多摩川上流の大多摩ウォーキングトレイル。
古里〜鳩ノ巣渓谷付近では、春はハナネコノメも咲く、花の散歩道です。
途中、越沢(こいざわ)に立ち寄り、渓流美も満喫します。
目次
静かな山歩きが楽しめる、大多摩ウォーキングトレイル
古里駅から、寸庭へ
多摩川沿いのハイキングコース、大多摩ウォーキングトレイル。
奥多摩町・古里〜氷川を結ぶ、全長8.2kmのハイキングコースです。
今回は、下流部の古里〜鳩ノ巣渓谷を歩きます。
起点は、JR青梅線・古里駅。ログハウスの無人駅で、早くも旅情が湧きます。
駅から南へ少し歩くと、青梅街道。駅正面にセブン-イレブンもあります。
青梅街道を右折し、600mほど歩きます。
「大多摩ウォーキングトレイル」道標に従い、左の道へ。寸庭の集落へ向かいます。
細い舗装道路を下ると、小さな橋。右手に清見滝があります。
清見滝近く・青梅街道沿いには、春日神社の「古里附のイヌグス」があります。時間があれば寄り道するのも良いでしょう。
道路の脇にあるためか、イヌグスの木は弱っていますが、樹齢700年の巨木です。
春には、ミツマタの花も咲く道です。
公衆トイレ付近を左へ曲がると、寸庭橋。広々とした多摩川の光景が広がります。
寸庭橋を渡り、寸庭集落へ登り返します。橋の右岸で曲がるのが、「大多摩ウォーキングトレイル」の正式なルートですが… 風情あふれる寸庭を歩くのも良いでしょう。
ノンビリした山里に癒やされます。
春ならば梅も咲く山里。
集落西端に道標があります。「鳩ノ巣駅・御岳山」方面へ進みます。
寸庭から、越沢へ
少し歩くと、寸庭川に架かる橋に到着。
更に進み、越沢橋を渡ります。
川沿いの道と合流し、左折します。近くには水場もありますが、自己責任でどうぞ。
松の木尾根の針葉樹林を登ります。
登りが緩やかとなり、しばらく歩くと立派な休憩所が出現。
展望の開けた休憩所からは、奥多摩の集落がパノラマのようです。眼下には、鳩ノ巣大橋も見えます。
休憩所から左に進路をとり、越沢方面へ向かいます。
「鳩ノ巣ガーデンキャンプ場」方面へ向かいます。
キャンプ場を利用する方は、事前に問い合わせをしてください。
林道の脇に出ます。林道下の登山道を進みます。
「ガーデンキャンプ場」の入り口ゲート? 崩れないか、ヒヤヒヤしながら通ります。
運搬用のモノレールのある道を下ります。
「バットレス」方面へ進みます。
私有地の脇を進みます。
春はスミレも咲く道。
下り切ると、越沢渓谷に到着。
「越沢」の書き「こいざわ」と読むそうな。ちょっと良い名前ですね。
落差はありませんが、美しい滝も!
清流に蒼い空が映ります。
付近には平らなスペースもあり、休憩や昼食するのも良いでしょう。
ほとんど人の訪れない穴場、瀬音を子守唄に、昼寝したくなります。
越沢から、鳩ノ巣駅へ
越沢から、いったん休憩所まで戻り、鳩ノ巣駅方面へ向かいます。
緩やかな道を下ります。
立派な公衆トイレに到着。集落を抜け、鳩ノ巣駅方面へ向かいます。
雲仙橋を渡り、多摩川の左岸へ。鳩ノ巣渓谷が一望できます。
直接、駅へ向かっても良いですが、せっかくなので、渓谷に降りてみます。
廃墟旅館近くをちょっと下ると、鳩ノ巣渓谷の岸壁。
鳩ノ巣小橋がよく見えます。
渓谷から駅までは、10分弱。列車の時間を確認しつつ、駅へ向かいましょう。
近くの蕎麦店鳩美で手打ち蕎麦を食べるのも良いですよ。
駅近くのカフェ山鳩の極旨ハヤシライスも見逃せません。
古里・鳩ノ巣周辺の、ハナネコノメ
古里・鳩ノ巣周辺では、早春にハナネコノメが咲きます。
赤いシベがアクセントのハナネコノメ。直径5mm程度と小さな花です。
沢沿いの、苔むした岩の上などにひっそりと咲きます。
沢沿いには、日本の固有種、コチャルメルソウも咲いています。
ラーメンのチャルメラみたい、思ったら鋭い。どちらも木管楽器の「チャルメル」が語源です。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・古里駅 …〈30分〉 … 登山口…〈40分〉…休憩所 …〈20分〉… 越沢渓谷 …〈40分〉… JR青梅線・鳩ノ巣駅
ー計2時間10分ー