山王権現社が現れます。
安土桃山時代の創建といわれる、即清寺では一番古い建造物です。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場のタムラソウ

路傍には、タムラソウが。アザミと似ていますがトゲはありません。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の15番礼所
15番礼所

道は、やや緩やかに。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の19番礼所の石仏
19番礼所

19番礼所の石像には、頭の上に苔が生えています。まるで、モヒカンな感じ?

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の吉野園地休憩所
吉野園地休憩所

21番礼所を回り込むと、吉野園地休憩所に到着。テーブル付きのベンチもあり、休憩や食事をするのも良いロケーションです。
休憩所近くは、少々分かりづらいので、礼所を飛ばさないように、注意しつつ進みます。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の32番礼所
32番礼所

32番礼所のお隣には…

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の82番礼所
82番礼所

なぜか、82番礼所があります。高知県・禅師峰寺から、香川県・根香寺へワープ?
案内図によれば「山内新四国八十八ヵ所、最大のミステリー」とのことです。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の41番礼所
41番礼所

巡礼も中盤へ、34番から42番にかけて、まとまって礼所があります。それぞれ工夫を凝らし、特徴ある礼所が続きます。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の蜘蛛の糸

歩く人も少ないのか、蜘蛛の巣も多いです。顔に絡まったりしないよう、気を付けて。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の43番礼所
43番礼所

段々、山の雰囲気が濃くなります。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の48番礼所
48番礼所

中間地点も過ぎ、いよいよ後半へ。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の51・ 52番礼所
51番・52番礼所

51番礼所を過ぎるくらいから、登山道らしい道になります。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の山道

森の中を、ひたすら登ります。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の山道の、木の根

木の根も張り出す道。雨上がりなどは滑りやすく、注意しましょう。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の72・82番礼所
72番・82番礼所

71番から82番にかけては、1ヶ所にまとまっています。グルリと一周しながら巡礼します。
ところで、ここにも82番があり、同じ礼所が2ヶ所ある不思議な事態。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の87番礼所
87番礼所

いよいよ巡礼も終盤へ。87番を過ぎ、あとひとつですが、案外長い…

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の88番礼所
88番礼所

88番、最後の礼所に到着。
無事、登れたのも、地元の有志が道を整備したから、感謝しつつ、達成感に浸ります。
杖はここでも返却できますが… 下りのほうが滑りやすいので、麓で返却するのが良いでしょう。

大展望広がる、幸せの鐘へ

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の、展望台への道標

88番礼所から数分登ると、展望台があります。
2021年8月に、地元の有志の「88盛り上げ隊」が、「幸せの鐘」を設置しました。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台の光景
展望台からの光景

愛宕山へ通ずる登山道から分岐し、少し往くと展望台に到着します。
鐘が鳴るなり法隆寺もビックリな、都心まで見渡せる大パノラマ!

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台からの都心方面とスカイツリー

西武ドームの遥か先に、東京スカイツリーも見えます。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台の「幸せの鐘」

ここで鐘を響かせ、多くの人に幸せを届けたい、という想いで設置された鐘。
ちょっと、結婚式のチャペル風ですが、音色の良い鐘です。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台の「幸せの鐘」の看板

「お作法」の看板も。
自分のため、大切な人のため、世のために心を込め、鳴らします。
自己チューな筆者は、3回とも「自分のため」に鳴らしましたが、真似しちゃダメです。

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台の「幸せの鐘」とパノラマ

鐘越しの大パノラマ。これなら、長距離恋愛のフィアンセにも、鐘の音色が届くかも?

青梅市・即清寺の山内新四国八十八ヵ所・霊場の展望台の「幸せの鐘」

老若男女問わず、鐘を鳴らすの好きですよね。人間の本能なんですかね?
特にこのロケーションで鐘を鳴らすのは、最高です!

帰りは、同じ道を忠実に下るのが無難。下りのほうが滑りやすいので注意してください。

即清寺から二俣尾駅の間に、うどん さぬきがあります。その名の通り、本場で修行した讃岐うどんが食べられます。四国八十八ヶ所巡りでの讃岐うどん、何とも贅沢です。

午後2時30分がラストオーダー、間に合えば、昼食にどうぞ。
古きを温め、鐘の音色を知る小さな山旅、ぜひお出かけください。

インフォメーション

マップ

電⼦地形図(国⼟地理院)を加⼯して作成

JR青梅線・二俣尾駅 …〈10分〉… 奥多摩橋…〈15分〉… 即清寺 …〈15分〉…  吉野園地休憩所…〈1時間20分〉… 88番礼所…〈10分〉… 展望台 …〈50分〉…  即清寺…〈25分〉… JR青梅線・二俣尾駅
ー計3時間25分ー

コースの状況

  • 即清寺から、展望台まで、標高差220mほど。軽い登山くらいのイメージで。
  • 下りは滑りやすい道、トレッキングシューズで出かけると良い。また、水筒・雨具も必要。
  • 入り口だ配布している、案内図を見ながら登ると良い。
  • 駅から即清寺の間に、セブン-イレブンがある。

問い合わせ先

愛宕山即清寺
Webサイト… http://www.sokuseiji.com/
住所…  東京都青梅市柚木町1-4-1
電話… 0428-76-0454

※寺の南に、無料の吉野駐車場あり

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