コメダ珈琲をはじめとした、レトロ珈琲チェーン。
美味しいコーヒーと、喫茶店らしからぬ本格的フードメニューで、人気を博しています。
レトロ珈琲チェーンの魅力のひとつは、モーニング。
各店のモーニングサービスを、食べ比べてみました。
今回は、ジロー珈琲を紹介します。
- ジロー珈琲
- 星乃珈琲
- 高倉町珈琲
- コメダ珈琲店
目次
アメリカンスタイルの朝食が美味い、ジロー珈琲
コメダ珈琲店が全国に広めた、名古屋モーニング
日本のコーヒー店事情は、15年周期でムーブメントがあります。
1980年代にドトールコーヒーが、セルフサービスカフェを確立。
当時、ブレンドコーヒーが150円、革命的でした。
1990年代後半、スターバックスを始めとする、シアトル系コーヒーチェーンが席巻。
セルフ系カフェの、多様化が進みます。
そして、2000年代後半、名古屋出身のコメダ珈琲店が、フルサービスのコーヒー店を全国に展開し始めます。
ゆったりとした店内、やや高めの価格帯、充実したフードメニュー。
ある意味、昔ながらの喫茶店に近い形態ですが…
時代に合わせリファインし、開放的な店内と、ロードサイドでも展開したのが受けたのか、いまや一大勢力となりました。
朝の時間、コーヒーを頼むと、トーストとゆで卵が無料で付いてくる、名古屋式モーニング。
少し前までは、名古屋観光の目玉でもありましたが…
コメダが全国展開するにつれ、名古屋式モーニングが、全国に広まりました。
名古屋の人に言わせると、名古屋人は決してケチではない、とか。
いや、傍からみれば、失礼ながら充分ケチだと思うけれど…
当事者云く、単なるケチではなく、「お得感」「お値打ち」みたいなのが大好きというか、要するに、功利的なのだそう。
そんな土地柄、タダでトーストとゆで卵が付くサービスが、人気を博したのも頷けます。
ただ、名古屋式モーニングだけでは、店としても単価が上がりません。
名古屋式で客を集め、もっと魅力的なメニューに目移りさせ、客単価を上げる工夫が各社ともあります。
そんなプラスアルファのモーニングを、4回に分けて紹介します。
1回目は、ややマイナーな、ジロー珈琲の羽村店のモーニングです。
ジロー珈琲は、箱根そばの親戚?
ジロー珈琲は、関東に六店舗のみの、ローカルなレトロ珈琲チェーン。
小田急電鉄系の、外食会社です。
小田急沿線の方なら、だれもが知っている、箱根そばの経営もしています。
かの「コロッケそば」は箱根そばが発祥で、熱狂的なファンのいる立ち食いそば店。
話が外れましたが、つまり、ジロー珈琲と箱根そばは、親戚なのです。
ちなみに、最近大量閉店が報道された、キッチンジローとは関係ありません。
都内には、2020年10月現在、町田と羽村のみ。
町田以外は、小田急線沿線ではないのも面白いです。
チェーン店ですが、中々お目にかかれないので、ちょっと貴重な存在です。
今回は、羽村店へ来店しました。
ロードサイドの、ログハウスコーヒー店
ジロー珈琲羽村店は、心安らぐログハウスの建物。
入口にはスロープも備えた、ユニバーサルデザインです。
この辺りは、レトロながらも時代にフィットした店造りですね。
大手資本のコンプライアンスが、良い意味で発揮されています。
無料Wi-Fiはもちろん、コンセント付きの座席も完備、PCを持ち込んでいる人もチラホラいました。
洒落たインテリアと、ゆったりした店内。
テラス席もあります。
ゆったりしたロケーションは、さすが郊外のロードサイド。
ちなみに隣はネギ畑、近くには農協の直販所もあります。
アメリカンスタイルのモーニング
レトロ珈琲店らしく、トースト・ゆで卵無料の名古屋式モーニングもありますが…
オススメは、スクランブルエッグのセット。
ウインナーも付いた、アメリカンスタイルの「モーニングAセット」です。
ドリンクに、税別220円プラスとなります。
ブレンドコーヒーは420円、計640円のプチ贅沢。
トーストにバター、スクランブルドエッグ、ウインナー、サラダ、そして、小さなブドウジュース付き。
そういえば、ミニジュースは、無料モーニングにも付いています。
ウインナーとスクランブルドエッグ。
ウインナーはプリプリ、スクランブルドエッグはトロトロ。
ホテルのモーニングの気分ですね。
スクランブルドエッグお約束の、ケチャップ。
この赤色は、何故にご馳走感があるのか、不思議です。
サラダは、モーニングの付け合わせとしては、かなりのボリュームです。
そして、シャキシャキと新鮮な野菜。
レトロ珈琲チェーンの料理って、侮れないです。
トーストに、バターを載せて…
この組み合わせ、まさに至福の朝食です。
小さなカップに、ブドウジュース。
名古屋人でなくとも、お値打ち感あります。
コーヒーは自家焙煎。
酸味は抑え気味の、飲みやすいコーヒーです。
それにしても、レトロ珈琲店のコーヒーって、総じてレベル高いですよね。
ミルクは、ちゃんとミルクピッチャー入り。
それも、たっぷりなのが嬉しいです。
ジロー珈琲のモーニング、平日に慌ただしく食べるよりも、休日のブランチ向きかもしれません。
サラダもちゃんとしているし、もちろんコーヒーも美味しいです。
ブドウジュースのサプライズ感も嬉しいし、ゆっくり味わいたいですね。
次回のレトロ珈琲チェーンは、星乃珈琲店。
こちらも侮れませんぞ。
インフォメーション
アクセス
JR青梅線・河辺駅より、徒歩15分
または、羽村駅西口より、羽村コミュニティバス「羽村西コース」にて「スポーツセンター」バス停より、徒歩6分
駐車場… 有り
営業時間
営業時間… 7:00〜21:00
定休日… 年中無休
問い合わせ先
⚫︎ジロー珈琲 羽村店
Webサイト… https://www.giraud.co.jp/giraud-coffee/
住所… 東京都羽村市羽加美1-7-5
電話… 042-578-8950