2025年11月、奥多摩駅&高尾山口駅チカにて開催の「山麓百貨店」。
山をテーマに活動するクリエイター・アーティストが集う「山の文化祭」です。
作品を展示販売、奥多摩産ワサビなど「山の幸」も堪能。
新たな「山の楽しみ」を提案するイベントです。
山をテーマにした、リベラルアーツな文化祭
2025年11月開催の「山麓百貨店」
山のテーマに活動するクリエイター・アーティストが集結するイベント山麓百貨店。
東京都奥多摩町・八王子の2ヶ所で開催します。

●奥多摩アウバ
主催者… はらぺこworks
住所… 東京都西多摩郡奥多摩町氷川197−5
開催日… 2025年11月1日(土)〜2日(日)
開催時間… 13:00〜17:00
※委託販売メイン
●TAKAO 36HALL(ケルティック・ムーン)
主催者… はらぺこworks
住所… 東京都八王子市高尾町1783-6
開催日… 2025年11月23日(日)〜24日(月祝)
開催時間… 11:00〜17:00
高尾会場、奥多摩会場では参加者、展示・販売内容が異なります。
奥多摩の会場は、委託販売がメイン。
高尾会場では、対面・委託販売のほか映像音楽の投影、楽器演奏などを予定。
詳細は公式インスタグラム、公式Xをどうぞ。
なお、両会場とも専用駐車スペースがありません。公共交通機関での来場をオススメします。
なお「山麓百貨店」ではクラウドファンディングも実施中。

オリジナル返礼品も用意、趣旨に賛同する方は是非どうぞ。
豪華メンバー大集結な、出店者たち
ジャンル or 肩書 | サークル or ユニット名 | 名前 |
---|---|---|
山の刺繍屋さん | itomici 山と刺繍 | itomici |
植物のタネを拾い集める | おタネもち | おタネもち |
イラストレーター | やまねこのねぐら | くさひき |
アーティスト、倉毛平小屋従業員 | KOYABAN(コヤバン) | 信濃川日出雄 |
マンガ家 | 丹沢悪の秘密結社 | じゅごん大輔 |
イラストレーター | mountain | すすき荘 |
Photographer | ― | 鈴木真弓 |
クリエイティブユニット | はらぺこworks | ちゅみん、けんすけ |
コミックエッセイ描き | 安全第一 | hare |
山登りコミックエッセイ | ぽっぽ | ぽん |
山で使う包みを作る人 | 山猫MOUNTAIN WORKS | 江口 基 |
プランナー・デザイナー | WILD MAPS | ― |
アイルランド及びケルト音楽の演奏 | Star Beryl | 佐久間景子&吉岡美湖 |
日本一かっこいいトイレ清掃員 | 株式会社オピト | ― |
わさび農家 | TOKYO WASABI | ― |
コミック、イラスト、写真、楽器演奏、ザックなどなど…
ベストセラー漫画家・信濃川日出雄氏を始め、山系クリエイター・アーティストなどが大集結!
行かない理由がないほどの豪華メンバーかも?
西多摩関係の出店者を軽く紹介すると…
オピトさんは先日、岩波書店よりボクは日本一かっこいいトイレ清掃員を上梓した、奥多摩町では一番有名?な方。噂では、秘密の商品を画策しているみたい…
オピトについては詳細は奥多摩湖〜鳩ノ巣渓谷|花と新緑&オピト「ピカピカトイレ」奥の細道をどうぞ。
飲食関係ではワサビ農家のTOKYO WASABIさんも参加。奥多摩産ワサビを用いたフードメニューが人気です。
上記のご当地料理×体験型ツアー「青梅・奥多摩ごぜん」プロジェクトとは?では、TOKYO WASABI(わさびブラザーズ)自らワサビ畑を案内して頂きました。
主催者の「はらぺこworks」さんとは?
「山麓百貨店」の主催者は、はらぺこworks。
プランニング・ライティングを行う中武顕輔さんと、デザイナー・イラストレーターのちゅみんさんご夫婦のクリエイティブユニットです。
職業柄、イベント企画立案はお手のもの、ある意味最強かも?
もちろん、2人とも登山にハマっています。かつ、名前から察せられるよう、料理の達人&食いしん坊です。
多岐にわたる活動でも、ピカイチなのが「山ごはん」「下山めし」。
「登山✕グルメ」の情報発信です。
Web系メディアで連載のはらぺこディスカバリー【奥多摩編】。
青梅線沿線の山を登りつつ、山中で美味しい食事をするコミックスタイルの道中記。
限られた荷物の中で美味しい「山ごはん」を紹介、実用性も高いコミックです。

©はらぺこworks
ちょっぴりネタばらしすると…青梅郊外の、ナゾな山名の赤ぼっこ編では、赤い山形のチキンライス。シャレが効いていますね!

©はらぺこworks
同じくWeb系メディアで連載のゲザン道ノススメ。
奥多摩・高尾エリア等の山へ登り、山麓のお店で「下山めし」を食べる企画です。
写真・イラストを駆使し、登山ガイドとしてもグルメガイドとしても役に立ちますよ!
御岳・奥多摩エリアの登山コースや店は結構、おめ通でも紹介したモノも多いです。
僭越ながら、読み比べると楽しいかも?

グルメ系だけだはありません!例えば「NOBOTABE(のぼたべ)」。
vol.02では、青梅・御岳山へ信仰登山するための「御嶽菅笠」をリスペクトした旅行記も掲載。
4日かけて日本橋から御岳山まで歩いて登り、自費出版した労作です。
2025年8月現在、在庫切れですが、再販したら是非どうぞ!
山の文化祭とは?
「山の文化祭」を標榜する「山麓百貨店」ですが…
そのバックグラウンドを考察してみましょう。

20世紀半ばまでの一時期、登山は「国家の威信」を掛けたプロジェクトでした。
8,000m峰初登頂となるアンナプルナのモーリス・エルゾーグ、日本ならマナスル初登頂の槇有恒…
大量の物資とサポートを用いるスタイルでした。
これに疑問を呈したのが、ラインホルト・メスナーを始めとする登山家。高所ではポーターの支援を受けず、必要最低限の装備での登山スタイルです。
またヨセミテ発祥のフリークライミングも台頭。時代は「肉体への挑戦」へと移りゆきます。

登山がスポーツか、は議論の余地がありますが…
一般の登山者も、先鋭的登山の影響を受けているのもまた事実。自分なりに「困難な山に登る」ことをミッションとする風潮はあります。

その一方、古来より里山など「生活に密着した」山もありました。
江戸時代以降、盛んとなった「信仰登山」も異なるアプローチです。
「困難な山に登る」だけが、登山ではない。
ある意味、温故知新ですが… 近年、多様な「山での楽しみ方」を模索するムーブメントが盛んになりました。
コミック、イラスト、音楽、エッセイ、サブカルチャー…
「山麓百貨店」は、より文化的側面から「山と向き合う」試みでしょうか?
いわば、山のリベラルアーツ。様々な表現手段でアプローチし、そこから何かが生まれる。
その瞬間に立ち会えるかもしれませんよ!
インフォメーション
問い合わせ先
- 山麓百貨店WEBサイト
https://sanroku-100.my.canva.site/ - 山麓百貨店クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/869729/