東京・羽村市の根がらみ前水田。
春は、東京随一のチューリップ畑として知られています。
チューリップの時期が終わると大半は水田となりますが、蓮や睡蓮の咲く池もあります。
地元の方以外には、あまり知られていない花の名所、詳しくリポートします。
チューリップの名所、その後
チューリップ畑は、水田だった

東京最大のチューリップ畑、羽村の根がらみ前水田。
稲作の裏作として、チューリップを植えた観光地です。
チューリップの季節が終われば、本来の水田に戻ります。
しかし、いくつかの区画のみ、水田とならず、遊水地として残ります。
初夏から夏にかけ、睡蓮や蓮などが、花開きます。
初夏の根がらみ前水田

初夏に訪れると、チューリップ畑の面影はまったくありません。
まあ、当たり前といえば当たり前なのですが…

根がらみ前水田は、多摩川の近くの平らな場所。
東京は田んぼがとても少なく(全国で最下位)、これだけまとまっている地区は珍しいでしょう。

多摩川が近いからか、カルガモが、結構います。
カモも一応、季節で住処を変えるので、川沿いに移動しているのかもしれません。

アオサギもいました。
全長1m弱の大きな鳥ですが、体重はたったの2kg弱。
まさに、アスリート的体型、無駄がありません!
大賀蓮と、睡蓮

根がらみ前水田には、大賀蓮が咲きます。
大賀蓮とは…
古代のハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)。1951年(昭和26年)、千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘町)にある東京大学検見川厚生農場(現・東京大学検見川総合運動場)内の落合遺跡で発掘された。
ハスの実は今から2000年前の弥生時代以前のものであると推定された。
Wikipedia 大賀ハスより引用

二千年も前の実から、よくぞ発芽したものだと感心します。
訪れたのは7月中旬で、最盛期はもう少し後のようですね。

大きな蓮の葉に、大きな水玉。
蓮の葉は、撥水性があり、水がコロコロ丸まるのですよね。

別の池には、睡蓮も。
こちらも、葉の割に花が少なく、見頃ではないよう。

白い睡蓮も、咲いています。

アサザも、咲いていました。
直径5cmくらいの、小さな水生植物です。
大規模な自生地だった霞ヶ浦では絶滅しまった植物。
今では、かなり貴重な植物となってしまいました。

初夏なのに、ヒマワリも。
小さなヒマワリでしたが、夏を先取りした気分です。

水田の淵には、ヤナギハナガサが咲いています。
帰化植物なので、あまり歓迎しませんが、それはともかく綺麗な花です。

ツユクサも咲いています。
初夏から初秋にかけて咲くこの小さな花は、珍しくもありませんが、雑草というには美しすぎますね。
チューリップの時期は、人が押し寄せますが、夏はいたって静かな所です。
蓮と睡蓮が一度に見れて、ちょっとお得です。
駅から歩くと、25分くらい。
夏の日に歩くのはちょっと、という方は、駅近くの観光協会でレンタサイクルを借りるのも良いですよ。
電動アシストが3時間で300円、と格安です。
また、7月下旬からは、蓮の他に、ヒマワリも咲き始めます。詳しくは、下記をご覧ください。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・羽村駅より、徒歩25分
問い合わせ先
●羽村市観光協会
Webサイト… http://hamura-kankou.org/
住所… 東京都羽村市羽東1-13-15
電話… 042-555-9667
羽村市観光案内所にて、レンタサイクルの貸し出し有り
貸し出し時間… 9:00〜16:00