青梅市・御岳の玉堂美術館。
日本画家の巨匠、川合玉堂の専門美術館です。
館内の日本庭園は、枯山水の石庭。
四季折々の自然と調和し、雅な趣きを楽しめます。
目次
御岳を愛した、玉堂の専門美術館
イチョウの美しい、玉堂美術館
青梅市・御岳の玉堂美術館。
新緑・紅葉の名所として名高い、御岳渓谷にあります。
御岳渓谷はほぼ平坦な遊歩道。美術館とあわせて散策するのも良いです。
玉堂美術館・入口付近に、イチョウの巨木。入館前に、しばし見物します。
四方に枝を伸ばす、イチョウの木。
散る葉も美しい、イチョウ。
足元が、黄色く染まります。
美術館の、枯山水の名園
入場料を支払い、館内へ。左手の日本庭園が見事です。
大きなイチョウの落ち葉が、庭に錦を飾ります。
あえて水を使わず、石や砂を用いて山水を表現する、枯山水。
波紋を砂で表し、時間と空間を封じ込めます。
木々の移ろいと、無機物が織りなす美。
枯山水の名園といえば、京都・龍安寺が有名。
龍安寺は15個の石で構成されますが、玉堂美術館は10個です。
少ない石にも関わらず、微塵にも感じない緊張感です。
御岳を愛した、玉堂の作品を鑑賞
川合玉堂は、1873年(明治6年)、愛知県生まれ。23歳で上京し、横山大観などと共に、近代日本画のパイオニアとして活躍します。
1944に、御岳村(現・青梅市)へ疎開し、そのまま定住。1957年に死去し、有志により、玉堂美術館がオープンしました。
数寄屋造りの美術館と石庭。和と洋の意匠を近代建築で再解釈した、吉田五十八氏の設計です。
吉田五十八は、戦前、川井玉堂が青梅へ引っ越す前、新宿の邸宅も設計。
ちなみに、2010年に解体された、銀座の旧歌舞伎座も吉田氏の作品です。
玉堂美術館では、約300点の作品を所蔵。
15歳に描いた写生もありますが、完成度の高さにビックリします。
また、御岳・奥多摩など、当地を題材にした作品も見どころでしょう。
最近は、館内撮影OKの美術館が多いですが…
フラッシュを使用しなければ、玉堂美術館も撮影できます。もちろん、他の鑑賞者の方の迷惑とならないよう、常識的な配慮を心がけましょう。
作品の他、戦前・戦後に受賞した勲章なども展示。
岩絵の具の絵皿。没後65年ですが、色鮮やかです。
玉堂の作品は、日本画のコレクションで有名な山種美術館や、東京国立博物館、国立近代美術館などにも数多く所蔵しています。併せて、見学するのも良いかもしれませんね。
インフォメーション
アクセス・開館時間等
JR青梅線・御嶽駅より、徒歩5分
駐車場… 有り(美術館利用の場合、2時間まで無料)
●玉堂美術館
Webサイト… http://www.gyokudo.jp/
開館時間…
3月〜11月 10:00~17:00(最終入館16:30)
12月〜2月 10:00~16:30(最終入館16:00)
休館日…. 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
入場料… 大人500円 中学〜大学生400円 小学生200円
住所… 東京都青梅市御岳1-75
電話… 0428-78-8335