あきる野・巨木百選にも選ばれた、宝蔵寺のサルスベリ。
近くの祥雲寺も、サルスベリの名寺です。
「ひので野鳥の森自然公園」も併せ、晩夏の山の辺を漫歩しました。
目次
サルスベリの名寺と、里山の森を訪ねる小旅
鎌倉時代創建・安産祈願の寺、宝蔵寺
あきる野市・菅生の宝蔵寺。市街地から少々離れた、丘陵の裾野の寺です。
最寄りのJR五日市線・秋川駅から歩くよりも、JR青梅線・福生駅からバスが楽でしょう。
「尾崎観音」バス停から、参道を歩きます。
都道から奥まった、静かな境内。参道右には、立派な鐘撞き堂もあります。
本堂手前の尾崎観音。
安産祈願の観音様として有名です。
近くの青梅市・御嶽神社の産安社も、安産祈願で有名です。機会があれば、神仏ともに安産祈願するのも良いかも。
境内・本堂前に、サルスベリ。あきる野市の巨木百選にも選ばれた巨木です。
8月中旬〜9月上旬が見頃です。
上記の記事は、別の年に8月中旬に出かけた際のリポート。少し時期が早いのか、5分咲きでした。今回は8月下旬ですが、あまり咲き具合は変わりません。
巨木=老木ともいえ、大きさの割に花の付きが少ないのかも…
小さなお寺ですが、近所の方がお参りに訪れています。地元に愛される古刹といえましょう。
宝蔵寺から、祥雲寺へ
宝蔵寺から、祥雲寺へ。
山門前の小道を、西へ向かいます。
軽自動車がギリギリ通れるか、という道を歩きます。ここを飛ばす車はいないでしょうが、交差点で出会い頭には、要注意ですね。
圏央道の下をくぐり、しばらく西へ往くと、右手に立派な地蔵尊が現れます。
ここを右折すると、祥雲寺です。
簡素な本堂は一見、公民館みたいです。
参道左手には、6体のお地蔵様。本堂より立派な堂ですね。
お地蔵様の奥には、凝った彫刻。中々見応えがあります。
境内には、存在感のあるサルスベリ。
祥雲寺は、戦国時代創の古刹。曹洞宗の、いわゆる禅寺です。先ほど訪れた宝蔵寺も曹洞宗。この近辺には、曹洞宗のお寺が多いのです。
曹洞宗のWebサイトによれば、東京都全体で371寺、日の出町には13寺。人口比でいえば30倍、曹洞宗の寺があります。
奥多摩の山々と、サルスベリ。かなりの巨木ですね。
木の下には、サルスベリの落ち葉。
花期の長いサルスベリは、花見と散り花が同時に楽しめます。
息の長いアジサイ。梅雨から色を保っているのでしょうか?
祥雲寺から、ひので野鳥の森自然公園へ
せっかくなので、すぐ近くの「ひので野鳥の森自然公園」へ足を運びます。
祥雲寺前の路地を西へ200mほど歩いて右折。300mほど坂道を登ると、管理棟のある公園の入口に到着します。
ログハウス風の管理等には、キレイなトイレもあります。
「公園」と称しますが、丘陵の里山一帯の森林地帯。園内の山へ登れば、散策というよりもハイキングの領域です。
今回はそこまで深入りせずに、入り口付近の平坦な道を歩きます。
山を超えて青梅方面へ抜けるルートは、上記リンクをご覧ください。
緑の濃い夏の森を歩きます。セミの鳴き声が、森をこだまします。
夏はやや地味な花が多いですが、紫色のヤブランは目立ちます。名前とは裏腹に、ラン科の植物ではありません。
ミズヒキの花。名前の通り、水引みたいですね。
ヌスビトハギでしょうか。
オトコエシの花。地味系の花が多いですね。
タマゴタケ。雨の後で、キノコも多いですね。
自然公園の散策を終えたら、尾崎バス停へ向かいます。徒歩10分少々の道のりです。
お腹が減ったならば、ひので野鳥の森自然公園から、徒歩10分少々の洋食DON・DONがオススメ。午後3時までの営業で日曜定休ですが、地元で大人気のお店です。
インフォメーション
トレッキングマップ
尾崎観音バス停 …〈3分〉 … 宝蔵寺 …〈10分〉… 祥雲寺 …〈10分〉 … ひので野鳥の森自然公園…〈30分〉… 園内散策…〈20分〉… 尾崎バス停
ー計1時間13分ー
JR青梅線・ 福生駅より「武蔵五日市駅」行にて、西東京バスにて「尾崎観音」バス停下車