あきる野も、五日市から西は、素朴な山里が続きます。
乙津(おつ)地区も、そんな山間の集落です。
ここに、地元で愛される、おやきのお店があります!
目次
長閑な山里の、おやき屋さん
山里のログハウスは、おやき屋さんだった
南秋川の畔の、ログハウス。
国道に面しているのでもなく、失礼ながら、お客さんが来るのかな、という立地です。
そんな裏路地のような道に、「乙訓おやき店」はあります。
基本、小豆のおやきだけ
この佇まい、ちょっと、入ってみたくなりますよね。
おやきは、小豆、1種類のみ。
「季節によっては、高菜のおやきも作っていたんだけれども」
手作りだから、あれもこれも、手を出したくない、のだそう。
この潔さが、凄い!
おやきの作り方は?
生地をこねるところからの、手作り。
ボールに、小麦粉を入れて練ります。
小豆を入れて、丸めます。
十勝産の小豆を使用しているとのこと。
平べったくして、鉄板で焼きます。
「油は引かないんだよ」と女主人。
気さくに、話してくれます。
信州などのおやきは、ボールみたいに丸いけれど、ここのは、焼き目の面積の多い薄型です。
50年のおやきの、味わいは?
表面はカリッと、中はふっくら
程よい焼け目の、おやき。
お値段は、1枚120円。
「去年までは110円だったんだけどね、材料が高くなってしまって」
と申し訳なさそうですが、120円でも、充分安いです!
焼き立ては、香ばしい小麦です。
表面はカリッと、中はサクサク、モチモチ。
噛むと、ほんのり小麦の甘みがしますね!
十勝産の小豆が、タップリ
餡は、つぶ餡です。
こし餡も良いけれど、おやきならつぶ餡ですね、やっぱり。
甘みは少し控えめの、上品な味です。
元々は、商売ではなかった
安くて美味しい、でも、人通りの少ない場所のお店。
しかし、近所の人が、何人も訪ねて来ます。
まとめて、10個、15個と買います。
「最初は、近所の茶摘みなどの時に振る舞っていたんですよ」
評判が良くて、売ったら、という話になったとか。
某テレビ局、出入り禁止?
時折、テレビの旅番組などで取り上げられるそう。
でも、某テレビ局の人間にこんな風に言われたとか…
「うちの番組で紹介したら、3ヶ月は持つ」
失礼ですよね、50年続いているお店に対して。
カチンと来ますよ、これは。
だから、このテレビ局の取材は、断るそうです。
インフォメーション
アクセス・営業案内
JR五日市線・武蔵五日市駅より、
西東京バス「払沢の滝入口」「小岩」「藤倉」「数馬」行きにて「荷田子」下車、徒歩3分
※駐車場… 有り
●乙訓おやき店
営業時間… 9:00〜17:00
定休日… 不定休
住所… 東京都あきる野市乙津1303-1
電話… 042-596-2516