埼玉県・飯能市郊外の柏木山。
丘陵のピークながら、抜群の展望を誇る山です。
今回は東京都・青梅側から登り、入間川・吾妻峡へ。
短い行程ながら、変化のある散策が楽しめます。
展望の良い、飯能郊外の低山彷徨
青梅からも登れる？ 飯能郊外の柏木山
何気なく、地図を眺めていると…
埼玉県・飯能市郊外の柏木山は、青梅側からも登るルートがあるではないですか！
気になるので、早速出かけてみました。
起点は、JR青梅線・東青梅駅南口。都営バス「成木循環」に乗車、「成木一丁目四ツ角」バス停で下車します。
バス停自体は東京都ですが… 100mほど先は埼玉県です。
折角なので、近くの「畑の蔵」に立ち寄りましょう。朝9時からの営業です。
併設のファミリーマートは朝6時からの営業。
なんと薬局まであるコンビニで、イートインコーナーもありますよ！
「畑の蔵」には近隣農家の野菜のほか、手作りの惣菜なども売っています。散策のお供にもどうぞ。
店内の蔵は、お酒コーナー。荷物にならない程度、お土産に買うのも良いでしょう。
隣の「成木一丁目自治会館前」バス停で下車し、安楽寺に寄り道するのも良いでしょう。
青梅・成木から柏木山へ
買い物を済ませたら、「成木一丁目四ツ角」バス停の20mほど東の交差点を北に曲がります。
沿道からは、大岳山の勇姿が！
交差点から約300m進むと「補修境界」の標識。東京・埼玉の境界で、ここを右折します。
しばらく進み、立体交差をくぐり、更に北東へ往きます。
沿道には、飯能窯の工房。
この付近は、鉄分の多く粘着力の高い土が産出され、陶器の産地として発展しました。
立体交差から約850m進むと「柏木山」の道標があります。ここを右折します。
しばらく進むと「柏木山登り口」道標が現れます。
今回は「震度観測所」方面の登山口を利用、北西方向へ進みます。
少しずつ、山の雰囲気が濃くなり…
道標のある登山口に到着。
登山口近くには、メガソーラーがあります。青梅・奥多摩の山は国立公園が多く、殆ど見かけませんが…
規制区域を外れると、関東近郊でもあるのですね。
うっそうとした森を歩きます。
登山口から400m少々進むと「タブノキの森」の標識。ここを左折します。
国土地理院の地図には記載がありませんが、しっかりとした道です。
少し登ると、立派な岩が登場。
岩のたもとには、祠もあります。
針葉樹林ながら、どこか開放感のある道へと移ります。
ひと登りすると男坂・女坂の分岐点に到着。
女坂はかなり遠回り、今回はダイレクトに登る男坂を登ります。
やや急登ですが、距離は短いのでご安心を。
しばらく登ると頂上が間近に見えます。
丘陵の山なのに、まるで森林限界を超えた気分を味わえるかも？
頂上直下のオブジェ。中々、手が込んでいます。
柏木山から、茜台自然広場へ
標高303mの柏木山に到着。
丹沢から相模湾方面の光景など、ちょっと低山離れした展望です。
かつては「高ドッケ」と呼ばれていたそうな。
秋から冬にかけては、冠雪の富士山も望まれます。
奥多摩の名峰、大岳山も。手前には、御岳山の山上集落も見えます。
都心方面、スカイツリーも！
川苔山と、その右には棒ノ折、蕎麦粒山など奥多摩の山がズラリ。
山頂にもオブジェ、その奥には筑波山も望まれます。
ところで、このオブジェ群ですが…
2021年、無断設置とのことで市議会で問題となり、大半は撤去。
その後、一定のコンセンサスのもと、整備しているとの事です。
景色を満喫したら、茜台自然広場へ下山。フェンスに沿って下ります。
所々、フェンスに有刺鉄線があるのでご注意を。手をつくのも危険だし、雨具など引っかけると破れます。
紅葉の綺麗な道を漫歩。
「富士見の丘」に到着。
チョコンと富士山が顔を出します。
「富士見の丘」から少し歩くと、分岐点に到着。3つの下山道があり、いずれも茜台自然広場に下れます。
今回は、真ん中の沢沿いに道を下ります。
落ち葉の谷をノンビリと。
ほぼ、枯沢ですが、橋なども整備されています。
道が緩やかとなり、茜台自然広場に到着。草地の広場にはベンチなどもあり、休憩するのも良いでしょう。
広場から南へ進み、車道に出ます。駐車スペースがあり、ここから柏木山へ往復す人が多いようです。
車道を北に進み、250mほど先の三叉路を右折。約450m東へ進み、北へ左折します。
「吾妻峡」方面の道標が出現。細い道を下り、川へ降ります。
入間川上流の吾妻峡に到着。岩壁も美しい渓谷です。
飯能市街地からさほど遠くありませんが、山間の渓谷な風情。
浅瀬では川底もクッキリ見えます。
ドレミファ橋を渡り、対岸へ。
対岸から県道70号方面・多峯主山登山道入口方面へ進みます。
県道70号と並行する裏道を東へ進みます。
戦前の地図を見ると旧道の街道筋。伸びやかな雰囲気で、歩いて気持ちの良い道です。
何度か、県道を横断しつつ「岩根橋バス停」付近で、入間川の河原沿いに道へ下ります。
付近は「飯能河原」と呼ばれ、紅葉も名所。
市街地も近い事もあり、紅葉狩りの人も多い河原です。
河原から市街地を抜け、西武線・飯能駅を目指します。
途中、山車の収納庫などもあり、歴史ある街だと再認識。
飯能駅に到着。かつて終着駅だった名残りで、駅西側は行き止まりです。
秩父方面はスイッチバックで運行します。
飯能駅から、西武池袋線で都心方面に出るのも良いですが…
JR青梅線・中央線方面ならば、飯能駅南口から、青梅線・東青梅行きのバスもあります。
中々風情ある、路線バスの旅も味わえます。ただし、本数が少ないのでご注意を。
インフォメーション
都営バス・成木一丁目四ツ角バス停… 20分 …柏木山登山口… 40分 …柏木山… 50分 …茜台自然広場… 20分 …吾妻峡… 50分 …飯能河原… 20分 …西武線飯能駅
ー計3時間20分ー
コースの状況など
- 比較的歩きやすい道。
- 前半、成木から柏木山は歩く人の少なく､道標を見落とさないように。
- コンビニは成木一丁目四ツ角バス近くにある。
