奥多摩産ワサビが、ピリリと旨い、青梅・和樂の手打ち蕎麦

青梅・新町の「そば処・和樂」。
本ワサビを、鮫皮でおろして戴く、ちょっと贅沢なお蕎麦屋さんです。
ワサビは、なんと奥多摩産。
地産地消で楽しむ蕎麦、食べる価値ありますよ!

ワサビで味わう、本格手打ち蕎麦

奥多摩は、ワサビの名産地

奥多摩のワサビ棚田
奥多摩のワサビ棚田

奥多摩の山に出かけると、時折、ワサビ畑を見かけます。
長野の大規模ワサビ園とは違い、沢沿いの植えられている、棚田のワサビ畑です。

東京に、ワサビ棚田がある事自体驚きですが、その歴史は江戸時代に遡るといいます。
江戸前の寿司、いわゆる握り寿司が広まるのと、ワサビを需要が高まりました。
それを受け、奥多摩でも栽培が始まったそうな。
江戸で寿司が広まったのは、17世紀。
奥多摩のワサビ栽培も300年ほどの歴史が、あるのですね。

沢で栽培するワサビは、手間がかかります。
何せ、栽培地が山奥、現地へ行くだけでも、大変でしょう。
その上、台風などで沢が荒れると、復旧するのも大変だと、想像に難くないです。

余談ですが…
昨年の台風19号で、奥多摩の沢筋の登山道は、軒並み壊滅的な被害が出ました。
その中で、比較的復旧が早かったのは、棒ノ折の登山道
この沢のワサビ園の農家の方が、整備をなさったのでしょう。
仕事とは言え、大変ですよね。

奥多摩産ワサビで戴く、蕎麦屋さん

青梅の「そば処・和樂」
青梅の「そば処・和樂」

その貴重なワサビで蕎麦を戴けるのが、青梅の「そば処・和樂」。
青梅といっても、御岳などの観光地ではなく、街中に店を構えます。
つまり、どちらかというと、観光客相手ではなく、地元に根をおろしたお蕎麦屋さんなのでしょう。
蕎麦は、石臼挽き・二八そばのせいろ。
これは、ちょっと、食べてみたくなりますよね!

主なメニュー

値段は税込みです。
まずは、冷たい蕎麦。
冷たい蕎麦には、肉汁と鴨せいろ以外は、ワサビが付きます!

  • せいろ… 850円
  • 肉汁… 1,150円
  • 鴨せいろ…1,300円
  • 天せいろ…1300円
  • とろろ…1,100円

温かいお蕎麦や、ちょっと気になる、サイドメニューも…

  • かけ… 1,050円
  • 鴨南蛮… 1,450円
  • 天ぷらそば…1,450円
  • 山かけ… 1,250円
  • 小わさび丼… 300円
  • 板わさ… 550円
  • そばがき…550円

鮫皮でおろして食べる、ワサビ

青梅の「そば処・和樂」のワサビ

せいろと、小わさび丼をオーダー。
注文すると、まずワサビが出てきます。
鮫皮のおろし板を使い、自分でワサビをおろします。
こういう儀式って、楽しいですよね。
食のエンターテイメント、です。
もっとも常連さんらしきお客さんは、
「ワサビおろしてね」と注文、慣れると面倒になるのかも…

青梅の「そば処・和樂」のワサビ

昔、大工さんがヤスリとして使う鮫皮でワサビをおろしたら、美味しかったから広まったとか。
真相は定かではありませんが、金味がしない鮫皮、美味いのは頷けます。

青梅の「そば処・和樂」のワサビ

蕎麦を待つ間、ワサビをおろします。
おろすそばから、香りが漂います!
ワサビをつまんでみると、案外辛くない…
よく味わうと、甘みもあります。
春のワサビは、冬物に比べるとまろやか、と聴きますが、何となく実感しました。

石臼挽きの、二八蕎麦

青梅の「そば処・和樂」の蕎麦

さて、ワサビおろしに勤しんでいると、蕎麦が登場!

青梅の「そば処・和樂」の蕎麦

まずは汁に浸けずに食べてみて、との口上書きがあり、したがってみます。
おお、香りが良いですね!
ふっくらとした、軽やかな甘みもあります。

このまま、汁なしで食べても良いのですが(笑)
普通に、蕎麦を汁に浸け、啜ります。
濃い口の汁は、カツオの出汁が効いて、これまた美味い!
高次元の合わせ技、という感じです。

青梅の「そば処・和樂」の蕎麦の薬味

薬味は、ワサビの他に、ダイコンとネギ。
薬味ひとつとっても、何というか、研ぎ澄ませれていますね。

ワサビとおかかと海苔の、丼飯

こちらは、小わさび丼。
ワサビとおかかと海苔が乗った、丼です。
お店の人に依ると…
「農家の人が、ワサビの一番美味しい食べ方って、言いますよ」
賄い飯ではないけれど、そんな風に紹介されると、つい食べたくなります。

なるほど、これは美味いです。
ワサビの香りと、おかかの旨味が合わさると、シンプルながら乙な味わいです。
これって、もしかして、ワサビ茶漬けにして食べても美味しいかも、と思いましたね。
蕎麦汁の出汁が美味いから、その技術でワサビ茶漬けも、メニューにしてくれないかな…

「そば処・和樂」さん、どうしても、ワサビがウリみたいに扱われますが…
いえ、この記事もそうですが…
パフォーマンスで、本ワサビをおろして食べるスタイルとしたのでは、ないのでしょう。
肝心の蕎麦も、蕎麦汁も、美味しいですから。
蕎麦を美味しく食べることの、結論なのでしょう。
今度は、天せいろなども試してみたい、オススメの蕎麦屋さんでした。

インフォメーション

アクセス・営業案内

JR青梅線・小作駅より、徒歩20分
または、西東京バス「三ツ原循環」にて「平松」バス停下車、徒歩1分
駐車場… 有り

●そば処 和樂
営業時間… 11:00〜15:00 17:00〜20:00
定休日… 水曜日
住所… 東京都青梅市新町8-20-9
電話… 0428-33-0141

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