JR青梅線徒歩5分の、青梅・住吉神社。
南北朝時代・1369年に創建、歴史と格式を備えた神社です。
氏子の例祭は、後の青梅大祭となり、地域の文化にも大きく寄与。
春は梅も美しい参道には、猫祖神や猫アートも点在します。
猫スポットも魅力な、青梅・住吉神社
1369年創建、青梅宿の住吉神社

JR青梅駅から徒歩5分の住吉神社。
大阪・住吉大社を勧請し、応安二年(1369年)に創建されました。

東京では貴重な山車が繰り出す青梅大祭も、元々は住吉神社・氏子の祭礼がルーツです。

青梅大祭は例年5月2日、3日に開催。山車が競い合う、けんか囃子が見どころです。
青梅大祭の詳細はGW開催・青梅大祭| 都内屈指、山車が練り歩く祭を楽しむをどうぞ。
猫祖神や猫アートが人気の、住吉神社

青梅街道から伸びる参道。山麓の町らしく、高台に拝殿があります。
鳥居は柱の四角い「住吉鳥居」、都内では珍しい様式です。

最初の鳥居、左側には、阿於芽(あおめ)猫祖神。

中には招福殿が鎮座します。右手は金運の招き、左手にはマタタビの葉。
地元商店街が商売繁盛を願い、1998年に奉納しました。

二つ目の鳥居手前には、大黒天猫と恵比須猫。こちらも商店街の奉納。大黒天と恵比寿天を選ぶ辺りが商人らしい?

このまま、石段を上っても良いのですが…

二つ目の鳥居をくぐり左折すると、女坂の参道があります。

門のたもとを見ると… 石に描かれた猫が鎮座しています。

女坂を上り始めると、草むらに猫が潜んでいます。
さしずめ「ウォーリーを探せ」ならぬ「石猫を探せ」? 数えてみると27匹ほどでしたが、見落としているかも。もっと潜んでいるかもしれません。

石猫は毎年秋に開催する、青梅宿アートフェスティバルで公募された作品です。
いわば、神社の参道が野外美術館!
なお、神社以外にも、青梅宿周辺には石猫が潜んでいます。街中で探すのも楽しいかも?
メジロに梅、春の住吉神社

参道を上り境内へ。重厚な拝殿が鎮座します。

拝殿奥の本殿。1716年の建立屋根が優雅な曲線の変形春日造りです。

境内には梅も。

小高い境内のためか、花の季節はメジロも多く、ちょっとしたバードウォッチングも楽しめます。

一生懸命、蜜を吸うメジロ。

住吉神社は、境内社が多いのも特徴です。拝殿、左手のは稲荷神社があります。

凜々しいキツネ様。稲荷大神は農業神、青梅では信仰が厚かったのでしょうか?

拝殿・右奥の大鳥神社。

右は子取りの狛犬です。

本殿右奥には、天満宮。学問の神様、菅原道真を祀ります。

かつて織物の町だった青梅。養蚕業が発展し、繭を食べるネズミの天敵・猫が重宝されました。「猫の町」として町おこしをする青梅ですが… 単にブームにあやかるのはなく、れっきとした理由があります。
市内には、猫地蔵の鎮座する常保寺もあります。併せて散策するのも良いですね!
インフォメーション
アクセス
住所… 東京都青梅市住江町12
JR青梅線・青梅駅より、徒歩6分
※付近に有料駐車場が数ヶ所あり。
●住吉神社
0428-22-2747