青梅・新町の「そば処・和樂」。
本ワサビを、鮫皮でおろして戴く、ちょっと贅沢なお蕎麦屋さんです。
ワサビは、なんと奥多摩産。
地産地消で楽しむ蕎麦、食べる価値ありますよ!
目次
ワサビで味わう、本格手打ち蕎麦
奥多摩は、ワサビの名産地
![奥多摩のワサビ棚田](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC1760.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
奥多摩の山に出かけると、時折、ワサビ畑を見かけます。
長野の大規模ワサビ園とは違い、沢沿いの植えられている、棚田のワサビ畑です。
東京に、ワサビ棚田がある事自体驚きですが、その歴史は江戸時代に遡るといいます。
江戸前の寿司、いわゆる握り寿司が広まるのと、ワサビを需要が高まりました。
それを受け、奥多摩でも栽培が始まったそうな。
江戸で寿司が広まったのは、17世紀。
奥多摩のワサビ栽培も300年ほどの歴史が、あるのですね。
沢で栽培するワサビは、手間がかかります。
何せ、栽培地が山奥、現地へ行くだけでも、大変でしょう。
その上、台風などで沢が荒れると、復旧するのも大変だと、想像に難くないです。
余談ですが…
昨年の台風19号で、奥多摩の沢筋の登山道は、軒並み壊滅的な被害が出ました。
その中で、比較的復旧が早かったのは、棒ノ折の登山道。
この沢のワサビ園の農家の方が、整備をなさったのでしょう。
仕事とは言え、大変ですよね。
奥多摩産ワサビで戴く、蕎麦屋さん
![青梅の「そば処・和樂」](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6449-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
その貴重なワサビで蕎麦を戴けるのが、青梅の「そば処・和樂」。
青梅といっても、御岳などの観光地ではなく、街中に店を構えます。
つまり、どちらかというと、観光客相手ではなく、地元に根をおろしたお蕎麦屋さんなのでしょう。
蕎麦は、石臼挽き・二八そばのせいろ。
これは、ちょっと、食べてみたくなりますよね!
主なメニュー
値段は税込みです。
まずは、冷たい蕎麦。
冷たい蕎麦には、肉汁と鴨せいろ以外は、ワサビが付きます!
- せいろ… 850円
- 肉汁… 1,150円
- 鴨せいろ…1,300円
- 天せいろ…1300円
- とろろ…1,100円
温かいお蕎麦や、ちょっと気になる、サイドメニューも…
- かけ… 1,050円
- 鴨南蛮… 1,450円
- 天ぷらそば…1,450円
- 山かけ… 1,250円
- 小わさび丼… 300円
- 板わさ… 550円
- そばがき…550円
鮫皮でおろして食べる、ワサビ
![青梅の「そば処・和樂」のワサビ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6479.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
せいろと、小わさび丼をオーダー。
注文すると、まずワサビが出てきます。
鮫皮のおろし板を使い、自分でワサビをおろします。
こういう儀式って、楽しいですよね。
食のエンターテイメント、です。
もっとも常連さんらしきお客さんは、
「ワサビおろしてね」と注文、慣れると面倒になるのかも…
![青梅の「そば処・和樂」のワサビ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6487.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
昔、大工さんがヤスリとして使う鮫皮でワサビをおろしたら、美味しかったから広まったとか。
真相は定かではありませんが、金味がしない鮫皮、美味いのは頷けます。
![青梅の「そば処・和樂」のワサビ](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6501.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
蕎麦を待つ間、ワサビをおろします。
おろすそばから、香りが漂います!
ワサビをつまんでみると、案外辛くない…
よく味わうと、甘みもあります。
春のワサビは、冬物に比べるとまろやか、と聴きますが、何となく実感しました。
石臼挽きの、二八蕎麦
![青梅の「そば処・和樂」の蕎麦](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6513.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
さて、ワサビおろしに勤しんでいると、蕎麦が登場!
![青梅の「そば処・和樂」の蕎麦](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6516.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
まずは汁に浸けずに食べてみて、との口上書きがあり、したがってみます。
おお、香りが良いですね!
ふっくらとした、軽やかな甘みもあります。
このまま、汁なしで食べても良いのですが(笑)
普通に、蕎麦を汁に浸け、啜ります。
濃い口の汁は、カツオの出汁が効いて、これまた美味い!
高次元の合わせ技、という感じです。
![青梅の「そば処・和樂」の蕎麦の薬味](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6520.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
薬味は、ワサビの他に、ダイコンとネギ。
薬味ひとつとっても、何というか、研ぎ澄ませれていますね。
ワサビとおかかと海苔の、丼飯
![](https://i0.wp.com/ometsu.net/wp-content/uploads/2020/07/DSC6530-1.jpg?resize=728%2C486&ssl=1)
こちらは、小わさび丼。
ワサビとおかかと海苔が乗った、丼です。
お店の人に依ると…
「農家の人が、ワサビの一番美味しい食べ方って、言いますよ」
賄い飯ではないけれど、そんな風に紹介されると、つい食べたくなります。
なるほど、これは美味いです。
ワサビの香りと、おかかの旨味が合わさると、シンプルながら乙な味わいです。
これって、もしかして、ワサビ茶漬けにして食べても美味しいかも、と思いましたね。
蕎麦汁の出汁が美味いから、その技術でワサビ茶漬けも、メニューにしてくれないかな…
「そば処・和樂」さん、どうしても、ワサビがウリみたいに扱われますが…
いえ、この記事もそうですが…
パフォーマンスで、本ワサビをおろして食べるスタイルとしたのでは、ないのでしょう。
肝心の蕎麦も、蕎麦汁も、美味しいですから。
蕎麦を美味しく食べることの、結論なのでしょう。
今度は、天せいろなども試してみたい、オススメの蕎麦屋さんでした。
インフォメーション
アクセス・営業案内
JR青梅線・小作駅より、徒歩20分
または、西東京バス「三ツ原循環」にて「平松」バス停下車、徒歩1分
駐車場… 有り
●そば処 和樂
営業時間… 11:00〜15:00 17:00〜20:00
定休日… 水曜日
住所… 東京都青梅市新町8-20-9
電話… 0428-33-0141