東京都・檜原村の浅間嶺。
奥多摩の入門コースとして人気があります。
いにしえの古道の辿り、富士山信仰の山へ登り、「日本の滝百選」払沢の滝へ。
変化に富んだトレッキングコースです。
目次
かつて山里の生活道路だった、富士信仰の山、浅間嶺
上川乗から、霧の森を往き、古甲州道の尾根へ
![東京都・檜原村の、上川乗バス停](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1525-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
JR五日市線の終点・武蔵五日市駅より、西東京バスで40分弱、上川乗バス停で下車。
バス停裏手には公衆トイレのあり、志度をして出発します。
![東京都・檜原村の、浅間嶺、上川乗・登山口](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1533-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
都道206号を少し上り、小さな橋を渡ると右手に浅間嶺登山口。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の森](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1560-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
低山の登山コースとはいえ、初っ端から中々の急登。高尾山や御岳山に比べると、歩く人も少なく静かな山が楽しめます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道からの、山の展望](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1580-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
台風一過の日で、秋晴れとなるかと期待しましたが… 霧が立ち込め、これはこれで美しい。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の道標](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1611-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
今回のコースは「関東ふれあいの道」でもあり、指導標も完備。良く整備されています。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道からの、山の展望](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1619-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
尾根筋ですが、やや東斜面を巻く道。所々、東側が開け、山里の民家も望まれます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の、霧の森](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1737-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
辺りは霧に包まれます。とはいえ、しっかりした道筋で不安なく歩けます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の、霧の杉林](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1715-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
杉林も霧に包まれると、見違えるように美しい!
![東京都・檜原村の、浅間嶺の、マツカゼソウ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1810-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
道端にはマツカゼソウ。
![東京都・檜原村の、浅間嶺の、キノコと苔](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1927-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
雨上がりの木に、苔とキノコ。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の森](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2008-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
霧の道を往きます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・登山道の、青葉](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2096-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
初秋なのに、目に青葉。
![東京都・檜原村の、浅間嶺休憩所付近の道標](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2182-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
急登を登り詰めると、浅間尾根・稜線の峠に到着します。
尾根を歩き、浅間嶺へ
![東京都・檜原村の、浅間嶺・山頂付近の登山道](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC1938-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
浅間嶺(小岩浅間)へは、峠から西へ向かいます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・富士浅間大神](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2210-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
5分ほど歩くと、青いトタンに囲まれた「富士浅間大神」に到着。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・富士浅間大神の祠](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2279-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
富士山信仰の浅間神社。祠も祀られています。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・富士浅間大神の屋根](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2218-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
崩壊してしまったのでしょうか?祠の屋根と思しきものが、近くにあります。
![東京都・檜原村の、浅間嶺の広葉樹林](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2236-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
山頂直下の、広葉樹の森。幻想的と言わずとして、なんと言う。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・山頂](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2259-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
標高903mの浅間嶺(小岩浅間)山頂に到着。森に囲まれ、展望は効きません。
![東京都・檜原村の、浅間嶺休憩所](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2291-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
峠まで引き返します。左手に休憩所があり、トイレも完備。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・富士浅間大神からの展望](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2344-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
休憩所付近からは北方面が開け、山々も望まれますが… 今日は見えません。
![東京都・檜原村の、浅間嶺の彼岸花](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2319-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
休憩場近くの広場に、なぜか、彼岸花が咲いてます。
峠へ戻り、指導標に従い、浅間嶺展望台へ登ります。
![東京都・檜原村の、浅間嶺展望台](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2370-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
ひと登りで、標高890mの浅間嶺展望台に到着。
先ほど登った小岩浅間より低いけれど、富士山も望まれます。テーブル付きのベンチもあり、昼食を楽しむのも良いでしょう。
古甲州道を歩き、払沢の滝へ
浅間嶺展望台から浅間尾根をたどり、東へ下ります。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根のススキ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2398-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
秋の気配が漂う道を往きます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、タムラソウ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2465-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
地味な花が多い初秋に、ひときわ目立つタムラソウ。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、マルバハギ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2421-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
秋らしく、ハギの仲間のマルバハギも。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、森](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2489-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
緩やかな道をノンビリと、稜線万歩。
この道は、武蔵国と甲州を結ぶ「古甲州道」です。
江戸幕府が甲州街道を整備する以前、生活道路として、時には軍道として利用されてきました。
甲州街道に比べると距離も長く高低差もありますが… 尾根道を上手く使い、洪水などにも耐える道だったのでしょう。
現在は、「浅間尾根として親しまれています。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、指導標](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2518-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
浅間嶺休憩所から、直接下る道と合流します。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、森林伐採地](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2531-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
しばらく歩くと、明るい森林伐採地に出ます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、キバナアキギリ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2659-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
キバナアキギリの花。花の上から、紫色の雄しべがニョキッと出ています。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、野菊](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2609-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
露をまとった野菊も。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、ミズヒキの花](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2852-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
そよ風に揺れる、ミズヒキの花。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根からの、大岳山](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2869-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
途中、大岳山方面の展望も楽しめます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、清流](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2924-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
いつしか、沢沿いの道へ。苔むした清流沿いを下ります。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、時坂峠の林道](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2955-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
しばらく下ると林道へ出ます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、時坂峠の、大山祇神社](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2965-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
大山祇神社に到着。
しまなみ海道で有名な、瀬戸内海・大三島に総本社があります。
海の神様として有名ですが… 山の総元締でもあるのですね。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、時坂峠の茶屋](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2971-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
峠の茶屋の前を通り、更に下ります。
時坂峠の林道は、「激坂」スポットで、ロードバイクの人が結構います。よく上れるなと感心。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、時坂峠付近の道標](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC2977-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
時坂峠への分岐に到着。左折し、一般車両通行止めの林道を歩きます。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・時坂峠の、クサボタン](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC3080-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
道端には、サザエさんの髪型みたいなクサボタンの花。
![東京都・檜原村の、浅間嶺・浅間尾根の、時坂峠](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC3132-2022-09.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
しばらく歩くと時坂峠に到着。再び山道を下ります。
![東京都・檜原村の、払沢の滝・駐車場](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC3188-2022-09-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
指導標を頼りに、登山道と林道を交互に歩けば、払沢の滝駐車場に到着します。
ここから滝までは片道15分、せっかくなので、見に行きます。
![東京都・檜原村の、払沢の滝](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2022/09/DSC3199-2022-09.jpg?resize=684%2C1024&ssl=1)
払沢の滝は、「日本の滝百選」の名瀑。台風一過の頃は水量も多く、見ごたえがありますね。
四季折々美しい滝ですが、冬の結氷は見事です。
払沢の滝からバス停まで15分程度。バスの時間を確かめて下りましょう。
バス停から10分ほど歩くと、檜原村役場。役場内には、カフェせせらぎがあります。
休日も、9時〜17時と営業時間が長く、ひと休みするのの最適ですよ。
インフォメーション
登山地図
上川乗バス停… 2時間 …浅間嶺休憩所… 15分 …浅間嶺(小岩浅間)…15分 …浅間嶺展望台… 1時間20分 …大山祇神社… 30分 …時坂峠… 40分 …払沢の滝入口バス停
ー計5時間ー
※払沢の滝入口〜払沢の滝は、往復約30分
アクセス
【行き】
JR五日市線・武蔵五日市駅より西東京バス「数馬」「都民の森」行にて、「上川乗」バス停下車
【帰り】
西東京バス「武蔵五日市駅」行バスにて、終点下車
コースの状況など
- 特に危険な箇所はないが、冬場は路面凍結に注意
- 雨の日などやや滑りやすい箇所あり
- トイレは、上川乗バス停、浅間嶺休憩所、払沢の滝駐車場、払沢の滝入口バス停付近にあり