青梅 大幡神社と長渕丘陵|謎の巨人伝説・デイダラボッチ

青梅市南東部の、長渕丘陵。
歩く人も少ない、静かな森が広がります。
山麓にはデイダラボッチ伝説の石が残る、大幡神社。
歴史伝承と自然が楽しめる小さな山旅です。

巨人伝説の神社と、ふたつの丘陵

東青梅駅から、鹿島玉川神社へ

東青梅駅南口
東青梅駅南口

起点は、JR青梅線・東青梅駅南口。
駅前から青梅総合高校方面へ向かい、高校手前で左折し、市道32号線を下ります。

青梅・千ヶ瀬二丁目交差点
千ヶ瀬バイパス・千ヶ瀬二丁目交差点

下り切ると、千ヶ瀬バイパス(都道5号)・千ヶ瀬二丁目交差点に到着。
下奥多摩橋方面へ直進します。

青梅のベーカリー・Days Bread

途中、安くて美味いパン屋さん、DaysBreadも。旅のお供にどうぞ。

青梅・下奥多摩橋からの大岳山と多摩川
下奥多摩橋からの大岳山

多摩川に架かる下奥多摩橋を渡ります。大岳山も望まれた、絶景ポイントです!

青梅・鹿島玉川神社
鹿島玉川神社

橋から南下すると吉野街道に出ます。横断歩道を渡り、直進すると鹿島玉川神社に到着します。

青梅・鹿島玉川神社の調布大祭
調布大祭

普段は静かな境内ですが… 毎年、4月中旬に行われる「調布大祭」では大賑わい。
山車も繰り出す、都内でも貴重な曳山祭です。

青梅・鹿島玉川神社

鹿島玉川神社は、源経基(みなもとのつねもと)が、平安時代・中期に鹿島神宮を勧請して創建。
源経基のお爺さんは清和天皇と、由緒ある家柄です。

青梅・鹿島玉川神社の本殿

拝殿の後ろには、厳かな本殿も。

歴史ある神社ですが…
境内横には小さな公園もあり、近所の子供たちの遊び場です。
観光名所の神社も良いけれど、地域に溶けこむ神社もまた良い!

青梅・Days Breadのメンチカツバーガー

境内のベンチで、DaysBreadさんのメンチカツバーガーを頂きます。
パンはもちろん、メンチも美味い!

青梅・Days Breadのメンチカツバーガーの肉

ジューシーなメンチは、ボリュームもありますね。

丘陵を越え、大幡神社へ

青梅・長渕の道

鹿島玉川神社から川沿いに東へ進みます。ひとつ目の交差点を右折して南下、200mほど進み、調布東通りを左折します。

青梅・久保看板店

映画看板の「久保看板店」前を通ります。
「最後の映画看板絵師」ともいわれた、久保板観氏のアトリエです。

青梅駅の、映画看板
青梅駅構内の映画看板

一時は青梅の街にも飾られていましたが… 安全面を考慮して撤去しましたが…
幸い、青梅駅構内には、久保板観氏の看板が飾られています!

青梅・長渕の道

調布東通りを350mほど進み、橋の手前の道を右折。
緩やかな坂道を上ります。

青梅・長渕の丘陵入口

300mほど進むと、登山口に到着します。特に道標などないので、ご注意を。

青梅・長渕の丘陵登山道

やや藪っぽい道を往きます。なお熊対策は万全に。

青梅・長渕の丘陵の雑木林

滅多に人も通らない道ですが、広葉樹もあり、中々良い雰囲気です。

青梅・長渕の明星大学の敷地

道の西側は明星大学の敷地です。

明星大学は移転しましたが… 2025年現在、能登地震で被災した航空学園石川のキャンバスとして利用されています。

青梅・長渕の丘陵の登山道

緩やかな坂道をノンビリと。道もだんだん明瞭になります。

青梅・長渕の丘陵のコウヤボウキ

秋はコウヤボウキの花が綺麗です。

青梅・長渕の丘陵のどんぐり

道端にはどんぐりも。

青梅・多摩リハビリテーション病院
多摩リハビリテーション病院

分水を越え、下り道となります。下り切ると、多摩リハビリテーション病院の前に出ます。

青梅・大荷田川沿いの道

左折し、大荷田川沿いの道路を往きます。

青梅・大幡神社の入口
大幡神社 入口

病院から200mほど進むと、大幡神社の入口に到着します。

デイダラボッチ伝説の大幡神社

青梅・大幡神社の鳥居

鳥居をくぐり、参道を登ります。

青梅・大幡神社の参道

鬱蒼とした境内。雨の日は滑りやすいかも?

青梅・大幡神社のデイダラボッチの石

参道左手に、「デイダラボッチ」の手洗い石が登場。
幅120cmaあまり、手の形をしています!
「デイダラボッチが立ち上がった時に、ついた手の跡」との伝承です。

青梅・大幡神社のデイダラボッチの石

デイダラボッチは、日本各地に伝承する巨人伝説。

長野・高ボッチ高原
長野 高ボッチ

有名なところでは、長野県の高ボッチでしょうか?山の名前からして「高ボッチ」ですし。
ここで腰を下ろし、ひと休みしたという伝承があります。

青梅・大幡神社社殿

「ボッチ」はアイヌ語で「巨人」を意味しますが…
関東に、アイヌ由来の地名や言葉が有るかどうかは諸説あり、否定的な学説もあります。
とはいえ…
「デイダラボッチ」は、日本語の語感とは違うのは謎でしょう。

縄文の影響を色濃く受けた、アイヌ文化。縄文は日本、アイヌ共通の祖先とされます。
日本語は、大陸からのクレオール的混合 〜複数の言語が融合し、新しい体系となること〜 で変貌しましたが…
「生きた化石」のように、縄文の言葉が細々と口頭伝承したならば、ロマンがありますね!

青梅・大幡神社・社殿

参道を登りつめると、本堂。山の斜面の小さな神社です。

青梅・大幡神社の、子持ち狛犬

本堂前の狛犬。子持ちの狛犬で、子供の表情も豊かで、一見の価値があります。

丘陵を散策し、小作駅へ

川沿いの舗装道路へ戻ります。
ここを東へ進みめば、滝山街道(国道411号)にでますが…

青梅・長渕の丘陵入口

神社入口から200mほど進み、民家の横の登山道を右折し、丘陵を歩くことにします。

青梅・長渕の丘陵の森

青梅市とあきる野市の境界に位置し、広葉樹林も残る貴重な丘陵です。

青梅・長渕の丘陵の道標

標高差で80mほど登ると、稜線に出ます。
満地峠方面へ進みます。

青梅・長渕丘陵の、総理府表記

稜線の南側は警察庁の敷地で「総理府」の石碑があります。山では珍しいのでは?

青梅・長渕丘陵のコウヤボウキ

この丘陵も秋はコウヤボウキの花が咲き誇ります。

青梅・長渕丘陵の、分岐路

稜線を900mほど進むと、左に分岐があります。
ちょっと細く、二万五千分の一地形図には載っていませんが、里へと下る尾根道です。

青梅・長渕丘陵の広葉樹林

この付近、森の様相が美しい。

青梅・長渕丘陵の広葉樹林の道

徐々に道も明瞭となります。

青梅・大荷田川沿いの湧き水

尾根を下り、山麓を少し巻くと林道に出ます。
湧き水もあり、自己責任ですが喉を潤すのも良いでしょう。

青梅・大荷田川沿いの林道

林道を北東方面へ。

青梅・大荷田川沿いの林道と。圏央道

圏央道の下をくぐります。

青梅・大荷田川沿いのお地蔵さん

路傍には、道祖神。高速道路が出来たけれど、山里らしい佇まいも残ります。

青梅・滝山街道・大荷田川橋付近

大荷田川沿いをしばらく進みと、滝山街道に到着。左折し、600mほど進み、「友田」交差点で右折、吉野街道(都道249号)を進みます。

羽村・多摩川橋

多摩川橋を渡ります。手前は友田水管橋、奥は圏央道です。友田水管橋は徒歩でも渡れ、遠回りになりますが、水管橋経由で歩くのも良いでしょう。

羽村・小作緑地公園入口

橋を渡り、旧吉野街道を歩き、「小作坂下」交差点へ到着。
交差点北にガソリンスタンドがあり、その先に「小作緑地公園」の入口があります。
終着地のJR小作駅へは、公園経由がオススメです。

羽村・小作緑地公園
小作緑地公園

春は野生ランも咲く、多摩川・河岸段丘の公園。休憩するのも良いですが、トイレがないのでご注意を。
公園から北東へ500mほど進むとJR青梅線・小作駅に到着します。

青梅・調布橋の、小泉八雲の記念碑

デイダラボッチ伝承のある青梅・長渕ですが…
この付近は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「雪女」の伝承地。

多摩川・調布橋には、小泉八雲の記念碑もあります。詳しくは小泉八雲「雪女」伝説の地、東京・青梅は、北海道並に寒かった!をご覧下さい。寄り道するのも良いでしょう。
自然の畏敬を伝承する、山麓の民話。巨人と雪女には、近しいバックボーンがあるのですから。

インフォメーション

マップ

合計距離: 9285 m
Download file: 202511_nagabuchi.gpx

東青梅駅 …〈20分〉… 下奥多摩橋 …〈10分〉… 鹿島玉川神社…〈15分〉 … 峠入口 …〈35分〉… 多摩リハビリテーション病院…〈5分〉… 大幡神社 …〈45分〉… 丘陵峠…〈1時間〉… 滝山街道…〈15分〉… 多摩川橋 …〈10分〉… 小作緑地公園…〈10分〉… 小作駅
ー計3時間45分ー

コースの状況など

  • 高低差も少なく危険ではないが、道迷いに注意。
  • 前半の丘陵は、道が不明瞭な場所あり。
  • トイレは、東青梅駅前、鹿島玉川神社、小作ふれあい公園(旧吉野街道沿い)、小作駅前にあり。
  • コンビニは、千ヶ瀬二丁目交差点付近にファミリーマートあり。
  • 大幡神社のみ車で訪れる場合は、やや狭い林道なので注意。秋川街道からのアプローチがオススメです。

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