青梅市・柚木町の、一の滝(青龍の滝)。多摩川に注ぐ、知る人ぞ知る滝です。
最近、遊歩道が整備され、より手軽に見学できるように。
車道からすぐの、お気軽・滝見スポットを、探訪してみました。
梅の里の、隠れ滝を訪ねる
石神前駅から、好文橋を経て、ロウバイ通りへ
青梅市・吉野梅郷にほど近い、一の滝。
知る人ぞ知る、隠れた名瀑ですが、滝周辺を市が整備しました。
車道からもほど近く、気軽に立ち寄れる滝ですが、今回は花の里を歩き、訪れます。
起点は、JR青梅線・石神前駅。滝へは、20分少々です。
駅を降り、左手には石神社。イチョウの大木の美しい神社です。新緑・紅葉の時期は、寄り道すると良いでしょう。
駅前を走る青梅街道を渡ります。
左手には、ブリヂストン奥多摩園。紅葉の隠れた名所です。
会社の保養施設ですが、入園料を収めれば、一般の方も見学可能。
詳しくは下記をご覧ください。
駅近くの「石神前駅入口」交差点から、左へ下る道を取ります。
回り込むように下り、直進し、多摩川に架かる好文橋を渡り、右岸へ。
橋の上から、奥多摩の山々。好文橋は歩行者専用、安全に風景を楽しめますよ!
橋を渡ると、青梅市立西中学校の裏に出ます。
好文橋は、1975年に中学校へ通う生徒のために、造りました。
ふたつの学校を統廃合し、誕生した学校。学区は広く、鉄道利用の生徒も多く、駅から遠回りせずに通えるよう、配慮したのでしょう。
好文橋から左折すると、ロウバイ通りに出ます。
地元有志の方が整備した、ロウバイが約200本、咲き誇ります。
1〜2月にかけてが見頃です。
日当たりも良く、眩いばかりのロウバイが楽しめます。
青梅西中前から、一の滝へ
一の滝へは、中学校をまわりこむように、南西の道を往きます。
青梅西中・校門前を通り、三叉路を右折。道は左へカーブし、三叉路で右折します。
三叉路から、200m少々歩くと、青龍橋に到着します。
橋付近には竹林も。冬でも青々と葉が茂り、中々の光景です。
青龍橋を渡ると、右手(北東側)に、一の滝へ下る入口があります。
2022年に市が整備した、木の階段を下ります。
階段は、整地したときの間伐材、手すりは多摩産材。
林業の盛んな西多摩は、「サスティナブル」なんて言葉が流行る前から、資源を大切にしているんですよ!
眼下に、一の滝の優雅な姿が望まれます。車道から1〜2分程度でしょうか、すぐ近くです。
ここから先、滝壺まで下れるには、下れますが…
2022年2月現在、滝壺へ下る道は、未整備のため、狭い斜面の道で、自己責任となります。
滑りにくい足元のしっかりした靴でないと、危険です。トレッキングポール(杖)を使ったほうが安全かも。また、雨の日などは、無理は禁物です。
一の滝は、落差10mとやや小ぶりですが、一見の価値のある、優雅な滝です。
落差5m以上ならば、本来、国土地理院の地図に載るはずですが…
「滝マーク」はなく、正真正銘、隠れ滝?
滝壺付近から見上げる滝は、南に開けています。
運が良ければ、滝の上に、太陽が神々しく輝きます!
滝の下流80mほどで、多摩川に注ぎます。限りなく透明に近い、コバルトブルー。
滝見物を終えたら、往路を戻るのも良いですが…
梅の季節ならば、吉野梅郷・梅の公園へ行かなきゃ損。一の滝から歩いて30分弱、時間があれば、是非寄りましょう。
関東有数の梅の里、吉野梅郷です。
梅の公園以外にも、名所が目白押しです。
一の滝から徒歩5分、宮本武蔵の作者ゆかりの吉川英治記念館。
庭園も見事な文学館です。
山の斜面一面、ツツジが彩る愛宕神社。一の滝から、徒歩10分少々、4月が見頃です。
桜の季節は、海禅寺もオススメです。一の滝から、徒歩20分程度です。
海禅寺は、JR青梅線・二俣尾駅にほど近く、寄り道感覚で見学できますよ。
インフォメーション
マップ
●一の滝
JR青梅線・石神前駅より、徒歩25分
または、JR青梅線・青梅駅より、都営バス「吉野」行にて「即清寺」バス停下車・徒歩5分
※近隣に、青梅市立・吉野園地駐車場(無料)あり。駐車場から一の滝まで、徒歩5分