青梅線の終着駅、奥多摩。小さな駅の2階に、本格自家焙煎コーヒー店があります。
列車を眺めながら、ほろ苦い旅情と、旨いコーヒーが味わえます。
目次
駅舎の2階の、本格自家焙煎コーヒー店
都内最高地点の、木造駅舎
標高343m、都内のJRでは一番標高の高い駅、奥多摩駅。
氷川駅として、1944年に開業しました。
当時の面影の残る、木造2階建て。
物資の乏しい戦時下にも関わらず、この山奥に立派な駅が出来たのは、近くで採掘される、石灰石の輸送のためでしょう。
1971年、奥多摩駅と名を変え、2019年に改装。
クラッシックな佇まいを活かしつつ、町の中心駅にふさわしい、モダンな駅に生まれ変わりました。
2階には、カフェやアウトドア用品店の入居する「ポートおくたま」がオープン。
奥多摩駅から発着する列車は、昼間は40分に1本程度。
時間を持て余すことも多く、カフェがあるとやはり便利です。
本格自家焙煎コーヒー店、Gotta Coffee
「ポートおくたま」は改札口右手の階段から、2階へ。カフェは二店舗。
カレーやクラフトビールを扱う、SOBATARO CAFE(そば太郎カフェ)と、今回ご紹介する、Gotta Coffee(ガタコーヒー)。
改札の外だから、切符がなくとも入店できます。
カフェスペースは2店共用で、広々。
Wi-Fiも完備、席によっては電源コンセントもあります。
ライブハウス的な設備も。
コロナ禍では難しいけれど、週末にミニコンサートなども開催したりします。
お目当てのGotta Coffee。
コーヒー豆の麻袋のデコレーション、洒落ています。
駅ナカだからSuicaはもちろん、クレジットカードも使えます。
店内には、業務用のロースター(焙煎機)。秘密工場?が駅ナカにあるんです。
良質の豆を厳選したスペシャリティーコーヒーを、店内で自家焙煎します。
基本、コーヒーが中心の専門店。コーヒーは350円からと、自家焙煎コーヒー店としては、良心的です。
ハンドドリップもあるのですね、コレは珍しい。
お持ち帰り用の、焙煎済のコーヒー豆。家にミルのない方は、挽いてくれます。
ちなみに御岳渓谷のカフェ、BitteもGotta Coffeeの豆を使用しています。
広大なデッキから、渓谷が望まれる絶景カフェです。
Gotta Coffeeの奥にはアウトドア用品店。ウエアや小物、地図などが中心ですが、小型のリュックバッグもあります。トレッキングで忘れ物したら、とりあえず覗くと良いかも。
アウトドア用品のスペースでも、コーヒーが飲めます。
窓の外から、電車が見えます。中央線快速と同じ車両なのが、嬉しいような残念なような。
自家焙煎エスプレッソの、アフォガート
本来は、コーヒーを飲むべきなのでしょうが…
アフォガートが税込み450円と、意外と安い。思わずオーダーします。
自家焙煎のエスプレッソ。
好みにもよりますが、より香りを楽しむならば、エスプレッソかなと。
フルーティな香り、深煎り独特の香りなどは、エスプレッソで際だちます。
「うちのはフルーティさというよりも、やや深煎りで、ほろ苦いコクがありますよ」
なるほど、アフォガート向けかも。
アイスクリームにかける前に、エスプレッソを飲むと、深く広がるコクと苦味が口に広がります。
これは美味いですね。
冷たいアイスクリームに、熱いエスプレッソ。なんかが、背徳感あります。
クリーミーで甘いアイスクリームと、ほろ苦いエスプレッソの、協奏曲。
コーヒーが美味いと、やはり甘さも引き立ちますね。
駅の中の本格コーヒー専門店、奥多摩へお越しの際は、是非どうぞ。
列車の待ち時間に飲むのも良し、わざと1本遅らせて飲むのも良し、です。
そういえば、東京都・瑞穂町の牧場のアイスクリーム店でも、アフォガートが食べられます。
コーヒーとアイスクリームの組み合わせだから、どちらの専門店も手掛けるメニューなのですね。
食べ比べると面白いかも。
インフォメーション
アクセス・営業案内
JR青梅線・奥多摩駅2階(改札外)
●Gotta Coffee(ガタコーヒー)
Webサイト… https://www.okutama.ne.jp/gottasale.html
営業時間… 平日 11:00〜17:00 土日祝 11:00〜17:30
定休日… 不定休(Twitterにてアナウンス)
住所… 東京都西多摩郡奥多摩町氷川210 奥多摩駅2F
電話… 0428-85-8630