羽村市・根がらみ前水田。
春のチューリップが有名ですが、夏は大賀蓮とヒマワリが同時に楽しめます。
午前中の、比較的涼しい時間に咲く蓮。束の間、清涼感を味わえます。
ヒマワリも、小さいながらも中々の群落で、こちらも見応えがあります。
目次
夏の水田の、古代の蓮とひまわり畑
チューリップ畑で有名な、根がらみ前水田
羽村市の多摩川沿いにある、根がらみ前水田。
里山に囲まれた、武蔵野台地の西側に位置します。
東京一のチューリップ畑で有名な観光スポットです。
根がらみ前水田は、その名の通り、チューリップの時期が終わると水田や畑となります。その休耕地を利用し、蓮や睡蓮の池があります。
開花時期は、睡蓮は6〜7月、蓮は7〜8月。
蓮を見物するならば、7月下旬から8月上旬を目処に、出かけるのが良いでしょう。
古代の大賀蓮咲く、田園
根がらみ前水田の蓮は、弥生時代以前の蓮の身から発芽させた、非常に貴重な花です。
Wikipediaから引用すると…
古代のハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)。1951年(昭和26年)、千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘町)にある東京大学検見川厚生農場(現・東京大学検見川総合運動場)内の落合遺跡で発掘された。
ハスの実は今から2000年前の弥生時代以前のものであると推定された。
Wikipedia 大賀ハスより引用
「古代の蓮」ですが、外見は現代の蓮と、あまり違いはありません。しかし、二千年以上交配していなかったので、食用の蓮、つまりレンコンとはかなり味が違うとか。
蓮の花は、朝早くに開花します。10時くらいには、蕾に戻ってしまいます。
早起きして、見に行くのが吉でしょう。
根がらみ前水田は、平で広い場所。下から見上げると、空をバックに何時もとは違った雰囲気です。
蓮の葉は撥水性があり、水が玉っころになります。その名もロータス効果と呼ばれています。
熱帯の泥水の中でも咲く蓮の、葉をキレイに保つための知恵。傘の撥水などは、蓮の表面の構造を参考に、開発されたのだとか。
7月下旬に訪れましたが、早くも散る蓮も。これはこれで、儚く美しいですね。
近くの水田は、青々とし、風になびきます。いかにも夏らしい光景です。
カルガモも。近くに多摩川もあり、暮らしやすいのでしょうか?
白蓮やヒマワリ畑も美しい、根がらみ前水田
蓮が咲く時期、根がらみ前水田には、ヒマワリも咲きます。
小ぶりのヒマワリで、迫力こそありませんが、中々群落です。
東京のヒマワリ畑、というと、武蔵村山や清瀬が有名で、確かの見ごたえがありますが… 根がらみ前水田はマイナーなため、静かなのが良いですね。
蓮と一緒に見られ、一粒で二度美味しい、感じです。
水草咲く池には、カモの姿も。
池には睡蓮も咲きます。見頃は6月〜7月です。
他にも、水生植物のアサザが池に咲きます。
池の西側には、白蓮の植栽地もあります。
紅白の蓮が咲き誇ります。
清楚な白蓮。鮮やかな大賀蓮とも違う魅力があります。
根がらみ前水田の、すぐとなりの踊子草公園には、ヤブランの花が咲きます。
都市公園としては、これだけヤブランが咲く所は珍しい!
羽村の堰近くのHanenaka cafeでランチを楽しむのも良いでしょう。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・羽村駅より、徒歩25分
問い合わせ先
●羽村市観光協会
Webサイト… http://hamura-kankou.org/
住所… 東京都羽村市羽東1-13-15
電話… 042-555-9667
羽村市観光案内所にて、レンタサイクルの貸し出し有り
貸し出し時間… 9:00〜16:00