関東屈指の梅の里、吉野梅郷。
梅も素晴らしいですが、セツブンソウの名所でもあります。
セツブンソウは、梅の公園と、近くの天澤院の野草園の2ヶ所に咲いています。
春本番も間近な日に、清楚な野草を愛でに、出かけませんか?
目次
野草も楽しめる、梅の里
野草園のある寺、天澤院
青梅市の吉野梅郷。
梅の名所と知られるこの地に、野草園のあるお寺があります。
山号は、梅林山。
梅の里ならでは、ですね。
三体のお地蔵様が祀られた「お願い地蔵」。
天澤院は、1603年に創建された、曹洞宗の禅寺です。
日向和田の海禅寺とも関係が深いとのこと、あちらも曹洞宗ですものね。
もっとも、
「創建当時は、真言宗だったのですよ」
と、お寺の方。
それ故なのかは、ともかく…
天澤院は、奥多摩新四国八十八ヵ所札所、つまりお遍路のお寺。
お社には、真言宗の開祖・弘法大師も祀られています。
天澤院の境内には、山野草園があります。
決して広くはありませんが、住職さんはお花が好きなのでしょう、手をかけて育てています。
中でも有名なのは、早春に咲くセツブンソウ。
シデコブシでしょうか、芽から花が…
春も近いですね。
境内には、ちょっと変わった石も…
牛の形をした「牛石」です。
昭和の初め、近くの沢で発見され祀られたとのこと、地元に親しまれたお寺らしいエピソードです。
天澤院の裏山へ、プチ登山
天澤院の左手から、鳥居へ進む石段があります。
石段を登ると、菅原神社。
受験の、というか学業の神様ですね。
境内では、梅も咲き始めました。
菅原神社の奥には、八坂神社。
元々は、日の出山方面への山道にあったものを、こちらに移したのだとか。
せっかくなので、裏の小山に登ってみます。
といっても、3分程度のプチ登山。
永山丘陵方面の見晴らしの効く、坂道を登ります。
少し登ると、日の出山方面への道標があります。
ここから先は登山道、とりあえず、ここで引き返します。
天澤院から、目と花の先の、梅の公園へ向かいます。
近くの斜面には、オオイヌノフグリの群落もあります。
そこら中に咲く、いわゆる雑草ですが…
意外とキレイな群落は、少ないですよね。
小腹が空いたので、公園前の「舞花」さんに立ち寄ります。
名物は、「チャーちゃんまんじゅう」。
写真は高菜まんじゅう、税込み160円と、観光地としては良心的。
お店の中でも、食べられます。
まんじゅうの他にも、うどんやおでんもあって、休憩するにはもってこいですよ。
梅の公園の、セツブンソウ
2月中旬、吉野梅郷・梅の公園は、ロウバイが見頃。
1月下旬に比べると、ロウバイは、やや盛りは過ぎていますが、まだまだ見頃です。
梅も咲き始めていますが、満開はもう少し先でしょうか。
でも、充分キレイですよ!
梅の公園には、様々な野草があります。
早春だと、フクジュソウ、セツブンソウ。
フクジュソウは、日当たりの良い丘の斜面に咲いています。
そして、2月の下旬にはセツブンソウも咲き始めます!
直径2cmほどの小さな、早春の野草です。
近年、セツブンソウを観察出来る小径も、整備されました。
セツブンソウは、保護テープに囲われています。
踏むと可愛そうだから、くれぐれも、テープ内には、立ち入らないでくださいね。
梅の公園のセツブンソウは、株が多く、見応えがあります。
花乱れる、みたいな装いで これを見るためだけでも、行く価値がありますよ。
吉野梅郷ですが、もちろん梅も良いですが、他の花も美しい、まさに花の楽園です。
梅郷のセツブンソウは、やや遅めの開花。
西多摩地区では有名な、耕心館のセツブンソウよりも、1〜2週間遅いようですね。
その他、アズマイチゲも咲きます。清楚な野草として、人気のある花です。近年はめっきり少なくなり、貴重な花です。
2021年までは、園内の東屋などには、つるし梅飾りもありましたが…
梅の再生事業も一段落、あとは大きく成長するのも、見届けることなり、大々的な梅飾りは「卒業」となりました。詳しくはこちらを。
梅の公園をはじめ、梅郷では、オウメソウも咲きます。
秋は、彼岸花もキレイですよ。
四季折々、訪れるのも良いですね。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・日向和田駅より、徒歩15分
駐車場…有り
※天澤院は、梅の公園のやや駅よりにあります。
問い合わせ先
●青梅市観光協会
Webサイト…https://www.omekanko.gr.jp/spot/81501/
●梅林山 天澤院
Webサイト… https://www.facebook.com/tentakuin/(Facebook)
住所… 青梅市梅郷4-586-1
電話… 0428-76-0830
●舞花
住所… 東京都青梅市梅郷4-545-1
電話… 0428-76-2880