東京・西多摩では、山野草が咲く公園が数多くあります。
福生市の公園では、キンランをはじめ野生ランも自生。
市内3ヶ所の公園を結び、花咲く町を散策しました。
目次
身近な公園でキンランを! 福生、花の公園巡り
牛浜駅から、福生市立文化の森へ
武蔵野台地・西側の福生。雑木林の多い自然豊かな町です。
今回は、福生市内の3ヶ所の公園を巡り、春の花を楽しみます。
丘陵歩きなどに比べほぼ平坦、1時間程度で歩き通せるコースです。
起点は、JR青梅線・牛浜駅東口。牛浜駅の南700mには熊川駅もあり、なぜか動物由来の駅が多いエリアです。
線路沿いを南へ進み、五日市街道(都道7号線)を左折。200mほど東へ進み、歩道橋のある5叉路を右折し、左の道を南下します。
約100m進みと、「茶室 福庵」入口に到着。
駐車場の先に「茶室 福庵」があります。
市が運営する茶室で、問い合わせ先は公民館事務所。公民館の一種、という扱いでしょうが、中々粋な市営施設ですね。
茶室前を左折すると、雑木林の広がる緑地です。
この付近は「福生市立文化の森」。図書館・茶室・緑地で構成された公園です。
緑地には東屋もあり、市街地ながらピクニック気分。
緑地には、キンランが自生。柵で囲われ、保護されています。
緑地から図書館の外側を半周。せっかくなので、図書院に立ち寄ると良いでしょう。
図書館内には、郷土資料室も併設され、無料で見学できます。
図書館前には、1980年製の日時計があります。もっとも、周りの木が茂っていて、陽当たりは良くないかも?
方位盤・測地情報も記されていますが。
現在、主流の「世界測地系」以前の表記と思われます。GPSでの緯度・経度と差異があります。
文化の森から、みずくらいど公園へ
文化の森から、みずくらいど公園へ向かいます。
図書館入口から、「図書館通り」を北へ50mほど進み、交差点を左折。
JR青梅線・七屋踏切前を左折します。
しばらく線路と並行して歩き、道なりに進むと、五丁橋のたもとに到着します。
右折して、五丁橋を渡ります。新緑の季節は玉川上水が見事です。
玉川上水を渡る、JR青梅線。どこか、微笑ましい光景です。
橋から30mほど歩き、踏切の手前の道を左折すると、みずくらいど公園です。
福生のゆるキャラ「たっけー☆☆」。
地元で長年開催される「福生七夕まつり」にちなみ、「竹飾りの妖精」という設定です。
自生ではない思われますが… 公園にはサクラソウの花も咲きます。訪れたのは4月下旬でしたが、まだ咲いていました。
玉川上水開削の際、みずくらいど公園付近で水が地中に吸い込まれ、行ったん中止。北側を再開削し、開通しました。昔の開削跡が、公園内にあります。
玉川上水については、羽村の堰から拝島へ、玉川上水・上流を散策も併せてご覧下さい!
それにしても、市街地とは思えない緑豊かな公園です。
東屋もあり、休憩するのも良いでしょう。
みずくらいど公園から、玉川上水緑地日光橋公園へ
公園東側の森から、拝島駅方面へ進みます。
少し下ると、玉川上水沿いの道となり、JR八高線の鉄橋をくぐります。
上水沿いの遊歩道。柵越しに、玉川上水の流れが見えます。
4月下旬から5月上旬にかけ、土手上の「玉川上水緑地日光橋公園」にキンランが咲きます。
保全のため、柵の中には入らないようご注意ください。
近くで見ると、如何にも野生ランらしい、美しい花弁です。
キンランは、広葉樹と共生する菌類の栄養が不可欠。
コナラなど、雑木林の林床に生育します。
玉川上水緑地日光橋公園には、ギンランも自生します。
南へ進むと、「日光橋」が現れます。
八王子と日光を結ぶ「日光脇往還」の日光橋。
江戸幕府に仕えた八王子千人同心が、日光東照宮の警備のため、行き来しました。
現在の橋は、明治時代に建造。
日本に現存する、最古のれんが積みアーチ橋として、東京都選定歴史的建造物に選定されました。
日光橋の先で国道16号線の下をくぐれば、拝島駅まであと僅かです。
都心方面ならば、JR青梅線、または西武拝島線で帰路につきます。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・牛浜駅 …〈10分〉 … 福生市立文化の森…〈15分〉… みずくらいど公園 …〈10分〉… 玉川上水緑地日光橋公園 〈5分〉… 拝島駅
ー計40分ー
コースの状況など
- 一部をのぞき、ほぼ平坦なコース
- JR牛浜駅東口にスーパー・オザムバリュー、五日市街道沿いにセブン-イレブンあり
- トイレは、JR牛浜駅東口、福生市立図書館、みずくらいど公園、玉川上水緑地日光橋公園、拝島駅にあり