2021年12月17日に発表された、JR東日本のダイヤ改正。
コロナ禍の影響もあり、列車本数も減り、サービス縮小となります。
中でも五日市線・八高線は、東京駅直通の列車は全廃。
2024年の中央線グリーン車連結と併せ、西多摩エリアの近未来の鉄道事情を読み解いてみます。
目次
コロナで繰り上げされた?中央線グリーン車連結計画の布告
八高線ワンマン化で、中央線直通運転取り止め
2021年12月17日、JR東日本では、2022年3月・ダイヤ改正の概要(PDF)を発表しました。
八王子支社のプレスリリースによれば…
一番大きな変更点は、八高線のワンマン運転。
八高線では、平日の朝2本・夕方1本、中央線直通運転をしていました。八高線は4両編成。
これは、拝島駅で五日市線からの6両と連結して、運転していました。
しかし、ワンマン運転を始める関係で、八高線の中央線直通運転は全廃。五日市線も道連れで、無くなりました。これで、長い歴史を持つ、五日市線→中央線・東京駅直通運転は、全廃となります。
休日の「ホリデー快速」は、もしかすると残るかもしれませんが、新宿発着。そもそも、行楽列車だから、地元の方はあまり関係ありませんし…
JR東日本では、2024年年度を目標に、従来10両編成だった中央線に、グリーン車を2両増結する予定です。
(当初2023年度目標でしたが、世界的な半導体不足により、延期となりました)があれば
その際、10両編成だった五日市・八高線の直通運転については、中々厄介だったのでしょう。
中央線12両化で、何らか運転体系を見直さねばならず、前倒ししたイメージなのでしょうか?
おそらくですが…
直通運転を廃止する五日市線も、早晩、ワンマン運転になるのかと。輸送体系が独立していれば、比較的導入しやすいでしょうからね。
もっとも、山手線もワンマン運転(PDF)、更には自動運転も視野に入れるJR東日本。プレスリリースを読むと、列車そのものが自律運転するイメージです。
地方路線だけではなく、人口が減り続ける日本の鉄道は、過渡期なのでしょうね。
あの中央線も減便!コロナの影響は甚大
衝撃的なのは、中央線快速の減便。
四半世紀前の、激混み・中央線を知る人間としては、隔世の感です。
人身事故も多く、そんな時は、まさに殺人的ラッシュでしたから。
路線 | 現行 | 改正後 |
---|---|---|
中央線快速 | 30本 | 29本 |
中央・総武線各駅(千葉方面行) | 23本 | 19本 |
中央・総武線各駅(三鷹方面行) | 26本 | 25本 |
青梅線 | 17本 | 16本 |
南武線 | 25本 | 24本 |
横浜線 | 19本 | 17本 |
(最も運転本数の多い1時間の本数)
JR東日本ニュースより、引用・加工
中央線快速もそうですが、三鷹からの総武線各駅列車は、かなり本数を減らしました。
昔から、快速ほど混んでおらず、しかもコロナで快速の混み具合も軽減されると、各停に乗り換える人も減ったのかもしれませんね。
特急「はちおうじ」も減便
コロナ禍で、夜遅くの利用が減ったのか、東京駅23時発の特急「はちおうじ」号は廃止。
もっとも、2023年に、中央線快速にグリーン車が連結されれば、特急「はちおうじ」「おうめ」は廃止になるのでは?
特急だけど、特快と所要時間も変わらないし、ゆったりできるのが、存在意義ですからね。あと1年の運転だとすれば、機会があれば、乗っておくべきかもしれませんね。
しを行います。
JR東日本ニュースより、引用