5年ごとに実施する国勢調査。
「日本に住むすべての人と世帯」を対象とした統計調査です。
東京ながら、過疎地域も含む西多摩地方。
2025年国勢調査の速報値をふまえ、その現状と未来の人口を予測します。
奥多摩・檜原は20年間で、約6割の人口に
2025年の国勢調査

5年に一度実施される国勢調査。
2026年5月29日に、2025年の速報値が発表されました。

西多摩の人口は、前回2020年より、8,517人の減少。
20年前の2005年と比較すると、28,306人減少、約93%となりました。

自治体別では… まずは市部です。
全ての自治体で20年前より減少。前回2020年との比較では、福生市が微増、他は減少しました。

郡部では2020年に比べ、日の出町以外の自治体で減少しました。
奥多摩では2020年の調査で5千人を切り、檜原村は今回2025年で2千人を切りました。
地域別、増減の傾向は?

ひとくちに西多摩といっても傾向が異なります。
各自治体と東京全体の増減率を見てみましょう。

奥多摩・檜原の減率が目立ちます。ちなみに東京都全体では毎回増えています。

青梅、福生、日の出、奥多摩をピックアップ。
2005年を100としたグラフです。
2005年対比だと、日の出町は微増。もっとも、2015年までの上乗せをここ10年で消費した感じです。
福生は2020年から微増。西多摩では、今回の国勢調査での数少ない朗報ですね。

青梅は緩やかに、そして着実に低下。市内での公私高齢化の地域差が大きく、2極分化する傾向でしょうか?
奥多摩、檜原の今後は?
人口低下に歯止めがかからないのが奥多摩。20年間で人口は61.9%となりました。
因みに檜原村は60.1%。どちらもかなり強烈な数字でしょう。
| 奥多摩町 | 檜原村 | |
|---|---|---|
| 高齢化率 | 53.3% | 53.4% |
| 高齢化率 全国順位 | 34位/1,741件中 | 31位/1,741件中 |
| 生産人口率 (15〜64歳) | 40.0% | 39.5% |
奥多摩・檜原は、全国的にみても高齢化率が高い。
総務省の統計では、1,741の自治体中、それぞれ、34位、31位とかなり深刻です。

高齢者の就労も多く、一概にはいえませんが…
生産人口は4割で、後の6割を支えている計算です。
地方交付金や都の助成金もあり、インフラや社会保障は維持されていますが、苦しい財政といえるでしょう。
2050年の人口を予測
さて、西多摩・各自治体の将来は、どの様に推移するのでしょうか?
国立社会保障・人口問題研究所が予測を、最新の国勢調査で補正してシミュレーションしました。
| 2025年 | 2050年 | 減少率 | |
|---|---|---|---|
| 青梅市 | 129,492 | 100,383 | 77.5% |
| 福生市 | 57,166 | 46,566 | 81.5% |
| 羽村市 | 53,476 | 43,053 | 80.5% |
| あきる野市 | 77,236 | 65,996 | 85.4% |
| 瑞穂町 | 31,161 | 23,314 | 74.8% |
| 日の出町 | 16,064 | 12,561 | 78.2% |
| 奥多摩町 | 4,170 | 2,517 | 60.3% |
| 檜原村 | 1,761 | 1,015 | 57.6% |
を元に独自シミュレーション
現在過疎化の進むエリアほど、減少率が高い結果に。
都市部では青梅が低めで、市内でも高齢化率の高いエリアがあるから、でしょうか?
比較的、あきる野が健闘しています。大規模な再開発が可能なエリアもあり、将来性があるのかと。

グラフで視覚的に見ると、あきる野、羽村、福生は減少が緩やかです。市街地に若い層が多いのでしょうね。

「日本の地域別将来推計人口」市区町村別データ
を元に独自シミュレーション
瑞穂町は青梅と似た傾向です。モノレールも開通する予定で、もう少し上振れする期待はあります。
日の出町も78.2%と青梅に近しい結果に。鉄道のない町としては意外と健闘している印象です。

減少が深刻なのは、奥多摩町と檜原村。2025年の6割程度となります。
人口も奥多摩は2,500人、檜原は1,000人程度。
奥多摩町では2005年→2050年で63%減、約三分の一の人口とかなりキツい。
国の財政が厳しくなると… 周辺自治体との合併を促す動きがあるかもしれませんね。
とはいえ、周りの市町もさほど余裕はなく…
移住はもちろん、観光などで高収益を確保する施策が必要でしょうね。






















