青梅市・住江町の「ぎゃらりー カフェ はこ哉」。
青梅街道に面した、小粋なカフェです。
かつて青梅で織られた夜具地で作った品々も販売。
歴史的に貴重な夜具地を、後世に伝えます。
青梅夜具地を今に伝える、温故知新なカフェ
かつて、青梅にはノコギリ形の工場があった
JR青梅線・青梅駅徒歩6分の「ぎゃらりー カフェ はこ哉」。
かつて宿場町だった、面影を残す青梅街道沿いに店を構えます。

シックな外観ですが、中に入ると…

壁面には、布地がズラリ。「青梅夜具地」と呼ばれる、ふとんなどに使われた生地です。

かつて、青梅は夜具地の一大生産地。町にはノコギリ屋根の工場が、至るところにありました。
昭和20年代の最盛期は「ガチャマン景気」と呼ばれ、活気に満ちていたのだとか。

ガチャマンとは、「織機をガチャンと織れば万の金となる」な意味。
バブル的な語感ですが…
1960年代以降、海外の繊維産業との価格競争で衰退。1999年には生産終了、泡と消えます。
市内には、ノコギリ工場を活かしたカフェもあります!

意匠を凝らした、夜具地。工業製品ながら、工芸品の良さを併せ持ちます。
このまま歴史に埋もれるのは、勿体ない…

はこ哉では、かつて生産された夜具地をアップサイクル。バッグ・アクセサリー・小物類を製作・販売しています。

非売品ですが、1960年のポスターも展示。広告費も潤沢にあったのでしょう。モデルの香川京子さんが29歳、まさに昭和スターの風格ですね。

夜具地の製品ラベルも展示。味わいのあるデザインです。
主なメニュー
- 味わい珈琲… 400円
- 深煎りコーヒー… 450円
- アイスコーヒー… 450円
- はちみつレモン(ホット・アイス)… 400円
- はちみつレモン(炭酸割り)… 450円
- 紅茶(ホット・アイス)… 400円
- 黒糖しょうが湯… 400円
- ジンジャエール… 400円
- ジュース(りんご・オレンジ)… 400円
価格は税込みです。淹れたてのコーヒーなど、ドリンク主体のメニューです。
はちみつレモンや黒糖しょうが湯など、サッパリ系も充実しています。
スタッキングポットで頂く、黒糖しょうが湯

肌寒い日に訪店、黒糖しょうが湯をおーだーしました。
カップにポットを重ねる、お洒落なスタッキングポットで供されます。
2杯程度の分量で、これはお得!

もちろん、ランチョンマットは青梅夜具地。

タータンチェックにも通じるデザインで、ヨーロッパの陶器にも映えます。

黒糖独特の丸い甘さと、サッパリと切れ味の良い生姜。爽やかな風味も抜群です。

ベルギーのビスケット「ロータス ビスコフ」付き。ちょっと名古屋の喫茶店の気分?

コーヒーに漬すのが定番ですが… 黒糖しょうが湯にも合いますね。

店の西には、住吉神社。

参道には、猫を石に描いた「石猫」があります。
毎年秋に開かれる「青梅アートフェスティバル」で公募した作品です。
この企画は「はこ哉」さんも携わっています。
帰りに参拝・見学するのも良いですね!

今は貴重な青梅夜具地の、ミュージアムショップといっても過言ではないカフェ。
青梅の歴史に詳しい、店主さんのお話も興味深いです。街巡りの前に立ち寄ると良いかもしれませんね。
インフォメーション
アクセス・営業案内
JR青梅線・青梅駅徒歩6分
駐車場… あり
●ぎゃらりー カフェ はこ哉
WEBサイト… https://www.instagram.com/gallery_hakoya/(インスタグラム)
営業時間… 10:00〜18:00
定休日… 月・火曜日(イベント出店等で不定休あり・インスタで要確認)
住所… 東京都青梅市住江町7
電話… 0428-22-0429