青梅の愛宕神社。
山の裾野にある、長い石段は、出世階段と呼ばれています。
春になると、境内全体がツツジに包まれ、まさに豪華絢爛。
山里の神社で、花見物が楽しめます。
目次
ツツジの山の、歴史ある神社
二俣尾駅から、愛宕神社へ
愛宕神社は、平安時代創建の歴史ある神社です。
JR青梅線・二俣尾駅から、歩いて20分少々。
今回は、のんびり歩いて行きます。
駅を降り、青梅街道を左へ。
ログハウス風のカフェ「ウォールナット」が。ここのサイフォンコーヒーは美味いですよ。
ウォールナットの前の道を右折し、南へ歩きます。
道は、小学校を回り込むように下ります。
4月初旬は、染井吉野が美しい坂道です。
下り切ると奥多摩橋。
春の休日は、多摩川の河原で、遊ぶ人も多いですね。
川の岸には、野生の藤の花。
この付近、結構、トンビが空中パトロール。
川の小魚か、それとも行楽客の油揚げを狙っているのか…
橋を渡り登り返し、吉野街道を左へ進みます。
200mほど歩くと、左手に愛宕神社の鳥居。
ここから参道を通り、神社へ向かいます。
出世階段を登る
参道から、境内へ入ると…
鳥居の先に、石段が続きます。
石段の両側には、色とりどりのツツジ。
「愛宕神社」は全国各地にありますが、京都が総本宮。
東京では、虎ノ門ヒルズ近くの神社が有名。
ここも急な石段で、有名です。
昔、徳川家光が、石段の上にある梅を指し、
「馬にて、梅を取って参れ!」と命じます。
無茶振りしますな、将軍様。
急な石段、馬なんかで登れば、落馬して死んでしまいます。
家臣はみな、おじける中、曲垣平九郎という馬の名手が、果敢に取りに行きます。
家光は、平九郎を称賛。
その後、この石段は「出世階段」と呼ばれます。
上司のパワハラを受け入れると出世する不条理、褒められた話じゃありませんが(笑)
青梅の愛宕神社も、それにあやかったのか、何時しか「出世階段」と呼ばれるように。
息を切らして登りますが、見た目ほどキツくありません。
後ろを振り返ると、鳥居が見下ろせます。
石段には、ツツジの落ち花も。
もうすぐ、石段も終わりそう。
出世階段を登り切ると、左手に手水舎。
手水舎の水にも、ツツジが。
振り返ると、遠く山々が見渡せます。
ほんの少し登ると、狛犬が鎮座し、奥に拝殿が。
拝殿近くもツツジに、囲まれています。
拝殿には、Snow ManのCD。
以前、出世を願い、Snow Manが百度参りした企画。なんと、階段を100往復したとか。
標高差20m程度、100回往復すると2,000mですか!富士山5合目から頂上までよりも標高差がありますね。
他にも、花がいっぱい
拝殿からは、石段の他に、遊歩道でも下れます。
せっかく出世したのに、降格しながら麓へ。
途中、見納めのツツジを見ながら歩きます。
ツツジは、色とりどり。
品種によって、少しずつ花期がずれるのか、咲き始めや盛りの過ぎた花もあります。
モミジの、新緑もキレイです。
枝振りも良く紅葉の時期も、訪れたいですね。
石段の路傍には、セリバヒエンソウ。
出世階段で、道草します。
神社の裏に沢が流れ、ニリンソウが咲いています。
この付近では、中々大きな群落で、ツツジ見物のオマケとしては、お得すぎるかも。
近くの野原には、カキドオシの群落。
他にもエンゴサクなども咲いていて、野草も楽しめますね。
愛宕神社・奥の院について
愛宕神社は、1878年まで山中に本社がありました。祭事など流石に不便、ということで里社を造りました。昔の本社は奥の院となりました。
奥の院への道のりは、梅ヶ谷トンネル開通! 日の出山・ぐるり周遊登山をご覧ください。機会があれば、奥の院を参拝するのも良いでしょう。ただし、登山の領域、キチンとした装備で訪れるのが無難です。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・二俣尾駅から、徒歩22分
または、JR青梅線・青梅駅より、都営バス「吉野」行にて、「柚木」バス停下車、徒歩5分