東京・檜原村の三頭山。
ブナの原生林広がる、奥多摩の山です。
都民の森から登るコースは、初夏でも涼しい沢沿いの道。
途中、滝や花を楽しみながら、展望の山へ登りました。
目次
清流とブナの山、三頭山
都民の森から、三頭大滝
島部を除く、東京唯一の村、檜原村。
標高1,531mの三頭山は、檜原村の最高峰です。
何本か登山道はありますが、都民の森から登れば、比較的ラクに登れます。
※鶴峠から三頭山のルートは、こちらを御覧ください。
JR五日市線・武蔵五日市駅より、バスで檜原都民の森へ向かいます。
バスを降りれば、標高990m。
東京都が管理している森です。
展示室やレストランのある森林館を中心に、三頭山の森も含まれた、広大な敷地です。
トイレや給水施設もあり、登山の準備をして出発!
森林館へ向かい、ウッドチップを敷き詰めた、左の道を往きます。
初夏は、ヤマアジサイが見頃、山で見るアジサイは格別です。
おっ、クモキリソウが咲いていますね。
野生ランの一種で、中々貴重な花で、幸先が良いですね。
小さい花ですが、よく見ると、面白い形です。
蜘蛛を切ったような形でクモキリソウ、何となく納得できる?
ギンリョウソウも、咲いています。
葉緑素を持たない不思議な姿と色は、地球外生物みたいです。
5月中旬には、ヤマシャクヤクやラショウモンカズラなど、絶滅危惧種も咲きます。
花を見つつ、ほとんど平らな道を往くと、滝見橋に到着。
橋からは、三頭大滝が望まれます。
橋を渡ると行き止まりの、滝を見るためだけに架けられた、贅沢な橋です(笑)
雨の翌日だからか、豪快な水量です。
緑を縫うように落ち、瀑音が森に響き、その姿に圧倒されます。
三頭大滝ですが、冬は氷爆となり、迫力があります。機会があれば、是非どうぞ。
三頭大滝から沢をつめ、ムシカリ峠へ
三頭大滝からは、沢沿いの道を歩きます。
木陰の道は、初夏でも快適ですね。
苔むした沢を、歩きます。
気持ち良いですね、やっぱり。
源流の沢は、綺麗です。
瀬の床は、透き通り、キラキラと輝いています。
沢沿いの道だけあり、花盛りでした。
コアジサイ、ツクバネソウ、ヤワタソウなどが咲き誇り、飽きさせません。
湿気の多い時期の、湿った沢。
きのこや苔も、盛大に生えています。
沢沿いですが、道は明瞭です。
時折、石伝いに沢を渡りつつ、峠を目指します。
登るにつれ、沢は細くなると、間もなくムシカリ峠に着きます。
ブナ林を歩き、展望の頂上へ
ムシカリ峠からは、急登の尾根となります。
といっても20分程度頑張れば、頂上に着きます。
焦らず、のんびり歩くことにします。
この辺りは、東京では珍しいブナの森。
7月となり、緑もだいぶ濃くなりました。
三頭山は、名前の通り、みっつのピークがあります。
中央峰の巻道を分け、西峰に登ります。
標高は中央峰の方が高いのですが、一番景色が良いのは西峰です。
西峰山頂には、妙に綺麗な標識がありました。
頂上からは、富士山がバッチリ見えます。
梅雨なのに見えるのは、日頃の行いが良いから、と偽りの自画自賛。
富士山も、流石に7月になると、殆ど残雪がありません。
今年(2020年)は、コロナの影響で登山道が閉鎖。
あの巨大な山に人が居ないと思うと、ちょっと侘びしくなりますね。
帰りは、登った道を戻ることにします。
暑いので、楽なルートを選ぶヘタレです(笑)
下りは登りが嘘のように、あっけなく都民の森へ戻れました。
三頭山・都民の森は四季折々、美しいですよ。
また、都民の森・森林館 とちの実では、地元食材の舞茸天丼など、魅力あふれる料理が楽しまますよ。
インフォメーション
アクセス
JR五日市線・武蔵五日市駅より、西東京バス「数馬」行に乗車・終点より「都民の森」行にて、終点下車
※武蔵五日市駅から、直通急行バスも運行中
登山地図
都民の森 …〈20分〉 … 三頭大滝 …〈1時間〉… ムシカリ峠 …〈30分〉… 三頭山西峰 …
〈15分〉… ムシカリ峠 …〈40分〉… 三頭大滝…〈15分〉… 都民の森
ー計3時間ー
コースの状況など
- 整備されているとはいえ、沢沿いの道。増水時は注意。
- 三頭大滝付近と、ムシカリ峠から南に5分の避難小屋に、トイレ有り。
- 初夏は熱中症対策を。水の携帯は必須、帽子、サングラスなども。
- 数馬に、日帰り温泉施設数馬の湯有り。
問い合わせ先
●東京都檜原都民の森
Webサイト… https://www.hinohara-mori.jp/
住所… 東京都西多摩郡檜原村7146
電話…042-598-6006
●西東京バス
http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/pocket.html
●檜原村観光協会
https://hinohara-kankou.jp/