【ほどいなかへ移住】地産地消も楽しめる?程よい田舎の買い物術

テレワーク時代の、「程よい田舎暮らし」を考察する、ほどいなかシリーズ
実際に「ほどいなか」に移住した経験をもとに、連載します。

住まいを選ぶ

暮らしは?

仕事は?

青梅・西多摩地区への移住

今回は、「ほどいなか」の買い物事情について考察します。
田舎だから不便なのか、それとも「ほどいなか」だからこそ充実しているのか?
自然豊かはところでも、日々の生活が不便なのは、イヤですよね。
食料品や日用品など、ネットで買うには不便というものも、まだまだ多いです。
「ほどいなか」の買い物事情、これを読めば分かりますよ!

意外や便利、「ほどいなか」の買い物事情

スーパーやドラッグストアは、都区内と遜色はない

筆者は、元々、都区内在住でした。
程よい田舎=「ほどいなか」へ移住する際、心配したのは、食料品や日用品の買い物。
品数も少なく、高いのではと。
しかし、それは杞憂でした。

食品(を扱う)スーパーをあえて分類と、こんな感じでしょうか?

  1. イオンやヨーカドーなどの、ナショナルチェーン
  2. ヤオコーやマルエツなどの、地域密着型の食品スーパー
  3. 地元資本の、数店舗程度のローカルスーパー
  4. 業務スーパーや、BigAなどの、格安スーパー
  5. コープみらいなどの、生協
  6. 農協資本の、スーパーや直販所
  7. ドラッグストアの食料品売場
  8. やまやなどの、酒屋系スーパー

人口10万人以上の「ほどいなか」ならば、おそらくすべて揃っています。
もう少し人口が少ない町でも、隣町も含めれば、大体あります。

「ほどいなか」にないとすれば、カルディのような輸入食材を取り扱うお店や、紀伊国屋などの高級スーパーでしょうか。

とりあえず、近くにスーパーがある家を探す

これ、結構大切です。
移住先を検討する際、近くにスーパーがあると、やっぱり便利。
醤油が切れたとか、料理を作り初めて気がついて、ちょこっと買い出しに行けますから。
雨の日など、出かけるのが億劫なときも、便利ですしね。

地元資本のスーパーは、辺鄙な場所でもあったりするので、頼りになります。
ただし、全体的に高いです。
アイテムが、ちょっと偏って、ある意味、中々楽しめます。
お年寄りの多い地域だと、小さな店なのに、和菓子の品揃えが妙に良かったりします。
なお、モッツァレラチーズみたいな、ややマイナーな食材は、あんまり期待できないです。

補足ですが…
「ほどいなか」なら、コンビニは普通にありますよ、ご心配なく。

チェーン店は、どの店でも価格は変わらない?

引っ越して気がついたのは、チェーン店の価格って、地域格差がほとんどない事。
今のスーパーって、PB(プライベート・ブランド)に力を入れていて、これはほぼ同価格。
ナショナルブランドの値付けも、それに影響されるのか、地域差がありません。
離島などはともかく、流通網が整備されている現代は、運送コストが変わらないのかもしれません。
特売商品などは、地域差があるかもしれませんが、レギュラー商品は変わらない、という印象です。

スーパーの規模は、概して、田舎の方が大きいですね。
やはり、土地に余裕があるからでしょう。
品揃えも良いし、広々としたイートインを備えたスーパーも多いです。
Wi-Fiも使え、買い物ついでに、カフェ代わりにマッタリしてしまいます。

ドラッグストアも、系列が同じならば、価格は同じです。
面白いのは、目玉商品。
ドラッグストアは毎日、卵や牛乳を格安で売っています。
目玉商品で客寄せをし、高価格の化粧品や医薬品を売る商法?

チェーンによって、目玉商品のアイテムや値引率が違うのですが…
同じチェーンならば、同じアイテムを同じ価格で売っています。
たとえば、クリエイト エス・ディーなどは、卵10コパックを、毎日100円前後で販売。
これは、スーパー泣かせの価格破壊、でしょう。
考えてみれば、大量仕入れ・大量販売で価格維持をしているから、当然なのですね。

地産地消を楽しむ

農協の直販所

チェーン店を利用する限りにおいては、さほど変わらないので安心なのですが…
でも、面白くないですよね、全国均一って。
遥々旅行に出かけても、駅前の風景が同じ、みたいなつまらなさ。

農産物直販所

地元の農産物・畜産物などは、やはり農協のJA直販所などが面白いです。
農協のある地域なら、必ずと言っていいほどあります。
地元の野菜を、生産者の名入りで売っています。
自分の住んでいる町で、意外な作物を作っています。
ジャパンクロップスというサイトで、どんな作物を生産しているか分かります。

「道の駅」にも、農産物が売っていることがあります。
どちらかというと観光客向けなのか、あまりお得感がないことも、ままありますが…
最近は、スーパーや生協でも、地産コーナーのあるところもあり、気軽に買えるのが良いですね。

ローカル野菜・のらぼう
高級卵などが、売っている場合も

地元野菜、といえば、八百屋さんも侮れません。
八百屋さんは、地産地消にこだわっていないことも多いですが、ローカル野菜は積極的に売っています。
筆者の住む青梅市では、春になるとのらぼうという、菜の花に似た野菜が出回ります。
東京西部・埼玉の狭い地域でしか、流通していません。
このような野菜は、八百屋さんで買うのが確実です。
それと、八百屋さんは、安いですね、大抵。
スーパーとは違い、1ヶ所で買い物が済みませんが、鮮度もよく、行く価値はあります。

究極の地産地消、無人スタンド

無人スタンド

農協の直販よりも、さらに生産者に近いといえば、コレです。
畑の前に造られた、無人販売所。
まさに今日ここで、採れたての野菜などが売っています。
形は不揃いで、他に出荷しにくい作物を、格安で売っています。

無人販売所がどこにあるのか、把握するのが難しいですが、見つける楽しみもあります。
これぞ「ほどいなか」に住む、面白さです!

コインロッカー風無人スタンド

最近は、コインロッカーみたいな、無人スタンドも登場。
お金を入れると、ロックが外れて扉が開く仕組みです。
「味」という点では、旧来のほうが上ですが、無人スタンドも進歩しているようです。

あと、意外なところで、農作物を売っていることもあります。
筆者の家の近くに、フィットネスジムがありますが…
なぜか、野菜を売っています。
地元の農家から、仕入れているそうです。
ジムとしては、本業ではないのか、格安で売っています。
「ほどいなか」は地縁ネットワークが強固、なんですね。

タダで貰ったり、タダで摘んだり

番外編ですが…
農家の知り合いから、タダで貰うこともあったりしますね。
マンション暮らしでも、実家が近くの農家、なんてこともあり、意外なルートから貰い物をします。
それなりに、お返しもするから、コミュニケーションの一種です。
地元の人などは、河原などでクレソンを摘んでいます。
まあ、素人は止めたほうが無難ですが…

今回は、「ほどいなか」での、主に食料品の買い物事情を、お伝えしました。
ある程度の規模の町ならば、むしろ都会の町よりも充実しているのではないでしょうか。
スーパーから農協直販所、八百屋や無人販売所など、適材適所で選べば、安くて新鮮な農産物を手に入れられます。

次回は、「ほどいなか」だからこそ便利な、オンラインショッピングについて考えてみます。