レンゲショウマの名所、青梅市・御岳山。
8月中旬、お盆の頃が花の最盛期です。
ただし、人気のスポットだけあり、かなり混みます。
最盛期を外し、シーズン終わりの、静かな御岳山へ散策しました。
レンゲショウマを独り占め、晩夏の御岳山
ガラガラのバスと、ケーブルカーで山頂駅へ
2021年8月、緊急事態宣言の夏。
例年訪れる、御岳山のレンゲショウマ自生地は、行かずじまい。
9月に入り、やはり名残惜しくなり、小雨の日ならば空いていると踏んで、出かけてみました。
JR青梅線・御嶽駅を降り、ケーブルカー行きのバスに乗り込むと…
平日ということもあり、乗客は、筆者ひとり。観光路線でドル箱かと思いきや、ちょっとビックリです。
バスを降り、ケーブルカーの麓駅へ。雨の滴るサルスベリが、ひときわ鮮やかです。
ケーブルカーもガラガラ、筆者を含めて7人です。シーズン休日ならば、1時間待ち、なんてこともあるのが嘘みたい。
雨の中、グングン登るケーブルカー。霧雨で、視界30m程度でしょうか。
雨の山頂駅。中々、風情があります。
御岳山のレンゲショウマ自生地は、駅から徒歩3分程度。
小雨ならば、さしたる危険もなく楽しめます。
レインハットがあると、快適です。もちろん、念の為、雨具は用意したほうが良いですが…
霧の森のレンゲショウマ
レンゲショウマ自生地の、富士峰園地へ到着。
シーズン中は、かなり「密」ですが、平日の雨日は、貸し切り状態です。
霧の森が、幻想的です。晩夏なのに、春のような瑞々しい木々の中、歩きます。
最盛期には、数千株を誇るレンゲショウマですが、9月に入るとめっきり数は減ります。
それでもまだ、名残惜しの花々が咲き誇ります。
全く人がいません。最盛期の混雑ぶりが嘘みたいです。
花の数こそ少ないけれど、心ゆくまで散策できるのも良いかも…
雫を纏う、レンゲショウマ。美しくも儚げです。
森の道は整備されているとはいえ、雨の日はぬかるみます。防水性の高いトレッキングシューズを履くのが吉です。
最盛期に比べれば、やや、寂しげなレンゲショウマですが…
「花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは」
柄にもなく、徒然草の一節を思い出します。
有終の花もまた、良いかなと。
蜘蛛の糸も、雨の日は美しい。
御岳山は、レンゲショウマ自生地のみの散策ならば、雨の日も充分楽しめます。
最盛期の、あの豪華絢爛な様相こそありませんが… シーズンをずらし、ノンビリ散策するのも、中々良いですね。
レンゲショウマ自生地のすぐ裏の産安社。安産、子授かりの祈願で有名な神社です。
レンゲショウマの時期、暑さがさほどでもなければ、ロックガーデンへ足を伸ばすのも良いです。
インフォメーション
アクセス
●御岳山 レンゲショウマ自生地
JR青梅線・御嶽駅より、西東京バスにて「ケーブル下」バス停下車
御岳登山鉄道ケーブルカーにて「滝本」駅から「御岳山」駅下車
駐車場… ケーブルカー滝本駅(麓)にあり(1日1,500円)
※ケーブルカー「御岳山」駅より、レンゲショウマ自生地(富士峰園地)は、徒歩3〜5分程度