東京青梅市の高水三山。
平安時代創建の常福院が鎮座する高水山から、惣岳山へ縦走します。
春はツツジが見事、希少な野草イワウチワも。
駅から歩ける春爛漫のトレッキングコースです。
野草咲く高水三山から、平安時代の古社・青渭神社へ下る山旅
軍畑駅から、高源寺へ
標高700m強の高水三山。
今回はJR青梅線・軍畑(いくさばた)駅から登り、御嶽駅へ下るコースを歩きます。

軍畑駅から東へ進み…

軍畑踏切を渡ります。青梅線でも珍しい、遮断機のない「第3種踏切」です。

道なりに下り、道標に従い、都道193号線を左折。

平溝川沿いを北上します。春はヤマブキの花も咲く道です。

謎の「国立奥多摩美術館」が出現。前衛系な美術ギャラリーですが、最近はあまり開いていない模様…

700mほど都道を歩き、三叉路を左に進みます。

清流沿いの道を漫歩。

道沿いには、大きな枝垂れ桜も。

都道分岐から700mほど進むと高源寺に到着します。
本堂前の石碑は芭蕉の句碑。芭蕉の百回忌、または百五十回忌に建てられたとの説が有力です。
江戸時代の碑で中々、貴重です。

高源寺の境内北には、天之社が鎮座。
青梅市・無形民俗文化財の天之社獅子舞が伝わり、今も4月下旬に披露されます。

天之社・境内横には妙見堂。北極星・北斗七星を神格化し、祀ります。
いわば、天体を司る守護神、農村部で信仰されるのも頷けます。
高源寺から高水山へ

高源寺先の三叉路を右へ進みます。舗装道路ながら急登です!

高源寺から約500m進むと登山口に到着。標高約373m、駅から130mほど標高を稼いだことになります。

砂防堰堤の横を登ります。堤高19mと、東京ではかなりの大きさです。

「三合目」の道標。この登山道には「〇合目」の道標があり、ちょっと励みになります。

背の高いタチツボスミレが路傍に。高水山はスミレも多い山です。

キランソウの花。薬草の一種ですが、中々キレイですね。

枯れた沢沿いの道を登りつめると尾根に到着。

初心者向けのハイキングコースといわれる高水三山ですが… 結構急登です。
尾根を直登せず、やや巻き気味の道で、急登ながら比較的登りやすいのが救い?

急登を登り切ると、上成木からの道と同流します。

緩やかな登りとなり、春はツツジも美しい小径です。

ミヤマカタバミの群生も。

高水山・直下の常福院に到着。立派なお寺が山中にあり、ちょっと驚きです。
毎年、花祭り(4月8日)前後の土・日曜日に古式獅子舞も開催。なんと真剣を使う獅子舞、迫力があります!

山中ながら、広めの境内。獅子舞をするスペースも充分です。

本堂に祀られた開運守護の剣(レプリカ)。開運や厄除けを祈願の剣です。

境内はツツジが見事。

常福院から南へ少し登ると、大岳山の見える尾根に到着。

ヤマザクラやツツジも見事です。

萌える新芽も美しい。

高水山直下の石の祠。お賽銭のつもりか、硬貨がキレイに並べられています。

50ユーロセント?インターナショナルな山ですね。

標高759mの高水山に到着。ベンチもあり、休日は賑わうこともあります。
高水山から、惣岳山へ

高水山から岩茸石山(いわたけいしやま)を経て、惣岳山(そうがくさん)へ。
高水山北側の道は、新緑やヤマザクラも美しく、寄り道するのも良いかも。

新緑萌える道を往きます。

フモトスミレでしょうか、白いスミレが春風に揺れています。

マキノスミレでしょうか。距(花の後ろの管)がやや太く、やや長い。

岩茸石山に到着。高水三山では一番高い、759mです。

北西方面が開け、川苔山、その奥には蕎麦粒山が望まれます。

小休憩したら、惣岳山へ。

途中、伐採地を通り、都心方面の展望が楽しめます。西武ドームも見えます。

明るい尾根には、スミレサイシンも。

キジムシロの花も。

山腹の桜も眩い。

惣岳山直下の岩場。高度感はありませんが、慎重に進みます。

岩場にはイワウチワの花も。例年、4月半ばが見頃です。

東京では準絶滅危惧のイワウチワ。日本の固有種です。

岩場を抜け、少し登ると惣岳山の山頂に到着。
山頂には、青渭(あおい)神社の奥宮が鎮座します。
フェンスに囲まれていますが… 平安時代の朝廷が作成した、延喜式神名帳にも載る、由緒正しい古社です。
惣岳山から、青渭神社里宮を経て御嶽駅へ
惣岳山から急坂を下ります。

少し下ると「真名井の井戸」に到着。時期にもよりますが、水が湧いています。
日本神話では「真名井の井戸」は高天原にある、最高位な神聖なる水ですが…
あやかりたいところですが、ここの湧き水は飲まない方が宜しいか。

針葉樹の森を下ると…

御嶽駅方面・沢井駅方面の分岐に到着。
今回はややマイナーな沢井駅方面へ下り、青渭神社・里宮を参拝します。

1910年の地形図では、御岳へ下る道はなく、沢井方面への道が旧参道なのでしょう。
ちなみに現在の惣岳山の標高は756m。
1910年の地図では742m、かなりの差があります。測量の位置が変更となったのでしょうか?

しばらく下ると、林道の登山口に下山。右折し、沢沿いを下ります。

自生かどうかはともかく… サクラソウの花が咲いています。

やがて道は舗装道路となり、青渭神社・里宮に到着。
元々は山頂の奥の院のみでしたが、明治時代に里宮を建てました。

拝殿の奥には立派な本殿も。三つ巴があしらえていますが、この地を治めた三田氏の家紋でしょうか?

青渭神社から南へ下り、橋の手前で左へ進みます。

青梅線の鉄橋の下をくぐると…

青渭神社の一の鳥居に到着。

鳥居の前は青梅街道。西へ右折し、JR青梅線・御嶽駅へ向かいます。
インフォメーション
マップ
JR軍畑駅 …〈40分〉… 高源寺 …〈10分〉… 登山口 …〈50分〉… 常福院・不動尊 …〈10分〉… 高水山 …〈50分〉… 岩苔石山 …〈40分〉… 惣岳山 …〈1時間〉… 青渭神社里宮…〈30分〉…JR御嶽駅
ー計4時間30分ー
コースの状況など
- 軍畑駅〜高水山は、標高差約520m。。
- 軍畑駅、高源寺前、常福院・不動堂裏にトイレあり。
- 春や秋がベストシーズン。夏は熱中症対策、積雪時は北斜面の登りで、それなりの装備が必要。
- 岩苔石山からの下り、惣岳山登りの岩場は慎重に。
























