青梅市・御岳山門前の駒鳥売店。
店の奥には、展望抜群の食堂があります。
夏になると、店のすぐ横には、キレンゲショウマの群生。
登山や参拝の帰りに、希少な花見物をしつつ、美味しいかき氷、最高ですよ!
目次
花と展望の食堂は、60年の歴史があった
山の上に住む人
青梅市・御岳山。
歴史あるこの神社の参道には、山上にも関わらず、門前町があります。
元々は、御師(神社に参拝者を世話する神職)が、宿坊やお休み処を始めたのが起源。
駒鳥売店も、そのひとつです。
「うちは、この商店街では、一番の新米なの」
と女将さん。
とは言うものの、店を始めてから60年(笑)
歴史ある神社の、鳥居前町らしい話です。
御岳の御師は、山の上で生活しています。
今でこそ、林道やケーブルカーが通じましたが、昔は大変だったでしょうね。
「小学校は二俣尾にあるの。ケーブルカーに乗って通うのよ」
通うのに、大体、1時間10分くらい。
考えてみれば、毎日、登山をしているようなもの。
冬など、大変でしょうね。
キレンゲショウマと、神代ケヤキ
店の奥には、食堂があります。
店員さんは愛想が良く、それもファミレス的「張り付いた笑顔」ではなく、自然な感じが居心地良い。
出来れば、窓際に座りたいところ。
奥武蔵や、青梅丘陵などが見渡せます。
青梅市内でしょうか、遠く街並みも見えますね。
夏になると、店からキレンゲショウマの群生が眺められます。
キレンゲショウマは、関西にしか自生していないので、誰かが植えたのでしょう。
宮尾登美子の小説「天涯の花」に登場し有名となりましたが、この小説の舞台は、四国の剣山でした。
「霧の出る北斜面しか咲かないそうですよ」
と女将さん。
確かに、急な斜面があります。
惜しむべくは、斜面に咲いているので、花が正面から眺められない事。
でも、東京でこれだけの群生が見られるのは、かなり珍しいです。
店の近くには、神代ケヤキも。
女将さんいわく、ムササビが中に住んでいるのだと。
キーンとしない、かき氷
花より団子、駒鳥売店のメニューは…
価格は税込みです。
ガッツリ昼食から、喫茶メニューまで揃っています。
ちなみに、カツ丼や蕎麦は、ちょっと高いけれど、かなりのボリューム。
山登りの腹ペコ状態でガツガツ食べると、かなり幸せです。
今回は、氷アズキを頂きました。
税込み600円、これも、中々のボリュームですね!
ホクホク甘い小豆がタップリかかっています。
かき氷って、食べると頭がキーンとしますが…
ここのかき氷は、頭が痛くならない。
フワフワして、空気が多いのでしょうか?
たかが氷、されど氷、奥が深い。
小豆は掛かっているでかではなく、中にもありました。
食べ進んで、小豆がなくなるのでは、と心配しましたが、杞憂でした。
それにしても、山で食べるかき氷は、美味いですね。
そして、熱中症対策にもなりますよね。
キーンとしないから、ボリュームがあってもすんなり食べられるし、オススメですよ。
ちなみに、駒鳥売店にはフリーWi-Fiがあります。
山の上ですが、御岳山門前町には、光ケーブルがちゃんと通っているくらいですから。
下山してからの列車時刻などを調べる時、結構便利です。
インフォメーション
アクセス
御岳登山鉄道(ケーブルカー)・御岳山駅より、徒歩25分
●駒鳥売店
営業時間… 9:00〜17:00
定休日… 不定休
住所… 東京都青梅市御岳山146
電話… 0428-78-9298