奥多摩・氷川渓谷|新緑・紅葉まばゆい、駅チカな清流歩き

JR奥多摩駅から歩ける、氷川渓谷。
駅チカとは思えない、自然豊かな渓流が楽しめます。
新宿から1時間50分、東京の気軽は新緑・紅葉スポットを散策。
コース近くの奥氷川神社も見逃せません。

駅から1分? 多摩川上流の奥多摩の渓谷

奥多摩駅から、北氷川橋へ

JR奥多摩駅・駅舎
JR青梅線・奥多摩駅

JR青梅線の終着駅、奥多摩駅。
1944年開通時の木造駅舎が現役の、風格ある駅です。
今回は、駅から歩き氷川渓谷を散策。おおよそ1時間の行程です。

奥多摩町・氷川渓谷入口

駅を降り、左折すると…町役場に併設された、JA西東京のATMコーナーがあります。
ATMコーナー左が、氷川渓谷遊歩道入口。ATMの横が遊歩道、というのが面白い!

奥多摩町・氷川渓谷入口の、石段

のっけから、急な石段。落ち葉に滑らないよう注意しつつ、日原川へ下ります。

奥多摩町・日原川・氷川渓谷

駅と川の標高差は約26m。直線距離は35mで、単純計算すると37度の急斜面です。
駅チカなのに、かなり急峻な渓谷でビックリします。

奥多摩町・氷川渓谷と、愛宕山

河原から、愛宕山の展望。氷川大橋も見えます。

奥多摩町・氷川渓谷と、北氷川橋
北氷川橋

対岸に渡るため、北氷川橋まで登り返します。

奥多摩町・氷川渓谷の紅葉

付近はモミジも多く、新緑・紅葉も見事。

奥多摩町・北氷川橋からの、セメント工場と本仁田山

北氷川橋を渡ります。手前の建物は奥多摩工業氷川工場。
奥多摩の山で採掘された石灰石の、破砕・焼成などを行います。
橋からは、本仁田山も一望。写真・一番左側のピークです。

本仁田山は急登で知られる山ですが、奥多摩駅からダイレクトに登れる人気の山です。

氷川渓谷遊歩道を散策、氷川小橋へ

奥多摩・氷川渓谷遊歩道の道標

橋を渡ると、左側に「氷川渓谷遊歩道」の道標。道標に従い、下ります。

奥多摩・氷川渓谷遊歩道

整備の行き届いた遊歩道を往きます。

奥多摩・氷川渓谷の清流

日原川の清流。

奥多摩・氷川渓谷と、氷川小橋

氷川大橋の下を往くと、吊り橋の氷川小橋が現れます。小橋の先が日原川と多摩川の合流地点です。

奥多摩・氷川渓谷の、黄葉に彩る水面

川を彩る黄葉。

奥多摩・氷川渓谷の清流

清流ゆえ、川底が見える透明度です。

奥多摩・氷川渓谷の、木の葉の流れ

淵で踊る落ち葉たち。

奥多摩・氷川渓谷の落ち葉

足元の落ち葉も見事。

奥多摩・氷川渓谷の木漏れ日

川に射す、秋の陽が輝きます。

奥多摩・氷川大橋と紅葉
氷川大橋

氷川小橋に到着。
小橋からは氷川大橋が望めます。暴れ川で知られる日原川は、合流地点まで急峻です。

遊歩道から、奥氷川神社へ

奥多摩・氷川渓谷と昭和橋
昭和橋

氷川小橋は渡らず、登計橋(とけはし)方面に南へ。左手には多摩川に架かる、赤い昭和橋が望めます。

奥多摩・氷川渓谷の多摩川

日原川・多摩川の合流点からは、多摩川沿いを上流に向かい歩きます。
日原川とも異なる彩りで、エメラルドグリーンの印象的な色合い。

奥多摩・氷川渓谷、登計橋
登計橋

歩行専用の吊り橋、登計橋を渡ります。

奥多摩・氷川渓谷遊歩道の看板地図

橋を渡ると分岐点。左は昭和橋方面、右は登計・国道411号(青梅街道)方面です。

奥多摩・氷川渓谷の、多摩川と黄葉

ちょっと寄り道して… 右へ進み、多摩川沿いを歩きます。

奥多摩・氷川渓谷、多摩川沿いの道

やや狭いですが、整備も行き届いた道です。

奥多摩・氷川渓谷、青梅街道入口

10分ほど歩くと、青梅街道に出ますが… 来た道を引き返し、昭和橋方面へ戻ります。

奥多摩・氷川渓谷遊歩道の、馬頭観音

途中、馬頭観音も。往年の古道に、思い馳せる瞬間。

奥多摩・氷川渓谷・昭和橋入口広場

分岐から5分ほど歩くと、都道184号(多摩川南岸道路)に到着します。
到着地点は、昭和橋の東側。小さな広場です。

奥多摩。昭和橋・川の標識

東京都が設置した「多摩川から82.5km」の標識。
多摩川は一級河川ですが、青梅・万年橋より上流は、都の管理下となります。

奥多摩・昭和橋からの氷川渓谷

昭和橋からの光景。上流側は、多摩川と日原側が合流地点となります。

奥氷川神社から奥多摩駅へ

昭和橋を渡り、「奥多摩駅入口」交差点を左折。左手に奥氷川神社があります。
奥多摩駅周辺で、是非立ち寄りたいスポットです。

奥多摩・奥氷川神社
奥氷川神社

埼玉・大宮氷川神社、所沢の中氷川神社とともに、武蔵三氷川と呼ばれます。
大宮氷川神社は、氷川神社の総本宮ですが…

奥多摩・奥氷川神社の、拝殿

一説によると、奥多摩・愛宕山を出雲の神岳に見立て祀ったのが、奥多摩の氷川神社。それを中氷川、大宮の氷川に移したとも云われます。
この説が正しければ、奥氷川神社は、総本宮の元社となります。
「氷川」という名自体、寒い奥多摩のイメージで、信憑性はあるかと。

奥多摩・奥氷川神社の社殿と、三本杉と、愛宕山

なるほど、境内からは、愛宕山も見えます。

奥多摩・奥氷川神社の、三本杉

御神木の三本杉。
幹囲7.5m、高さ43m。樹齢は700年、都指定天然記念物に指定されています。
歴史ある神社ですが、平日などは境内でゲートボールをする地元の方もいて…
地域にとけ込む、日常の神社。どこか、ほんわかした雰囲気もあります。

奥多摩・奥氷川神社の、小取りの狛犬

奥氷川神社の狛犬様。阿吽の「吽」の狛犬は子供がいる「小取り」です。
意外ですが…つい最近まで、総本宮の大宮氷川神社には狛犬がいませんでした。
2018年の暮れ、地元の銀行が奉納したのだとか。ちなみに、総本宮は小取りではないようですね。

参拝を終えたら、奥多摩駅までは数分。列車の時間まで、近くのカフェでゆったり過ごすのも良いでしょう。人口は少ないけれど、なぜか個性的なカフェが多い町です。

駅2階には、自家焙煎のガタコーヒー。エスプレッソもオススメです。

カフェメニューのみならず、ヤマメ料理も堪能できる奥多摩アウトドアステーションもオススメ。氷川大橋のすぐ近くです。

掘りごたつもある、駄菓子屋兼、カフェも面白いですよ!レトロゲームも楽しめます。

インフォメーション

マップ

合計距離: 2213 m
Download file: hikawa-valley.gpx

奥多摩駅 …〈10分〉… 北氷川橋 …〈10分〉… 氷川小橋 …〈10分〉 … 登計橋 …〈20分〉… 昭和橋…〈5分〉… 奥多摩駅
ー計55分ー

コースの状況など

  • 整備された遊歩道だが、滑りにくい靴で。
  • トイレは奥多摩駅横、日原川・渓谷入口直下、奥氷川神社にある。
  • 氷川渓谷は、国立公園・第二種特別地域。河原でのテントの設営は禁止。近隣の氷川キャンプ場でどうぞ。

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