入間・加治丘陵から飯能へ下り、阿須丘陵を経て青梅へ至る散策。
富士山が見事な桜山展望台から、ふたつの丘陵をつなぎます。
ムーミン的世界観の「あけぼの子どもの森公園」なども立ち寄る、魅力満載のコースです。
2つの丘陵を縦断する、東京近郊の散策コース
入間・桜山展望台へ
東京・埼玉にまたがる、加治丘陵と阿須丘陵。
ふたつの丘陵を結び、入間から青梅へ散策しました。

起点はJR青梅線・河辺駅。
都県境を越える西武バス「入間市駅」行きに乗車します。

「谷ヶ貫寺」バス停で下車。北へ向かう道を歩き、桜山展望台を目指します。

入間市農村環境改善センター奥から、遊歩道へ。

短いものの、意外と急登です。

バス停から15分ほどで、桜山展望台に到着します。
展望台は無料ですが、利用時間は朝9時。早すぎても、時間を持て余すのでご注意を。

高さ20mの展望台に上ると、360度のパノラマ!

生藤山など、笹尾根の背後に富士山がそびえます!


奥武蔵・大持山の右には、武甲山も!

狭山茶の茶畑の先は所沢方面、さらにはスカイツリーも見えます。

派手ではありませんが… 彩り豊かな、丘陵の紅葉。

落ち葉もまた、色とりどり。

桜山展望台付近は、ベンチやテーブルもあります。ティータイムと洒落込むのも良いかと。
桜山展望台から、あけぼの子どもの森公園へ

桜山展望台の北側から「自然探勝路」方面へ下ります。やや急坂なのでご注意を。

100m強進むと、やや広い道と合流。「自然探勝路」方面へ進みます。

途中、寄り道して、阿須山・二等三角点に立ち寄るのも面白いかと。
入口が分かりにくいので、GPSなどを参考にすると良いでしょう。

入間市のゆるキャラ「いるティー」も居ますよ!

アップダウンしつつ進むと、見晴らしの良い小山に到着。
飯能の街と、遙か赤城山が望まれます!

紅葉を楽しみつつ、道は東へ。

舗装された遊歩道を往きます。

緩やかに道を進むと左手に「どんぐりの会入口」という道標が現れます。
ここを左折します。

尾根道を下ると… 前方には大持山と武甲山の勇姿。

木漏れ日のシャワーを浴びつつ、ノンビリ下ります。

道端には、コウヤボウキの花が咲いています。

山を下っているのに、山深くなる感覚を覚えます。

それも束の間、丘陵山麓の集落に到着。少し進み、県道195号を左折します。

県道を800mほど進むと、左手に市民球場が現れ、飯能市となります。

その奥に「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」があります。

1997年にオープンした市営の公園。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンと手紙をやり取りしつつ、生まれたといいます。

ムーミンの世界観を体験できる園内。無料ということもあり、平日でも結構、混んでいます。

秋はメタセコイアも美しい公園です。
飯能市内から、阿須丘陵七国コースへ

あけぼの子どもの森公園から、県道を西へ。
埼玉発祥の食品スーパー・ベルクなど、郊外型のショッピングセンターもあります。
ベルクにはイートインもあり、お弁当を買って休憩するのも良いですね。

飯能市郊外から、八高線の下をくぐり、県道218号線を目指します。

県道218号線を南下すると、赤城神社に到着。
戦国時代・1576年に創建された、阿須地区の村社です。

赤城神社の先にある「JFSA高等学園」看板の三叉路を右折。

100mほど進むと、左手に阿須丘陵登山口があります。

地元では「阿須丘陵七国コース」として整備。
マイナーなコースですが道標もあり、道もしっかりしています。

ひと登りすると道は緩やかとなり、針葉樹林の道をノンビリと。

所々、広葉樹もあり…

爽快な気分を満喫。

青梅・飯能の都県境に到着。青梅・飯能・入間の三境界です。

緩やかに下ると、青梅側の登山口ゲートに到着します。

登山口ゲートの北側から東へ登ると、入間市の最高地点・阿須木蓮寺山があります。
標高203.6m・四等三角点の山、今日2ヶ所目の三角点で、ちょっと嬉しいかも。
山頂までは数分で往復できますが、明瞭な道はありません、ご注意を。
今井城址跡を経て、河辺駅へ

登山口から南へ進みます。

700mほど進み、右折します。

140m先で左折すると、今井城址跡に到着。

戦国時代の山城といわれ、土塁や空掘も残されています。
ただし、景勝地として整備されていないので、気を付けて。

城跡から、段丘に沿った道を西へ進み、岩蔵街道・峠下バス停へと進みます。
ファミリーマートの前のバス停で中々、風情のある名前です。
疲れたらここからJR青梅線・小作駅または、河辺駅に出られます。

今回は歩いて河辺駅へ。バス停から徒歩1時間ほどです。
岩蔵街道を南下し、霞川沿いの遊歩道を往きます。

城山橋で左折し、南へ進みます。この付近、農家の無人販売所もあり、楽しめます。

大岳山や、運が良ければ富士山も見える道を漫歩。

道なりに進むと、藤橋城跡に到着。

城跡は、公園として整備されています。
「杣保(そまのほ)神社趾」の碑もあり、城主が鎮護のため、城内に神社を祀ったともいわれます。

長閑な城跡で、ひと休みするのも良いかも。

規模は小さいけれど山城。大岳山の展望もあります。
城跡から河辺駅まで3km少々。郊外の住宅地を往きます。
JR河辺駅前には、日帰り温泉梅の湯もあります。ひと風呂浴びて、帰路に就くのも良いですね!
インフォメーション
マップ
谷ヶ貫寺バス停… 15分 …桜山展望台… 40分 …どんぐりの会入口… 30分 …あけぼの子どもの森公園… 40分 …阿須丘陵登山口(飯能側)… 50分 …阿須丘陵登山口(青梅側)… 20分 …今井城址跡… 20分 …峠下バス停… 20分 …藤橋城跡… 50分 …JR河辺駅
ー計6時間45分ー
コースの状況など
- 比較的歩きやすい道。
- 後半の阿須丘陵は歩く人の少なく、やや山慣れした人向け。
- コンビニは河辺駅前、飯能・阿須地域など。
- スーパーは河辺駅前、飯能・阿須エリアにある。
- トイレは河辺駅前、桜山展望台付近、あけぼの子どもの森公園等にある。



















