奥多摩産地の東端、草花丘陵。
低山ながら、変化に富んだコースです。
多摩川段丘の雑木林・小作緑地公園と合わせ、森と野草の散策を楽しみました。
目次
良き武蔵野の森を結ぶ、羽村の丘陵を歩く
小作駅から、小作緑地公園へ
東京西部の草花丘陵。標高200m程度の多摩川沿いの丘陵です。奥多摩山地東端に位置し、低山ながら、自然豊かなエリアです。
起点は、JR青梅線小作駅。西口から南西へ進み、新奥多摩街道(都道29号)を渡ると、小作緑地公園に到着します。
小作緑地公園は、多摩川段丘の上に位置する、雑木林の公園。
春はスズランも咲きます。
宅地化の進んだ多摩川段丘に残る、貴重な雑木林。
市街地の公園ながら、貴重な野草も自生します。
小作緑地公園から、友田の森へ
公園から南へ下り、吉野街道(都道249号)方面に進みます。
多摩川橋手前から、多摩川河川敷方面へ下り、寄り道しましょうか。
かつて、「小作の渡し」があった場所です。
案内板によると、1910年に空中ケーブル、1920年に吊り橋が完成したそうです。
多摩川橋を渡ります。橋の上から、小作の取水堰が見えます。
橋から西へ進み、三叉路を左折し、滝山街道(都道411号)を南西に。
大荷田橋を渡り、川沿いの道を右折。しばらく歩き、圏央道の下をくぐって、坂道を上ります。
林道脇には湧水。まろやかな風味ですが、自己責任でどうぞ。
湧水の少し手前から、丘陵に登る道があります。青梅市・友田付近の森から、満地峠へ向かいます。
春は雑木林の新緑が広がります。
ツボスミレでしょうか、小さな白いスミレが咲いています。
気持ちの良い雑木林を漫歩。
坂を登り切ると、フェンスのある稜線に出ます。左折し、フェンス沿いに歩きます。フェンスの内側は、警察犬の訓練所です。
「総理府」の標識。
しばらく進むとフェンスから離れます。
この付近、分かれ道も多く、道標の「満地峠」の指示に従い、慎重に進みます。
満地峠に到着。辺りは雑木林で、植生の豊かです。
「浅間山」方面へ登り返します。
ちょっと良い雰囲気の道を、ノンビリ歩きます。
どのくらい前のものか、誰が設置したのか。落ち葉に埋もれる道標。
青葉が目に染みます。
短いながらもを急登を往くと、浅間山頂に到着。「あさま」ではなく、「せんげん」山と呼びます。
東屋・ベンチもあり、休憩にもピッタリです。
山頂から、「羽村市郷土博物館」方面へ下ります。
100mほど歩くと羽村神社に到着。浅間神社とも呼ばれます。
神社の境内から、多摩川の大展望!
神社から東へ下ります。里に近くなるのに、深山の雰囲気です。
やがて沢沿いの道となり、シャガの花咲く道を進みます。
マルバウツギも、いたるところに。
羽村市郷土博物館・旧田中家長屋門前を通ります。
郷土博物館に立ち寄るのも良いでしょう。入場無料で、羽村の歴史が学べます。
郷土博物館から、多摩川の堤防を南東へ。開放的な散策路で、近所の人か、犬の散歩とすれ違います。
歩行者専用の羽村堰下橋を渡ります。
枯れ木の混じる、河川敷の林。
橋を渡ると、玉川上水の畔に出ます。右手には羽村の堰。立ち寄るのも良いでしょう。
羽村の堰の詳細は上記をどうぞ。
羽村の堰からJR青梅線・羽村駅まで、徒歩約15分です。
コース上には、エビネなど貴重な野生ランも咲きます。エビネは4月下旬くらいが見頃でしょうか。
ギンラン、キンランも自生します。
ひと月早い4月は、シュンランも咲きます。詳しくは里山の野草と、玉川上水の桜、満地峠〜草花丘陵プチ縦走をご覧下さい。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・小作駅 …〈20分〉 … 多摩川橋 …〈40分〉 … 湧き水 …〈25分〉… 稜線 …〈1時間〉… 満地峠 …〈1時間〉… 浅間山 …〈20分〉… 羽村市郷土博物館 …〈15分〉… 羽村の堰 …〈15分〉… JR青梅線・羽村駅
ー計4時間15分ー
コースの状況など
- 多少のアップダウンはあるものの、比較的楽なコース。
- コンビニは、小作駅前にある。多摩川橋西側の、大型の惣菜店あり。
- トイレは、JR小作駅、羽村の堰付近、JR羽村駅にある。