2022年4月にデビューした、吉野家の親子丼。
価格は、税込み437円とリーズナブル。
満を期して発売した親子丼は、果たして美味しいでしょうか?
2023円現在、親子丼の販売は終了しています。
目次
牛丼よりお得?吉野家の親子丼
とろ〜り玉子が絶品の、吉野家の親子丼
あの吉野家が、親子丼を発売!
若かりし頃「牛丼一筋80年」だった吉野家。
もう、それから40年ほど経ち、牛丼一筋でもないし、創業120年以上ですが…やはり親子丼は、興味しんしんです。
お邪魔したのは、青梅新町店。青梅街道沿いのお店です。
親子丼・並盛398円、と税抜き価格は400円アンダー。宣伝写真は美味そうですが、実物は果たして大丈夫か、一抹の不安があります。
オーダーすると…写真にウソ偽りはなし。もとい、実に美味そうではありませんか!
税込み437円の親子丼ですが、玉子タップリ。宣伝文句も相違ありませんね。
横から見ると、牛丼の丼と同じと思われ、グッと吉野家的。
紅生姜をそえると、これがまた、吉野家チックになりますね。
あの吉野家の親子丼、ファンならば、感無量?
特徴的なのは、大きく盛られた刻みネギ。これは、珍しいかも!
でも、しっかりとタマネギも入っています。さすが吉野家、タマネギを疎かにしていません。
長ネギか、それともタマネギか。
これぞ「親子丼・ネギ問題」の最終定理ですね。
「フェルマーの最終定理」に匹敵する、世紀の大問題も解決しました。
魅惑の、とろ〜り玉子。玉子のボリュームも、お値段以上ですね。
鶏肉も、抜かりはありません。
汁は、意外の塩気が控えめで、玉子を引き立てる黒後的な味わい。
親子丼でも「汁だく」とか可能なのですかね?
玉子をまとった鶏肉。禁断の旨さですね!
吉野家といえば、紅生姜。牛丼に紅生姜は、考えた人、天才ですが、親子丼にもバッチリ合います。
七味唐辛子も合います。吉野家の七味って、あまり辛くなく、たくさんかけると香ばしい。
香ばしい七味って、珍しいですよね。
この七味、吉野家の直販Webサイトで販売中ですが、お店でも売れば良いのにな…
親子丼には、「とん汁」が一番合うのでは?
税込み206円、親子丼と組み合わせると、643円です。
吉野家で600円オーバーだと、ちょっと高い気がするけれど…
これだけのクオリティー、ホントは安いのに、気の毒です。
豚肉、人参、ダイコン、コンニャク、ゴボウ、レンコン…具だくさんですね。
吉野家的なのは、これらに加え、タマネギが入っていること。よく煮込まれ、柔らかいので気が付きにくいけれど、旨味を引き立てています。
牛丼より、カロリーがある?
熱量 (kcal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | 炭水化物 (g) | 食塩相当量 (g) | |
---|---|---|---|---|---|
牛丼 並 | 693 | 18.4 | 22.8 | 99.9 | 3.4 |
親子丼 並 | 711 | 31.9 | 16.2 | 103.6 | 3.8 |
吉野家WebサイトのPDFによれば、711kcal。そこそこカロリーはあります。
実は、牛丼より、ほんの少しカロリーが高い。まあ、誤差の範囲ですが、ちょっと意外です。
でも、さすがは、玉子と鶏肉。脂質は少なく、たんぱく質は豊富です。
脂質を気にする方には、良いのかと。
牛丼といえば、カウンターで黙々と食べる、どことなく殺伐としたイメージ。
親子丼だと、それがない。洗練された健康的な、上品な印象すら漂います。
牛丼の肉々しいイメージからの、脱却。
男性客の多い吉野家は、脂質の少ない健康志向の親子丼で女性客を増やしたい… 人口の半分は女性、親子丼をフック(キッカケ)とした、切実なマーケティング戦略なのでしょうね。
親子丼の開発・構想10年のナゾ
なるほど、満を期して発売しただけあり、美味しい親子丼でした。
このクオリティーを437円で食べられるのは、驚異ですね。
報道によれば、開発に10年かかったとのこと。
それ相応の開発期間は、必要でしょうが… さすがに、親子丼に10年もかかりますかね?
ここからは、憶測ですが。
チェーン店は、熟練したスタッフでなくとも、作れないと商品として成り立ちません。
牛丼の場合、極論すれば、ご飯にレシピどおり作った牛肉を盛るだけ。
いえ、色々ノウハウはあるでしょうが…現に、お店によって美味しい店、そうでもない店もあり、そんな、簡単な話ではないでしょう。
でも、比較的、研修期間が短く、誰でも造りやすい商品ですよね。
対して、親子丼は、難しい。造れば分かりますが、玉子のトロけ具合など、タイミングや熱の加減の難しい料理です。
今回、吉野家の親子丼を食べて思ったのは…
それこそ、そこら辺の食堂より、良い仕上がりだったことです。
発売して間もなくでこの完成度は、レシピの開発・マニュアルや研修などが綿密で、スムーズなのかなと。
そのノウハウや、オペレーションの構築に「10年かかった」のだと推測します。
食材も進歩し、冷凍の液卵などを使い、安定した品質で仕上るようなレシピなのでしょうか?
それとも、調理器具の開発をしたのでしょうか?
部外者には分かりかねますが、いずれにせよ、美味しいのは事実です。
今までは熟練の調理人だったのを、テクノロジーで解決しているとすれば。
色々な意味で、この親子丼は、かなり戦略的な商品でしょう。
「うまい やすい はやい」が吉野家のコンセプトですが…
メニューが増え「はやい」は微妙ですが、美味くて安い親子丼、ぜひ一度!
インフォメーション
アクセス・営業案内
●吉野家 青梅新町店
Webサイト… https://www.yoshinoya.com
営業時間… 7:00〜23:00
定休日… 年中無休
住所… 東京都青梅市新町5-3-14
電話… 0428-30-7277