青梅市郊外の、大塚山公園・永山丘陵。
駅から近いのに、雑木林が残るエリアです。
例年、ゴールデンウィーク前後は、絶滅危惧種の野生ラン・キンランやササバギンランも咲きます。
散歩気分で、気軽な森林浴が楽しめますよ。
目次
身近な里山で、春の花を楽しむ
駅から近い、森を活かした、大塚山公園
大塚山公園は、小さな山全体が児童公園、という起伏のとんでいます。
周りと比べて30mほどの、小高い山は雑木林もあり、自然豊かなです。
JR青梅線・東青梅駅から10分弱、坂道を登り、公園の敷地へ。
児童公園でもあり、近所の子供が駆け回っています。
春は、植栽のツツジが綺麗ですよ。
見晴らしの良いベンチの上に、藤棚。
山の頂上付近は、水道局の施設です。
その周りが、雑木林。
森を歩くと、ウツギの花。
公園北側には、霞川が流れています。
護岸しているから、情緒ある雰囲気ではありませんが、川の水はたしかに綺麗です。
川岸には、小さな白い、ニョイスミレが、たくさん群生しています。
絶滅危惧種のキンラン
春になると、大塚山公園には、キンランが咲きます。
環境庁のレッドデータブックでは、絶滅危惧種。
かなり、希少な植物です。
クローズアップすると、ラン科特有の優雅な花。
大塚山公園のキンランは、地元の有志が植生しました。
キンランは、公園の西側の「青梅の森」でも咲き、元々は自生していたとしても、不思議はありません。
西多摩で気軽に行けるキンラン自生地は、福生・加美上水公園などがあります。
大塚山公園から、青梅の森を経て永山公園へ
せっかくなので、「青梅の森」を散策し、永山公園を抜け、青梅駅まで散策します。
丘陵の山ですが、近所の人以外、ほぼ居ないエリアで、「三密」を避けての運動不足解消には良いかも…
「青梅の森」登山口は、やや分かりにくい場所です。
セブン-イレブンのある「青梅四小」交差点のほんの少し北から、小さな路地を西に登ります。
ジグザグに住宅地を抜けると、入口に道標があります。
登山口近くのニリンソウも、そろそろ終盤、多少傷みも。
青梅市内では、雑草にまじり、川沿いで多く見かけますが、野草愛好家・垂涎の花なのですよ。
林床には、チゴユリも。
この花は、やや緑がかって、森の中では、目立たないです。
でもなぜか、写真映りは良いチャーミングな花ですね。
気持ちの良い雑木林を、ノンビリ歩きます。
行き交う人は少なけれど、半分くらいは、地元民の犬の散歩かな?
青梅の森、そして永山丘陵には、キンランが自生しています。
自生地をお伝えしたいのは、ヤマヤマですが…
最近、盗掘が多く、迂闊に載せれないので、ご容赦ください。
野生ランとしては、目立つ花なので、開花時期に近くを通れば、見つけれるでしょう。
「青梅の森」内は、道標が整備されています。
道標に従い、永山丘陵方面へ向います。
永山丘陵から青梅駅へは、いくつかルートがありますが、「風の子・太陽の広場」を抜けると、変化に富んで面白いでしょう。
「風の子・太陽の広場」には、やたらと立派なトイレがあります。
実はここ、キャンプ場なのですね。
事前に、市役所の窓口で申請・使用料を支払う面倒くさい仕組み。
学校や子供会の行事などはともかく、一般の人は殆どここで、キャンプなどしないでしょう。
実際、見たことがありません(笑)
逆に言えば超穴場、かもしれません。
(2021年5月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、受け付け中止)
キャンプ場近くは、公園風に整備されています。
植栽のヤマブキが八重で、山の中らしくありませんが、綺麗といえば綺麗。
永山丘陵には、ササバギンランも自生しています。
こちらも、盗掘が多く、詳細が書けませんが…
キンランよりも目立たないから、ノンビリ歩いて探しましょう。
広場から、永山丘陵の主稜線に登り返します。
グラウンドの脇を下り、跨線橋を渡って、右折すると青梅駅。
青梅線の小さな跨線橋手前に、名物カフェの「夏への扉」があります。
コーヒーも美味いし、カレーも美味い。
自家製ケーキはテイクアウト可能で、逆コースならば、森の中で食べるのも良いでしょう。
跨線橋近くには、昔ながらのラーメンが食べれる三玉屋さんもあります。
戦前の創業、90年近くの歴史があるラーメン店。
食べごたえのある「チャシウメン」がイチオシ。
定休日が多く、開いていたらラッキー、是非どうぞ。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・東青梅駅 …〈10分〉… 大塚山公園 …〈10分〉… … 青梅の森・四小登山口…〈50分〉… 風の子・太陽の広場 …〈30分〉… JR青梅線・青梅駅
ー計1時間40分ー
コースの状況
- 大塚山公園内、青梅の森入口、風の子・太陽の広場からの登り返しに、多少の登道がある程度で、比較的平坦なルート
- 東青梅駅北口、大塚山公園、風の子・太陽の広場、青梅駅前にトイレあり。