青梅市・長渕の玉泉寺。
桜の綺麗な禅寺として有名ですが、紅葉も見事です。
多摩川にほど近い、錦秋の古刹を訪ねました。
紅葉も見事な、里山近くの玉泉寺
下奥多摩橋の絶景を楽しみ、玉泉寺へ
紅葉が見事な、青梅市・玉泉寺。
JR青梅線・東青梅駅南口から、歩くと20分強です。
駅から、都道5号(青梅街道・千ヶ瀬バイパス)・千ヶ瀬二丁目交差点へ。
交差点から南下すると、多摩川・下奥多摩橋に到着。橋から奥多摩の名峰・大岳山も望めます。
ちなみに、下奥多摩橋は、日の出スポットとしても知られます。
下奥多摩橋は、1933年に吊り橋として架けた後、1974年に現在の橋に架け替えました。
1974年の空中写真では、新旧の橋が見えます。
新橋の建設中、縄文時代前期〜後期の・寺改戸遺跡(てらかいと)を発掘。
多数の土器が発見され、注口土器とコップ形土器は、国の重要文化財となりました。
多摩川の河岸段丘には多くの遺跡が点在。寺改戸遺跡の対岸には千ヶ瀬遺跡(縄文中期)もあります。
紅葉の玉泉寺を散策
橋を渡り、2番目の信号を左折。300mほど東を進むと、玉泉寺の山門に到着します。
参道のお地蔵様。
玉泉寺は、臨済宗建長寺派の禅寺です。
秋は紅葉が見事です。
玉泉寺は、青梅七福神の弁財天を祀ります。
青梅七福神は、上記で詳しく紹介。徒歩の場合、ほぼ1日コースです。
弁財天、といえば水の神様。境内には、河川段丘から湧き出た池があります。
紅葉を映す池。波紋で空色と紅色が揺れます。
手入れの行き届いた庭。苔と岩の総合芸術でしょうか。
夫婦の石像。
「支えあい 分かち合いつつ ともに生き ともに楽しまん」
と記された碑もあります。
薬師堂付近の紅葉も見事です。
桜の落ち葉。小春日和の斜光線で、散ってもなお輝く。
苔にも散ります。
境内には、白いサザンカ。そろそろ、焚き火の恋しい季節です。
陽の短い秋、そろそろ帰路に就きましょうか。
往路を戻り、駅へ向かいます。
インフォメーション
マップ
JR青梅線・東青梅駅南口より、徒歩24分
または、JR青梅線・河辺駅南口より西東京バス「小作駅西口」行にて、「玉川神社前」バス停下車・徒歩6分
参考文献
●寺改戸遺跡 都市計画路232号線に伴う事前調査
青梅市遺跡調査会(1986年3月)
●青梅を歩く本
青梅教育委員会 編
●青梅文化財ニュース 第238号
https://www.city.ome.tokyo.jp/uploaded/attachment/10204.pdf