梅雨も間近な、今日この頃、暑い日も多くなりました。
涼しさを求めて、青梅・御岳山、ロックガーデンを訪れました。
約三時間の気軽なルート、登り下りも少なく、初心者向けのルート。
日陰の沢道は、花や鳥、そして滝の清涼感が楽しめます。
梅雨前の山歩き、楽しみませんか?
目次
春の御岳山を歩く
意外と涼しい、御岳山
標高929mの御岳山。
6月は夏日も多くなり、暑そうなイメージですが、意外と涼しいです。
標高が100m上がると、0.6度気温が下がると言われています。
単純計算だと、東京都心に比べ、5度ほど低くなりますが、感覚的にはもっと涼しいでしょう。
特にロックガーデンは、沢の源流の道。
木々に覆われ、昼なお暗い森に、川が流れます。
ゆっくり歩けば、涼しいトレッキングが楽しめます。
「レンゲショウマの森」の春は?
出発地は、御嶽駅。
新緑も過ぎ、緑も濃くなりましたが、御嶽駅前のモミジに異変が…
木の一部分だけ、真っ赤な紅葉。
ちょっと不思議ですね。
御嶽駅からバスとケーブルカーを乗り継ぎ、御岳山駅へ。
今回は、ちょっと寄り道して、お盆時期にレンゲショウマの咲く、富士峰園地経由で歩きます。
富士峰園地の入り口には、鹿よけの柵があります。
レンゲショウマが、食べられないための対策。
ちゃんと閉めたのを確認して、中を歩きます。
レンゲショウマの季節は混みますが、春はほとんど人がいません。
でも、フタリシズカやハンショウヅルなど、結構、花が咲いていますよ!
ちょっとした、穴場です。
中々、面白い花もあります。
花弁のない花、ツクバネソウです。
結構変わった形の花ですが、実はユリの仲間、にわかには信じられないですね。
富士峰園地から、御岳山神社方面へ向かいます。
このあたりの森は、中々美しく、歩いて楽しい山道。
ケーブルカーを降りて10分程度、気軽に楽しめます。
ロックガーデンまでの、道草散歩
御岳神社の参道を経て、天狗岩へ向かいます。
途中、石垣に生えるユキノシタや、民宿の庭のクリンソウなどが見つつ、気ままな山里歩き。
ユキノシタは、かなりの大群落で、見応えがあります。
ヘビイチゴも、咲いています。
真っ赤な実は、食べても死にませんが、不味いです。
一見、美味そうなのですがね(笑)
ロックガーデンへ向かう森の道には、白いウツギの花が咲いています。
山で見るウツギも、豪華で美しいですね。
春のロックガーデン
天狗岩を経て、ロックガーデンへ。
ヒンヤリ、とまではしませんが、木陰の沢はやはり涼しいです!
沢の岸には、ヒメレンゲが咲いています。
そろそろ、終わりかけのようです。
数は少ないけれど、クワガタソウも咲いています。
この花も、沢沿いを好んで生育します。
途中、ミソサザイが鳴いていました。
人間を怖がらないのか、ずっと止り木にいました。
沢を登り詰めると、綾広の滝。
落差は10mと大きな滝ではないけれど、なぜかスケールがある感じなのは霊山だから?
ロックガーデンから、御岳山駅へ
綾広の滝からさらに登ると、大岳山からの道に合流します。
右に折れ、平坦な道を歩きます。
体力のある方は、奥の院経由でも戻るも良いですね。急登ですが、4月はイワウチワの花も咲くルートです。
途中、ギンリョウソウが咲いていました。
葉緑素を持たない、不思議な植物。
光合成せずに、キノコの菌を「食べて」生きるのです。
タツナミソウも咲いています。
波のような形の花で「立浪草」、なるほど。
途中、「天狗の腰掛け杉」があります。
樹齢350年、高さ60mの大木。
大きな枝分かれは、本当に腰掛けられそうですね。
350年前って江戸時代、赤穂浪士とかよりも前。
凄いですね!
御岳神社を通り、門前の茶店街を通ります。
茶店の前に、セッコクの花が。
着生ランの一種です。
後は駅まで、ノンビリと。
花に鳥、緑に滝と、盛りだくさんの山歩き、梅雨前に楽しめますよ!
インフォメーション
アクセス
●鉄道・バス
JR青梅線・御嶽駅より、西東京バスにて「ケーブル下」バス停下車
御岳登山鉄道ケーブルカーにて「滝本」駅から「御岳山」駅下車
●自動車
ケーブルカー「滝本駅」近くに駐車場有り(1日1,500円)
登山地図
ケーブルカー御岳山駅 …〈5分〉 … 富士峰園地 …〈30分〉… 長尾平 …〈30分〉… 天狗岩 …
〈40分〉… 綾広の滝 …〈1時間〉… ケーブルカー御岳山駅
ー計2時間45分ー
コースの状況など
- アップダウンは少なめの、比較的ラクなコース
- ロックガーデンは良く整備されているが、沢筋なので滑らないよう注意
- 5月から夏にかけては熱中症対策を。水の携帯は必須、帽子、サングラスなども。
問い合わせ先
●武蔵御嶽神社
http://musashimitakejinja.jp/
●御岳ビジターセンター
https://www.ces-net.jp/mitakevc/index.html
●青梅市観光協会
https://www.omekanko.gr.jp/