塩船観音寺から薬王寺へ、ツツジの名所を結ぶ、山の辺の路

ツツジの名所として誉れ高い、塩船観音寺。
知る人ぞ知るツツジの名所、薬王寺。
ふたつの寺を結ぶ丘陵に、散策路があります。
春の季節は野草も美しい、山の辺の路を歩いてみました。

ふたつの古刹をめぐる、丘陵歩き

山の寺だからこその、ツツジ園

青梅市、塩船観音寺
塩船観音寺

青梅市・塩船観音寺は、ツツジで名高いお寺。
塩船観音寺については、こちらで詳しく紹介しています。

青梅市、薬王寺
薬王寺

その東には、少々マイナーですが、やはりツツジの見事な、薬王寺があります。
ふたつのお寺に共通するのは、谷間の地形を活かしたツツジ園であること。
低木のツツジは、谷でも開け、陽当りが良い境内なのも特徴です。

塩船観音寺から丘陵を辿ると、薬王寺の山号でもある七国山へ行けます。
塩船観音寺を起点に、東京では貴重な里山を歩き、ツツジの名寺を結んでみましょう。

塩船観音寺から、笹仁田峠へ

青梅市、塩船観音寺の塩船平和観音立像
塩船平和観音立像

JR青梅線・東青梅駅から塩船観音寺まで、徒歩で約40分。
ツツジの季節は入山料を納め、境内へ。
境内の茶屋で、名物の観音団子で腹ごしらえするのも良いでしょう。


本堂で参拝し、ツツジ園を塩船平和観音立像のある見晴らし台へ登ります。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの新緑

観音立像の後ろ左手から境内を出て、尾根道を歩きます。
新緑も眩しい、ゴキゲンな雰囲気。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの新緑とツツジ

霞丘陵ハイキングコースとして整備された道は、快適です。
しばらく、なだらかな散策路が続きます。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの新緑とツツジ

里山のヤマツツジ。
園芸種とはまた、違った美しさですね。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのマムシグサ
マムシグサ

林床には、ちょっと変わった形の花、マムシグサも咲いています。
サトイモ科・テンナンショウの仲間は似た花が多く、見分けが付きにくい…

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのクサイチゴの花
クサイチゴ
青梅市・霞丘陵ハイキングコースのヘビイチゴの花
ヘビイチゴ
青梅市・霞丘陵ハイキングコースのカキドオシ
カキドオシ
青梅市・霞丘陵ハイキングコースのジシバリ
ジシバリ

足元には、色とりどりの野草が。
地味な花たちですが、よく見ると愛嬌があります。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのモミジの新緑

モミジの新緑も、キレイな森。
秋に訪れれば、錦に染まるのでしょう。

青梅市・霞丘陵ハイキングコース

雑木林の、ほぼ平坦な道が続きます。
道を進むと林道に突き当り、右折し150mほど進むと、左手にゲートのある舗装道路が。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの立正佼成会・桜並木の新緑
桜並木の道

山中にしては広い桜並木遊歩道ですが、車も通らず快適です。
桜並木の続く美しい道で、開花時期は見事のひと言につきます。

霞丘陵の桜
青梅市・霞丘陵ハイキングコースのチゴユリ
チゴユリ

よく見ると、路傍にチゴユリが、たくさん咲いています。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのカントウタンポポ
カントウタンポポ

タンポポも多いですが、総包片(花の付け根の部分)が反り返っていないので、日本古来のタンポポでしょうか。
街中では、外来種のセイヨウタンポポに駆逐されましたが…
この付近は日本のタンポポが主流、ちょっと嬉しいですね。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのウラシマソウ
ウラシマソウ

ウラシマソウも咲いています。
左の茎の上には葉がある、不思議な形の草です。
サトイモ科は、摩訶不思議なモノが多い…

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの新緑

この付近は、新緑も美しい。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの新緑

上を見上げると、春の日差しで、若葉が輝いています。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースのスミレ
スミレ

桜並木の平坦な道からゲートを出て下ると、笹仁田峠。
道端にスミレの花も多く、飽きません。

青梅市・霞丘陵ハイキングコースの笹仁田峠の道標
笹仁田峠の道標

笹仁田峠から七国広場を経て、薬王寺へ

峠で車道を渡り右折、ほんの少し歩くと「岩蔵温泉 七国峠」と書かれた道標があります。
道標に従い、山道を登ります。

青梅市・七国峠ハイキングコースの七国広場の道標
七国広場

しばらく、杉林を山道を登ると、林道が通る開けた場所の、七国広場に到着。

青梅市・七国峠ハイキングコースの七国広場から、七国見晴台への道
七国見晴台への道

分かりづらいのですが…
広場の裏手から、見晴台へ通じる道があります。
展望台はすぐ近く、せっかくなので、登ってみましょう。

七国見晴台からの展望

七国見晴台からは、大岳山が望まれます。

七国広場から南南東方向の林道を進み、薬王寺へ向かいます。

青梅市・七国広場周辺の林道から薬王寺への分岐
林道から山道への分岐

軽自動車が一台通れるか、みたいな林道をしばらく歩くと、左手に緩い登りの山道があります。

青梅市・七国峠から薬王寺への山道の森

山道へ道をとり、杉林を歩きます。

青梅市・薬王寺・不動堂
薬王寺・不動堂

なだらかな道を往くと、薬王寺・不動堂の脇に出ます。
ここはもう、薬王寺の境内、少し歩くとツツジ園となります。

青梅市・薬王寺の本堂とツツジ園
薬王寺

ツツジ園を下り、本堂へ。
薬王寺の詳細は、こちらをご覧ください。

薬王寺から、富士山百景・ボタン園を経て、小作駅へ

薬王寺から、徒歩15分ほどに、バス停もありますが…
余力があれば、小作駅までノンビリ歩くのも良いです。

薬王寺から南へ進むと、霞川に出ます。
川に沿って遊歩道が整備され、快適な散策が楽しめます。
ちなみに霞川は、天寧寺というお寺にある池が源流で、機会があればどうぞ。

青梅市・霞川遊歩道からの富士山
霞川遊歩道から、富士山


途中、「今寺天皇塚水田」近くで富士山が見えます。
一応「関東の富士見百景」ですが、宅地開発の進むエリア、現代的な建売住宅越しの富士山となります。

霞川に架かる五反田橋で左折、南下し、小作駅へ向かいます。

お腹が減ったら、絶品担々麺の、杉山がオススメ。
市外からもラーメン通が集まるお店ですが、駅からも遠く、意外と行きづらい場所。
今回は、すぐ近くを通るので、この機会に是非。

他には、タイ料理のプラーカポンも良いですよ。
この場所で、ここまで本格的なタイ料理は珍しいでしょう。

青梅市・大井戸公園のボタン園
大井戸公園のボタン園

途中、大井戸公園近くを通ります。

青梅市・大井戸公園のボタン園

ツツジの季節は、ボタンのキレイな公園、是非立ち寄ってください。
大井戸公園ですが、「まいまいず井戸」という螺旋状の巨大な井戸があります。
こちらも是非、見学を。

大井戸公園から、駅へ向かいます。
暑くてバテたなら、わかぐさ公園近くの、絶品ジェラート店「ポムジェラート」にでも立ち寄ってください。
美人姉妹の、手作りジェラートで、ひと息つけます。

南国料理のシエスタも、良いでしょう。
料理も良いけれど、シークァーサーや、パッションフルーツのジュースも絶品。
マッタリした、くつろげる感じのお店です。

大井戸公園から南へ進むと、青梅線にぶつかります。
左折し、線路際の道を歩けば、小作駅に到着します。

インフォメーション

マップ

電⼦地形図(国⼟地理院)を加⼯して作成

JR青梅線・東青梅駅 …〈45分〉 … 塩船観音寺…〈20分〉… 塩船平和観音立像 …〈25分〉… 桜並木遊歩道入口 …〈25分〉… 笹仁田峠 〈20分〉… 七国広場 …〈30分〉… 薬王寺 …〈10分〉… 霞川遊歩道…〈25分〉… 五反田橋 〈30分〉… 大井戸公園 …〈30分〉… JR青梅線・小作駅
ー計4時間20分ー

※塩船観音寺までは、バスもあります。
JR青梅線・河辺駅より、西東京バス「小作駅東口」行にて「塩船観音入口」バス停下車10分
(2021年度は、4月28日〜5月6日の間、河辺駅より直通臨時バス有り)

コースの状況等

  • 塩船観音寺と、笹仁田峠からの登り返し以外は、ほぼなだらかな道。
  • コースの路面は、よく整備されている。
  • 薬王寺への山道の分岐には道標がないので、注意。
  • 七国広場〜薬王寺間は、道標が整備されていないので、地図は必須。
  • トイレは、東青梅駅北口、塩船観音寺入口前の公園、塩船観音寺内、大井戸公園、わかぐさ公園、小作駅北口等にある。
  • 東青梅駅〜塩船観音寺間には、駅周辺をのぞき、コンビニはない。
  • 東青梅駅前(北口)に、マルフジ(食品スーパー)、駅北口から東方向にファミリーマートあり。

問い合わせ先

塩船観音寺
Webサイト… http://www.shiofunekannonji.or.jp/
住所… 東京都青梅市塩船194
電話… 0428-22-6677
入山料… つつじまつりの期間中(4月中旬~5月上旬)のみ 300円
開園時間:8:00~17:00

●七国山 薬王寺
Webサイト… https://yakuohji.com
住所… 東京都青梅市今井1−2520
電話… 0428-31-3528

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