懐かしの風景、青梅宿・裏道そぞろ歩き〜前編(勝沼公会堂・乗願寺編)

青梅宿、といえば「レトロ風・映画看板の町」というイメージでしょうか。
確かに、それも楽しいけれど、実は「本物のレトロ」も、そこかしこにあります。
そんな、ちょっと懐かしい風景を探しに、青梅の裏道を歩いてみませんか?
前編、後編と2回に分けて、お届けします。

線路際には発見がある、青梅宿・裏道探索

勝沼公会堂の、西洋建築

JR青梅線・東青梅〜青梅間の光景
線路際の道には情緒がある

青梅宿は、情緒あふれる宿場町。
近年では、「レトロ映画看板」で町興しをし、観光スポットとしても定着しました。
でも、街道筋から、ひとつ道を隔てたエリアが、奥深い。
噛めば噛むほど味が出る、「昆布みたいな街」が奇跡的に残っています。
今回は、そんな街をご紹介しましょう。

JR青梅線・東青梅駅から、線路の北側を並行する道を、西へ進みます。
ほどなく、右手に、まるで昔の小学校のような洋館、勝沼公会堂が現れます。

青梅市、勝沼公会堂
勝沼公会堂

この洋館は、現役の公会堂。
1939年(昭和14年)に、建てられました。
凝った装飾はありませんが、清楚な趣きがあります。
特記すべきは、その保存状態の良さ。
80年以上使用されているのに、コンディションが素晴らしいですね。

六角形の文様?

看板の上や、入り口側面には、六角形のデザインが取り入られています。
シンプルながら、アクセントになっています。

「公会堂」というと、劇場や公演のイメージがありますが、それは第二次世界大戦後の事。
戦前は、住民の集会所的な目的で造られました。
勝沼公会堂も、青梅大祭の「綱より式」などにも使われるなど、公民館的な性格です。

踏切を渡ると、そこはお寺だった 〜乗願寺

青梅市・乗願寺

公会堂の隣には、お寺の石段が。

鎌倉時代創建の、乗願寺です。

青梅市・乗願寺と踏切
参道に踏切が…

乗願寺の参道は、青梅線の踏切があります。
ちなみに石段は、青梅で産出された石灰岩が、使われています。
一種の地産地消?

青梅市・乗願寺の山門
山門

石段を上り、山門をくぐります。

青梅市・乗願寺、本堂
乗願寺本堂

本堂は、立派な瓦葺き。

青梅市・乗願寺、本堂

乗願寺は、この地域を支配していた三田氏ゆかりの寺です。
戦国時代に焼き討ちに遭うなど、苦難の歴史を辿ります。

青梅市・乗願寺、本堂と青梅の町並み

お寺の裏手は、丘陵地帯。
檀家が多いのか、山の斜面に墓地があります。
墓地を登り、振り返ると東青梅の町並みが見渡せます。

青梅市・乗願寺と、青梅線

時折、踏切の警告音が鳴り、列車が通過します。
絶景ではないけれど、微笑ましい景色。

小さな裏山を、探検する

裏手の山は、程なく稜線にたどり着きます。
山門から、せいぜい35mほどの標高差ですが…
この稜線、荒川水系(霞川)と多摩川の、ふたつの一級河川の分水嶺なんですよ。
5分もあれば登れるけれど、中々充実した山登り?

青梅市・乗願寺裏の林

裏山は、規模は小さいものの、鬱蒼とした林が広がります。

青梅市・勝沼の橋
稜線に架かる橋

お寺へ戻り、西へ向かいます。
1つ目の交差点を右に曲がると、勝沼神社の前に出ます。
勝沼神社は、後編で紹介します。

この道は、規模は小さいながらも峠道です。
荒川と多摩川の分水嶺の、峠道。 ←しつこいな(笑)
面白いことに、切通しになっていて、稜線に橋が掛かっています。

なんか、良いですよね、この辺の道。
子供に戻って、かくれんぼしたら面白いでしょうね。
青梅の子供が羨ましい。

実は、お寺の森から直接下れるのですが、私有地みたいなので、一応、自重。
でも子供なら、遊び回るのでしょうね。

次回は、後編として、青梅駅までノンビリ歩きます。

インフォメーション

トレッキングマップ

JR青梅線・東青梅駅 …〈8分〉… 勝沼公会堂 …〈2分〉… 乗願寺…〈6分〉 … 勝沼神社 …〈8分〉… 宗徳寺…〈9分〉…JR青梅線・青梅駅
ー計33分ー

問い合わせ先

●乗願寺
住所… 東京都青梅市勝沼3-114
電話… 0428-22-2267

●勝沼公会堂
住所… 東京都青梅市勝沼3-111

●青梅市観光協会
https://www.omekanko.gr.jp

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