1年半ぶりに再オープン!市営となった、吉川英治記念館

青梅市・柚木町の、吉川英治記念館。
「宮本武蔵」「私本太平記」など歴史小説のベストセラー作家・吉川英治の自宅を記念館です。
1977年に開館するも、惜しくも2019年3月に閉館しました。
しかし、2020年9月7日、英治の命日である9月7日に、市営として再オープン。
オープン当日、出かけてみました。

見ごたえある建造物と庭園の、文学記念館

昭和のベストセラー作家、吉川英治

吉川英治は1892年(明治25年)、神奈川県生まれ。
大正末期より頭角を現し、1935年(昭和10年)から新聞連載された「宮本武蔵」が大ヒットします。
戦後も「新・平家物語」「私本太平記」などを発表。
激動の昭和を駆け抜け、惜しくも1962年に亡くなります。

青梅市・吉川英治記念館・入口
吉川英治記念館・入口
ちなみに看板は、東山魁夷作

青梅市に9年ほど住み、その邸宅が吉川英治記念館として、1977年にオープンします。
個人邸としては、かなり広い敷地です。
それもその筈、何度も文化人の長者番付1位になるほどの、流行作家だったのです。
例えば、1949年(昭和24年)の年収は250万円。
大学初任給が4千円程度の時代、現在でいえば1億円以上となるでしょう。
今で言えば、東野圭吾や宮部みゆきのようなポジション、でしょうか。

青梅市・吉川英治記念館

作品はまだ読んだことがない、という方へ。
英治の作品は、2012年に著作権が切れ、現在では青空文庫アマゾンで無料で読めます。
是非ご一読を。

一般公開された、母屋を探検

青梅市・吉川英治記念館

再オープンにあたって、母屋が一般公開となりました。
以前はイベントなどでの特別公開はありましたが、基本、入れませんでした。

母屋は、木造2階建て。
1階のみ、公開されています。母屋は江戸時代の建築を明治時代に建て替えたもの。
元々は、養蚕農家の民家を、英治の手で改築しています。

青梅市・吉川英治記念館・母屋
屋根の上に通気孔?

農家としては、かなり大きな建物ですね。
養蚕農家の場合、家で蚕を飼うため、大きな建物が必要。
1階は住居、2階は蚕部屋となります。
屋根の上に、窓がありますが、これで温度や湿度を調節していたのでしょう。

青梅市・吉川英治記念館・母屋内部
青梅市・吉川英治記念館・母屋内部

母屋の内部は、畳敷き。
ひとつひとつの部屋がかなり広い、ゆったりとした間取りです。

青梅市・吉川英治記念館・母屋縁側
縁側
青梅市・吉川英治記念館・母屋の囲炉裏
囲炉裏

縁側や、囲炉裏もあります。
100年以上前の民家なのに、手入れが良いのか、今でも住めそうなコンディションです。

青梅市・吉川英治記念館・母屋のキッチン
台所

台所は、モダンです。
年表を見ると1953年(昭和28年)には、品川へ引っ越したと記されていますが、その後、別荘として使っていたのでしょうか。
日本でのステンレス製キッチンは、公団が昭和30年代に導入したのが始まり。
つまり、普及し始めの時期に据え付けたと推定されます。
英治は、新しいもの好きなのですかね。

書斎と展示室、そして庭園

青梅市・吉川英治記念館の書斎
書斎

母屋に繋がる洋風建築物は、書斎。
こちらは、明治時代中期の建築。
日本家屋と洋館があるあたり、英治の家に対する情熱を感じます。

青梅市・吉川英治記念館

庭は、地形を活かした起伏があります。

青梅市・吉川英治記念館の展示館
展示館

丘の上には、展示館があります。
展示物は撮影禁止なので、写真はありませんが…
英治の軌跡を辿る資料や自筆原稿の見学、またビデオ鑑賞なども出来ます。

青梅市・吉川英治記念館のシイノキ
庭園のシイノキ

庭には、大きなシイノキが…
樹齢5〜600年とのこと、貫禄があります。

青梅市・吉川英治記念館の庭
青梅市・吉川英治記念館の庭
青梅市・吉川英治記念館の庭

季節の花はもちろん、石像などもあります。
シャクナゲ、モミジも植えてあり、春や紅葉シーズンは、さぞかし綺麗でしょうね。

青梅市・吉川英治記念館の井戸
井戸

ぐるりと一周し、入口付近に戻ると…
昔懐かしき、井戸がありました。

青梅市・吉川英治記念館の井戸

飲用禁止、のようですが、水は出ます。
山の近くで、地下水が豊富なのでしょうか。

ミュージアムショップ

ひととおり、見学が終わったら、出入り口横のミュージアムショップ?を冷やかしましょう。
紅梅苑の羊羹や、ホットマンのタオルなど、青梅市内の名品も売っています。
あっ、もちろん記念館のオリジナルグッズも、ありますよ。

インフォメーション

アクセス

JR青梅線・青梅駅より、都営バス「吉野」行にて「柚木」バス停下車、徒歩1分
または、JR青梅線・二俣尾駅より、徒歩18分

観覧料

当日料金団体料金(20名以上)
大人(高校生以上)500円400円
小・中学生200円150円

以下の方は無料でご観覧いただけます。

  • 障がいのある方とその付添者1名(障がい者手帳を提示)
  • 未就学児
  • 土・日曜日・祝日に来館する青梅市内の小・中学生

開館時間

観覧時間… 10:00〜17:00
休館日… 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)・年末年始(12/29〜1/3)
※その他、臨時休館日あり

問い合わせ先

青梅市 吉川英治記念館
Webサイト… https://ome-yoshikawaeiji.net/
住所… 東京都青梅市柚木町1丁目101−1
電話… 0428-74-9477

都営バス
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/

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