奥多摩・海沢は、春になると花に囲まれた山里です。
野草の自生する海沢カタクリ山と、桜と桃が見事な向雲寺。
春の季節、駅から歩ける気軽な散歩コースとして、オススメできます!
目次
春の花が目白押し、山里の気軽な散策コース
山なのに海沢?奥多摩駅から、山里のカタクリ自生地へ
奥多摩町・海沢は、多摩川の南に位置する、山里。
キャンプ場の他にはレジャー施設も少ない、素朴な集落です。
山間なのに、なぜか海沢(うなざわ)という地名だったりします。
奥多摩駅から、歩いて30分程度。
駅を降り、東を進みます。
![奥多摩・昭和橋から多摩川の渓谷美の展望](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3137-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
駅チカなのに、渓谷美の展望の昭和橋を渡ります。
河原でキャンプする様は、ミニチュアみたい。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3175-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
上流だと多摩川も、川底の石が透けるほどの清流です。
![奥多摩町のヤマザクラと新緑](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3192-2021-04-2.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
山桜も、季節に彩りを与えます。
30分ほど歩くと、左手に氷川発電所。
この発電所、小規模ながら、実に90年ほどの歴史があります。
発電所前の向かい側に、山から水を引く発電所の鉄管。
その西側の斜面が、海沢カタクリ山です。
手軽に野草を愛でる、海沢カタクリ山
![奥多摩町・海沢カタクリ山のタチツボスミレ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3425-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
![奥多摩町・海沢カタクリ山のエイザンスミレ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3344-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
![奥多摩町、海沢カタクリ山のアカネスミレ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3454-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
名前はカタクリ山ですが、その他の野草も多いスポットです。
まずは、スミレ。
所狭しと、数種類が自生しています。
![奥多摩町・海沢カタクリ山のイカリソウ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3325-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
錨の形に似ている、イカリソウ。
![奥多摩町・海沢カタクリ山のミヤマキケマン](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3258-2021-04.jpg?resize=684%2C1024&ssl=1)
ケシの仲間の、ミヤマキケマン。
ひとつひとつは小さいけれど、ひとつの株から、たくさんの花を咲かせ、目立ちます。
![奥多摩町・海沢のニリンソウ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3603-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
海沢には、そこら中に咲く、ニリンソウ。少し湿った場所を好む花は、水辺に多いのです。
![奥多摩町・海沢カタクリ山のアズマイチゲ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3559-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
カタクリと似た場所に生育する、アズマイチゲ。
花期も近く、仲良く咲いているイメージです。
![奥多摩町・海沢カタクリ山の、カタクリ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3533-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
本命のカタクリ。筆者が訪れた時は、少し盛りが過ぎていましたが、それでもキレイに花を付けていました。
![奥多摩町、新緑と山々](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3403-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
山の斜面に遊歩道があり、少し登ると、山々が見渡せます。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3384-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
斜面には、コブシの白い花が、一際目立ちます。
決して広くないカタクリ山ですが、様々な花が楽しめます。
また、さほど有名でないから、静かです。
気軽に野草を見られる、絶好のポイントです。
崖の上の、向雲寺
![奥多摩町・海沢の向雲寺](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3614-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
せっかくなので、花の名寺、向雲寺へ足を運びましょう。
向雲寺は、青梅の海禅寺のお坊さんが、開山といわれる古刹。
海禅寺も花の名寺で、血筋なのでしょうか。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3824-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
向雲寺の本堂は、山の中腹にあります。
多摩川から150mほどの距離で、標高差は40m弱。
急峻、といっても差し支えないイメージです。
境内は、盛土でスペースを確保しています。
そうでもしないと、現在では、車も進入できませんものね。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3836-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
お寺の斜面には、ソメイヨシノと桃。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3851-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
桜もキレイですが…なんといっても、桃が圧巻です。
![奥多摩町・向雲寺の桜と桃と、奥多摩の山](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3828-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
桜の向こうには、山々が見渡せる贅沢。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2021/04/DSC3843-2021-04.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
山間の境内ですが、住職さんが好きなのか、花が盛りだくさん。
桜の季節は、ボケもキレイでした。
帰りは、復路を戻るのが芸がなければ、東京で一番乗降客数の少ない、白丸駅へ向かうのも面白いでしょう。
ただし、白丸駅周辺は飲食店が少ないです。
食事、そして温泉に入りたいならば、奥多摩駅へ戻りましょう。
駅近くに、もえぎ野の湯があります。
休日の午後は、結構混んでいますが、良い湯です。
海沢周辺は、ガイドブックなどにも載らない、地味なスポットですが…
春の季節、喧騒を離れて静かな山里を訪れるのも、良いですよ。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・奥多摩駅 …〈30分〉… 海沢カタクリ山 …〈15分〉…向雲寺…〈40分〉… JR青梅線・白丸駅
ー計1時間25分ー
問い合わせ先
●奥多摩観光協会
https://www.okutama.gr.jp/