都内で避暑! 涼しい、というか夏でも寒い、神秘的な日原鍾乳洞

一年を通して、気温11度。
東京都・奥多摩町の日原鍾乳洞は、夏でもヒンヤリ涼しいところです。
そして、鍾乳洞は非日常的で神秘的な空間で、ワクワク感がたまりません。
この夏、近場で、避暑を楽しみませんか。

近場で涼しい! 東京の鍾乳洞

ヒンヤリ夏でも寒い鍾乳洞

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞

鍾乳洞は、地下水で石灰石が侵食され出来た洞窟。
地中にあるため、外気温の影響を殆ど受けません。
日原鍾乳洞の場合、一年を通して約11℃。
ちなみに、山口の秋芳洞が17℃、岩手の龍泉洞が10℃と、大体、年間平均気温となるそうです。

夏の休日は、混んでいる?

東京都・奥多摩町、日原
日原からの山並み

アプローチは、公共交通ならば、奥多摩駅からバス。
平日は、鍾乳洞の近くまで運行していますが、休日やお盆時期などは手前の東日原から、30分ほど歩くことになります。

なぜ、肝心の休日だけ、手前までしかバスが行かないの?
ちょっとギモンですよね。
というのも、鍾乳洞までの道は狭く、また、駐車場の少ないので、渋滞してしまうから。

東京都・奥多摩町、日原の集落
日原集落付近の道

すれ違いのしにくい道で、バスがまともに入れないのでしょう。
公式サイトには、こんな記述があります。

混雑時(シーズンの土日、ゴールデンウィーク、8月の旧盆休み)には、駐車待ち(1時間〜3時間以上)等で、渋滞となります。また臨時駐車場等は鍾乳洞まで2キロのところにありますが、そこも数が限られています。また2キロ歩いていただくことになります。

鍾乳洞と巨樹の神秘の里 おくたま・にっぱら

休日は、バスでも自家用車でも混みそうですね。
これを回避するには、朝早く出かけるのが良いでしょう。
鍾乳洞は9時からオープン、朝駆けで行くことをオススメします。

長大で迫力満点な、鍾乳洞

日原鍾乳洞の屋台

無事、到着したら、早速、鍾乳洞へ。
筆者が訪れたのは平日ですが、屋台が並んでいました。
観光地ですね、このノリは。

東京都、奥多摩町、日原の河原

付近の河原は、水が綺麗。
ただし、河原には下れないので、見るだけ。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の入り口

道から下ると、入場券売り場。
こちらのクーポンを印刷(PDF)すると、割引になります。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の入り口

川を渡ると、いよいよ入り口です。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞

入ると、ヒヤッとします。
寒がりの人は、上着が有ったほうが良いです。
雨具があると完璧。
日によっては、結構、地下水が落ちてきます。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞
香炉岩付近
東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の天井知らず
「天井知らず」

「天井知らず」は、上を見上げると確かに天井がずいぶん遠くです。
吸い込まれそうな、感じがします。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の弘法大師の学問所
弘法大師の学問所

解説によると、弘法大師が修行に使ったとも言われる、洞窟。
でも、1962年に発見された鍾乳洞ですよね…
まあ、この辺りは、フィクションとして楽しむのが、オトナの嗜みです。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の三途の川
三途の川

「三途の川」は、地下水の流れの、小さな川。
側面の岩がくぼんでいますが、これは昔の水流で削られた跡。
大量の地下水が、流れていたのです。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の死出の山
死出の山

奥へ進むと、鍾乳洞のクライマックス「死出の山」。
そういえば、さっき、三途の川を渡りましたっけ。
この一体は、かなり高さのある大きな洞窟で、迫力があります。


緑、青、赤と変化するライトアップ。
神秘性を演出しているのでしょうが、ちょいと過剰気味かな。
小林幸子さんが、上から舞い降りてきそうな雰囲気です。
それはともかく、地下にこれほどスケールの大きな造形があるとは…
自然の営みに驚き、感動します。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、賽の河原
賽の河原

死出の山を登ると、賽の河原。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の縁結び感の
縁結び観音

そして、観音様が鎮座しています。
縁結び観音、であられますね。
デートスポットとしても、宜しいかと。
でも、賽の河原の近くで、縁結びというのは、ナンですが。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の死出の山

などと悪態をつきますが、しっかりご利益を期待しつつ、死出の山を下ります。
上から俯瞰すると、洞窟のスケールがよく解りますね。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞

死出の山から、元の場所に戻ります。
往路とは別の、新洞を通ります。
こちらは急な階段もある、ちょっと冒険気分を味わえる洞窟です。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、新洞
新洞を登る
東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、精進坂
精進坂

写真だと、登りか下りか解らない感じですね。
非日常的なこの洞窟は、上下が曖昧な、無重力空間みたいな感覚に陥ります。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の、新洞

登ったら、今度は下りです。
案外、滑らない道ですが、それでも足元は、しっかりした靴がオススメです。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍
石筍

新洞で見かけた、石筍。
石筍は、水滴に混じった微量な石が、積もって出来ます。
まさに石の「タケノコ」みたいです。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍

こちらも、石筍の一種でしょうか?
条件によって、太さや形が違います。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の石筍

新洞、最後の登り。
日原鍾乳洞の長さは1,270m。
公開されている部分は800mで、高低差は130m程度で、中々の運動量です。

東京都・奥多摩町、日原鍾乳洞の苔

苔が、生えていますね。
人口照明で、光合成しているのでしょうか?
逞しいですね。

新洞が終わり、往路の道と合流します。
出口に近づくと、眩しい光りが…
楽しい冒険も、そろそろ終わりです。

売店の食堂は?

日原鍾乳洞・売店食堂
日原鍾乳洞・売店食堂

日原鍾乳洞付近には、ここしか食堂がありません。
観光地の食堂ですが、どんな感じでしょうか?

メニューは、いかにも観光地の食堂らしいラインナップですね。
昭和だな、と昭和生まれの筆者的には、懐かしい佇まい。

日原鍾乳洞・売店食堂

渓谷の見渡せる店内。
窓際に座るのが、吉です。

とろろそば、税込み700円。
ごく普通の蕎麦、という感想。
和食系ファミレスの蕎麦みたい、という感じでしょうか?
飛び上がるほど美味しくモノじゃないけれど、キリリと冷えた蕎麦でした。

景色が良いので、長居したくなりますね。
ともあれ、他にお店がないので、腹ごしらえをするには、心強いですよね。

特に謳ってはいませんが…
この食堂、東京最北端の飲食店だと思います。宣伝すれば良いのにな…

  • 休日は朝一番で、渋滞を避ける
  • 夏でも涼しいので、上着を持参
  • 滑りにくい靴で歩こう
  • 鍾乳洞を出る時は、カメラなどの結露に気を付けること
  • 体力に自信がないのなら、アップダウンのある新洞はパスする

日原鍾乳洞よりマニアックな、あきる野市「大岳鍾乳洞」もオススメ。狭い鍾乳洞ですが、スリリングな体験ができますよ!

インフォメーション

アクセス・問い合わせ先等

JR青梅線・奥多摩駅より、西東京バス「鍾乳洞」行にて終点下車、徒歩9分(平日)
土・日曜日、祭日、お盆休みは、「東日原」行にて終点下車、徒歩30分
駐車場… 有り(ただし、駐車台数は少なく満杯時は、徒歩30分程度の第二駐車場を利用)

●日原鍾乳洞
Webサイト… http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html
営業時間… 4/1~11/30 9:00~17:00 12/1~3/31 9:00~16:30
定休日…年末年始 12/30~1/3
住所… 東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
電話 0428-83-8491

入場料

  • 大人(高校生含む)… 900円
  • 中人(中学生) …700円
  • 小人(小学生) …600円

割引クーポン(PDFを印刷)で各100円引き

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