飯能市「岩渕の一本桜」。東京のと県境近くにある、巨大なヤマザクラです。
桜に逢いに、青梅・霞丘陵から七国山をたどり、歩いてみました。
枝垂れ桜の美しい真浄寺を起点に、ふたつの桜を結ぶ、春の小旅です。
目次
知る人ぞ知る、茶畑の一本桜に逢いに行く旅
枝垂れ桜の名所・真浄寺から、桜並木の霞丘陵へ
知る人ぞ知る、飯能の「岩渕の一本桜」。
バスで行くのも良いですが、付近の丘陵を結ぶトレッキングも楽しいです。
起点は、青梅市・真浄寺。バスでも行けますが、JR青梅線・河辺駅から歩いても、40分程度。晴れた日なら、のどかな郊外を歩くのも良いでしょう。
真浄寺は、枝垂れ桜の美しい古刹。例年、4月初旬〜中旬が見頃。ソメイヨシノが散りはじめる頃が満開です。
遅い詳しくは、下記リンク先を…
真浄寺東側の、墓地近くの道を登ります。空気が澄んで入れば、富士山も望まれます。
坂を登りきると、小さなグラウンドの横を通ると、林道に出ます。林道を右折します。
ちなみに左折すると、ツツジで有名な、塩船観音寺へと道は続きます。
今回の真浄寺ではなく、塩船観音寺を起点に、歩くのも良いですね。
付近は、青梅・霞丘陵の一角。春になると、ソメイヨシノの並木道です。青梅の桜の開花は、御岳など山間部をのぞき、都区内より少し遅い程度。ほとんど同じ、と考えても差し支えないでしょう。
桜並木は歩行者・自転車専用。舗装道路ですが、道端には小さな仏像も。
桜並木は、近くの保育園のお散歩コース、園児が元気に歩きます。
七国山を経て、岩渕の一本桜へ
ほぼ平らな桜並木を漫歩し少し下ると、笹仁田峠の車道(都道44号)に出ます。横断歩道を渡ると、「七国峠」方面の登山口があります。
杉林を登ります。
今井方面との分岐点に到着。岩蔵温泉方面へ進みます。
しばらく歩くと、「阿須丘陵七国コース」の標識が。秋葉大権現方面へ進みます。
ここから先は、埼玉県となります。
ほどなく、秋葉大権現に到着。
秋葉大権現から少し歩くと、七国山最高地点への分岐。分岐からわずかです。展望はありませんが、寄ってみましょう。
分岐へ戻り、飯能方面へ。アップダウンも少なく、快適な道が続きます。
途中、雑木林も。新緑となるのは、4月中旬くらいです。
岩渕方面への分岐。左折します。
道はやがて、やや急な下りとなります。
暗い森から、明るい里へ飛び出します。目が慣れず、太陽が眩しいですね。
この付近、春はツツジが美しいです。
少し歩くと、富岡入間線(県道195号)に出ます。
左折し、少し進むと「妙円寺を経て七国峠へ至る」の道標があります。左折し、妙円寺の脇を通り、坂を登ると、「岩渕の一本桜」があります。
岩渕の一本桜
岩渕の一本桜は、ソメイヨシノが散りはじめる頃、満開となります。
例年、4月10日前後が見頃です。起点の、真浄寺の枝垂れ桜と、ほぼ同時期ですね。
付近は、茶畑が広がります。
なお、付近には公共駐車場はありません。狭い道での路上駐車も、近所迷惑となります。
直接訪ねる際は、公共交通機関のご利用をオススメします。
そのためか、地元の観光協会でも積極的にアピールしていません。地元の方しか知らない場所でしたが、SNSで情報が拡散する時代。少しずつ、有名になりつつあります。
近くの沢には、ニリンソウも咲いていました。
飯能市天然記念物のカタクリ自生地
富岡入間線(県道195号)に戻り、左折します。
しばらく歩くと、左手に「飯能市指定天然記念物 カタクリ・イカリソウの群落」があります。
例年、3月下旬から4月上旬にかけて、カタクリが咲きます。
この自生地ですが、駐車場がなく、バスか徒歩でないと行きづらい場所。そのためか、ほとんど人もいないカタクリの自生地です。
日当たりの良い、山の斜面にカタクリが咲くさまは、見応えがあります。
カタクリを見物したら、帰路に着きます。
来た道を少し戻り、「岩渕団地」バス停から西武池袋線・飯能駅方面か、JR青梅線・東青梅・河辺駅方面のバスに乗れます。
本数は少なく、あらかじめ、時刻を確かめると良いでしょう。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・河辺駅 …〈40分〉 … 真浄寺 …〈30分〉 … 笹仁田峠 …〈35分〉…七国山 …〈50分〉… 岩渕の一本桜 …〈1時間10分〉… 飯能市カタクリ自生地 …〈5分〉… 西武バス・岩渕団地バス停
ー計3時間50分ー
- 岩渕の一本桜へ直接行く場合
JR青梅線・河辺駅より、西武バス「飯能駅南口」行にて「岩渕団地」バス停下車、徒歩5分
または、西武池袋線飯能駅より、西武バス「河辺駅南口」「東青梅駅北口」行にて「岩渕団地」バス停下車、徒歩5分
- 真浄寺へ、バスでのアプローチ
JR青梅線・河辺駅より、西東京バス「小作駅東口」行にて、「谷野」バス停下車・徒歩5分