東京都青梅市の御岳渓谷。都内屈指の紅葉の名所です。
紅葉の時期でも、右岸の道は比較的静か。
対岸の喧噪をよそに、落ち着いた散策が楽しめます。
目次
ハイシーズンでも静かな、御岳渓谷右岸路を歩く
軍畑駅から、御岳渓谷・楓橋へ
東京屈指に紅葉も名所、御岳渓谷。
高尾山ほどではありませんが、ハイシーズンは混み合う事も…
今回は、比較的歩く人も少ない道を、ノンビリ散策します。
起点は、JR青梅線・軍畑駅。御嶽駅と比べ、降りる人も少なめです。
なお、ホリデー快速は停車しませんので、ご注意を。
駅前の谷商店では、パンやドリンクなども購入可能。午前8時から営業と、頼もしいお店です。
駅から南へ下り、青梅街道へ。近くには軍畑大橋があります。
この付近は、かつて「軍畑の渡し」があった場所。多摩川上流では、比較的穏やかな流れです。
ちょっと寄り道して…
橋の南側から、河原へ下れます。風のない日は波もなく、まるで水面が鏡のよう!
橋の左岸に戻り、青梅街道(国道411号線)を西へ。
500mほど進むと、左手に「御岳渓谷遊歩道」の入口があります。
遊歩道を下り、渓谷沿いへ。「海から69km」の標識があります。
渓谷沿いにはモミジも多く、早くも紅葉が楽しめます。
この付近は上流と比べ、やや遅めの紅葉。
紅葉の道を西へ。朝などは、ハイシーズンでも静かな散策が楽しめるかと。
遊歩道としてはやや狭いですが、よく整備されています。
遊歩道入口から約1kmで、楓橋に到着。橋の近くには「澤乃井園」もあり、食事も楽しめます。
テラスから渓谷が一望できるCAFE雫もすぐ近く。お洒落なカフェで一服するのも良いかも。
楓橋から右岸を往き、玉堂美術館へ
楓橋を渡ると寒山寺。
戦前、書家の田口米舫が中国・寒山寺を訪れ、釈迦仏木を託されます。
帰国後、1930年に小澤酒造の当主・小澤太平氏の協力で、青梅・寒山寺が建立されます。
中国・上海の寒山寺といえば… 除夜の鐘で有名な、臨済宗の寺院。
寺の近くに楓橋があり「楓橋寺」とも呼ばれます。
御嶽渓谷・楓橋の名も、上海・寒山寺をリスペクトしたのでしょう。
寒山寺の境内から、西の散策路へ。
南側が山の渓谷、日当たりは宜しくありませんが… 対岸の光りが反射して、水面が美しい!
滝というには小さな流れですが、岩壁には清流も。
川に映る紅葉。
寒山寺から400mほど進むと、鵜の瀬橋に到着します。
鵜の瀬橋の対岸は、紅葉の名所。ちょっと寄り道しましょうか。
御岳渓谷は、橋の付近に名所が多いのが特徴です。
というか、名所の近くに橋を架けたのかも? ともあれ、見事な紅葉狩りが楽しめます。
渓谷南岸(右岸)に戻り、静かに道を往きます。
御岳渓谷右岸は、ボルダリング(岩登り)のメッカ。
巨大なマットを担ぐクライマーも見かけます。
清流の緑が目に染みる。なんで、こんなに緑色に見えるのか不思議です。
揺らぐ水面が、キラキラ輝き…
河原からの眺め。日和が一日、ボッとしたくなる光景です。
しばらく進み、階段上の道を登ります。
吉野街道(都道45号)に到着。左折し、御岳トンネルを進みます。
400mほど進むと、玉堂美術館の入口に到着。右折し、駐車場方面へ下ります。
美術館への道には、サザンカの花も。
下りきると、秋はイチョウの美しい玉堂美術館前に出ます。
足元はイチョウの絨毯!
玉堂美術館は、地元・青梅と縁の深い川合玉堂の美術館。枯山水の庭園も見事です。
玉堂美術館の詳細は上記をどうぞ。
御岳橋周辺を散策し、御岳駅へ
玉堂美術館の西から、階段を登り、御岳橋へ。橋から、渓谷が一望できます。
橋を渡れば、目の前はJR御嶽駅ですが…
折角なので左岸を下り、紅葉を愛でましょうか。
御嶽駅東側のバス停付近から、渓谷に下る道があります。
河原には、2019年の台風19号で、橋梁の一部が流された御岳小橋。
2022年までは立ち入り禁止でしたが、現在は簡易展望台として利用可能です。
なお、橋の復旧計画もあり、地盤などの調査も行われました。感染復旧が待ち遠しいですね。
先ほどの玉堂美術館前のイチョウも見えます。赤と黄色のコントラストに、息を飲むばかり!
心ゆくまで紅葉を楽しんだら、御嶽駅へ向かいましょう。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・軍畑駅 …〈15分〉… 御岳渓谷遊歩道入口…〈20分〉… 楓橋…〈20分〉…鵜の瀬橋 …〈25分〉… 玉堂美術館入口…〈10分〉… 御岳橋付近散策…〈10分〉…JR青梅線・御嶽駅
ー計1時間40分ー
コースの状況など
- ほぼ、平坦なコース。
- 滑りにくい靴が吉。
- トイレは、軍畑駅前、澤乃井園、鵜の瀬橋左岸、御岳交流センター、御嶽駅前東側にある。