一年を通して、気温11度。
東京都・奥多摩町の日原鍾乳洞は、夏でもヒンヤリ涼しいところです。
そして、鍾乳洞は非日常的で神秘的な空間で、ワクワク感がたまりません。
この夏、近場で、避暑を楽しみませんか。
目次
近場で涼しい! 東京の鍾乳洞
ヒンヤリ夏でも寒い鍾乳洞
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4777.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
鍾乳洞は、地下水で石灰石が侵食され出来た洞窟。
地中にあるため、外気温の影響を殆ど受けません。
日原鍾乳洞の場合、一年を通して約11℃。
ちなみに、山口の秋芳洞が17℃、岩手の龍泉洞が10℃と、大体、年間平均気温となるそうです。
夏の休日は、混んでいる?
![東京都・奥多摩町、日原](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4612.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
アプローチは、公共交通ならば、奥多摩駅からバス。
平日は、鍾乳洞の近くまで運行していますが、休日やお盆時期などは手前の東日原から、30分ほど歩くことになります。
なぜ、肝心の休日だけ、手前までしかバスが行かないの?
ちょっとギモンですよね。
というのも、鍾乳洞までの道は狭く、また、駐車場の少ないので、渋滞してしまうから。
![東京都・奥多摩町、日原の集落](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC5033.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
すれ違いのしにくい道で、バスがまともに入れないのでしょう。
公式サイトには、こんな記述があります。
混雑時(シーズンの土日、ゴールデンウィーク、8月の旧盆休み)には、駐車待ち(1時間〜3時間以上)等で、渋滞となります。また臨時駐車場等は鍾乳洞まで2キロのところにありますが、そこも数が限られています。また2キロ歩いていただくことになります。
鍾乳洞と巨樹の神秘の里 おくたま・にっぱら
休日は、バスでも自家用車でも混みそうですね。
これを回避するには、朝早く出かけるのが良いでしょう。
鍾乳洞は9時からオープン、朝駆けで行くことをオススメします。
長大で迫力満点な、鍾乳洞
![日原鍾乳洞の屋台](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4615.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
無事、到着したら、早速、鍾乳洞へ。
筆者が訪れたのは平日ですが、屋台が並んでいました。
観光地ですね、このノリは。
![東京都、奥多摩町、日原の河原](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4983.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
付近の河原は、水が綺麗。
ただし、河原には下れないので、見るだけ。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の入り口](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4623.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
道から下ると、入場券売り場。
こちらのクーポンを印刷(PDF)すると、割引になります。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の入り口](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4688.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
川を渡ると、いよいよ入り口です。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4695.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
入ると、ヒヤッとします。
寒がりの人は、上着が有ったほうが良いです。
雨具があると完璧。
日によっては、結構、地下水が落ちてきます。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4726.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の天井知らず](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4749.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
「天井知らず」は、上を見上げると確かに天井がずいぶん遠くです。
吸い込まれそうな、感じがします。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の弘法大師の学問所](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4760.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
解説によると、弘法大師が修行に使ったとも言われる、洞窟。
でも、1962年に発見された鍾乳洞ですよね…
まあ、この辺りは、フィクションとして楽しむのが、オトナの嗜みです。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の三途の川](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4769.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
「三途の川」は、地下水の流れの、小さな川。
側面の岩がくぼんでいますが、これは昔の水流で削られた跡。
大量の地下水が、流れていたのです。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の死出の山](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4781.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
奥へ進むと、鍾乳洞のクライマックス「死出の山」。
そういえば、さっき、三途の川を渡りましたっけ。
この一体は、かなり高さのある大きな洞窟で、迫力があります。
緑、青、赤と変化するライトアップ。
神秘性を演出しているのでしょうが、ちょいと過剰気味かな。
小林幸子さんが、上から舞い降りてきそうな雰囲気です。
それはともかく、地下にこれほどスケールの大きな造形があるとは…
自然の営みに驚き、感動します。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、賽の河原](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4803.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
死出の山を登ると、賽の河原。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の縁結び感の](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4809.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
そして、観音様が鎮座しています。
縁結び観音、であられますね。
デートスポットとしても、宜しいかと。
でも、賽の河原の近くで、縁結びというのは、ナンですが。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の死出の山](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4812.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
などと悪態をつきますが、しっかりご利益を期待しつつ、死出の山を下ります。
上から俯瞰すると、洞窟のスケールがよく解りますね。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4851.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
死出の山から、元の場所に戻ります。
往路とは別の、新洞を通ります。
こちらは急な階段もある、ちょっと冒険気分を味わえる洞窟です。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、新洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4855.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、精進坂](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4870.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
写真だと、登りか下りか解らない感じですね。
非日常的なこの洞窟は、上下が曖昧な、無重力空間みたいな感覚に陥ります。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、新洞](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4871.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
登ったら、今度は下りです。
案外、滑らない道ですが、それでも足元は、しっかりした靴がオススメです。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4894.jpg?resize=684%2C1024&ssl=1)
新洞で見かけた、石筍。
石筍は、水滴に混じった微量な石が、積もって出来ます。
まさに石の「タケノコ」みたいです。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4915.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
こちらも、石筍の一種でしょうか?
条件によって、太さや形が違います。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4950-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
新洞、最後の登り。
日原鍾乳洞の長さは1,270m。
公開されている部分は800mで、高低差は130m程度で、中々の運動量です。
![東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の苔](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4952.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
苔が、生えていますね。
人口照明で、光合成しているのでしょうか?
逞しいですね。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4976.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
新洞が終わり、往路の道と合流します。
出口に近づくと、眩しい光りが…
楽しい冒険も、そろそろ終わりです。
売店の食堂は?
![日原鍾乳洞・売店食堂](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4998.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
日原鍾乳洞付近には、ここしか食堂がありません。
観光地の食堂ですが、どんな感じでしょうか?
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC5001-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
メニューは、いかにも観光地の食堂らしいラインナップですね。
昭和だな、と昭和生まれの筆者的には、懐かしい佇まい。
![日原鍾乳洞・売店食堂](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC4999.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
渓谷の見渡せる店内。
窓際に座るのが、吉です。
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/08/DSC5005-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
とろろそば、税込み700円。
ごく普通の蕎麦、という感想。
和食系ファミレスの蕎麦みたい、という感じでしょうか?
飛び上がるほど美味しくモノじゃないけれど、キリリと冷えた蕎麦でした。
景色が良いので、長居したくなりますね。
ともあれ、他にお店がないので、腹ごしらえをするには、心強いですよね。
特に謳ってはいませんが…
この食堂、東京最北端の飲食店だと思います。宣伝すれば良いのにな…
- 休日は朝一番で、渋滞を避ける
- 夏でも涼しいので、上着を持参
- 滑りにくい靴で歩こう
- 鍾乳洞を出る時は、カメラなどの結露に気を付けること
- 体力に自信がないのなら、アップダウンのある新洞はパスする
日原鍾乳洞よりマニアックな、あきる野市「大岳鍾乳洞」もオススメ。狭い鍾乳洞ですが、スリリングな体験ができますよ!
インフォメーション
アクセス・問い合わせ先等
JR青梅線・奥多摩駅より、西東京バス「鍾乳洞」行にて終点下車、徒歩9分(平日)
土・日曜日、祭日、お盆休みは、「東日原」行にて終点下車、徒歩30分
駐車場… 有り(ただし、駐車台数は少なく満杯時は、徒歩30分程度の第二駐車場を利用)
●日原鍾乳洞
Webサイト… http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html
営業時間… 4/1~11/30 9:00~17:00 12/1~3/31 9:00~16:30
定休日…年末年始 12/30~1/3
住所… 東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話 0428-83-8491
入場料
- 大人(高校生含む)… 900円
- 中人(中学生) …700円
- 小人(小学生) …600円
割引クーポン(PDFを印刷)で各100円引き