青梅・黒沢の聞修院。
青梅の町から近いものの、分水を超えてたどり着く、里山に囲まれた集落です。
聞修院は、その黒沢の歴史ある古刹。
夏の終りにはサルスベリが咲き、暑くとも、どことなく秋を気配が漂います。
サルスベリとオミナエシ咲く、晩夏の聞修院
近くて遠い、黒沢
青梅市・黒沢の聞修院。
青梅駅から、車なら5分程度、歩いても30分少々の、さほど遠い場所ではありません。
しかし、地理的には、黒沢地区は入間川・荒川の流域。
なぜ、昔から、埼玉よりも多摩川流域の青梅と繋がりが深いのか、不思議といえば不思議です。
おそらく、江戸から黒沢にたどり着くには、長い川を遡るよりも、標高の低い峠を超えるほうが、楽だったのでしょう。
しかし、山を超えてたどり着く集落は、どことなく秘境の趣があります。
今でこそ、トンネルがあり、そして車に乗れば、あっという間に着いてしまいますが、それでも、刻み込まれた歴史に、旅情を覚えます。
サルスベリの咲く境内
小川を渡って、境内に入ります。
山門をくぐり、境内へ。
山号は、黒澤山。
曹洞宗の禅寺です。
創建は1574年、室町幕府が滅び、戦国時代へ突入する辺り。
かなり、歴史のあるお寺ですね。
数は少ないものの、境内にはサルスベリが咲き誇ります。
「百日紅」と書くくらい、花期の長い花ですが、晩夏が最盛期でしょう。
とくに橋近くのサルスベリは、かなり大きく立派です。
黄色い長いシベが、ピンクの花に映えます。
参道左手には、寿老堂。
聞修院は、青梅七福神の、寿老人を祀るお寺でもあります。
長生きしたい人は、是非お参りを。
境内には、池があります。
寺の裏手は、里山。
豊富な湧き水が、池に注ぎます。
茅葺きの本堂は、江戸時代末期の建築。
歴史を偲ばせる、風格があります。
境内から、近くの里山が望まれます。
里山と入道雲、なんとなく、少年時代な気分。
境内には、オミナエシも咲いていました。
秋の七草のひとつ。
まだまだ酷暑な残暑ですが、少し秋が近いのでしょうか。
ガガブタの花も、咲いています。
住職さん、花好きなのでしょうね。
そうそう、境内には紅葉の木もありました。
紅葉の時期、再訪すれば美しいでしょうね。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・青梅駅より、徒歩36分
または、JR青梅線・東青梅駅より、都営バス「梅74甲乙・梅76甲系統」または西武バス「飯能」行きにて「柳川」バス停下車、徒歩14分
駐車場… 有り
問い合わせ先
●聞修院
Webサイト… http://www.monsyuin.org/
住所… 東京都青梅市黒沢3-1578
電話… 0428-74-5411
