街道から狭い路地を入ると、古民家が。
看板がなければ、うどん屋さんには見えない、昔ながらの日本家屋です。
日の出町のうどん店、母屋。
素朴で和やかな空気の流れるこの場所で、美味いうどんを食しましょうか。
母屋は2022年末に閉店しました。
田舎のおばあちゃんち、みたいな、うどん屋さん
築100年の古民家
日の出町のうどん店、母屋。
築年数100年の日本家屋のこのお店は、控えめに言って、昭和の風景。
屋根のパラボラアンテナが、微かに令和であることを、思わせます。
ツーリングの人にも、人気なのかな。
ピカピカなハーレーダビットソンが、横付けされていました。
ガラガラと、引き戸を開けて中に入ると…
流行りの、古民家をリノベーションしたレストラン、ではありません。
その土地に、根を張って暮らしてきた、生活の匂いのする家。
気兼ねなく、あぐらをかいて、くつろげそう。
ややもすれば、食後にゴロッとお昼寝しても許されるような、そんな家です。
(ほんとに昼寝したら、ダメですよ)
縁側もあります。
陽が沈んだら、浴衣姿で線香花火を、楽しみたいですね。
(14時30分閉店なので、線香花火はダメですよ)
こういう空間って、落ち着きますよね。
肩肘張って、見得を切って、精一杯、格好つけて生きていても…
ここに来れば、自然体になれそうな、包まれるような優しさ。
うどんを食べがてら、浮世の疲れを癒やしましょう。
主なメニュー
- ざるうどん… 700円
- 豚つゆざるうどん… 900円
- 鴨つゆざるうどん… 1,200円
- かけうどん… 750円
- 豚つゆかけうどん… 950円
- たぬみうどん… 900円
- ずりだしうどん… 800円
価格は税込みです。
梅じそうどん(950円)などの、季節メニューもありました。
ここの名物は、ずりだしうどん。
釜茹うどんに、薬味や醤油をかけて食べます。
豚つゆうどん
ずりだしうどんも、美味そうですが…
暑いので、豚つゆうどんをオーダー。
まず、つき出しで、ゴボウせんべい。
ポリポリと、ゴボウの味を楽しみます。
さして、待つこともなく、豚つゆうどんが出来上がりました。
暖かい汁でいただく、ざるうどんです。
暖かい汁で冷たいうどんを食べるスタイルは、埼玉や東京西部の、武蔵野うどんと似ています。
武蔵野うどんも、お店によってかなり違いはありますが、概してうどんが硬いところが多いです。
噛むと、顎が疲れるお店も、あったりして…
母屋さんのうどんは、そこまで硬くないですね。
どちらかというと、讃岐うどんに近い感じです。
コシのある、プルプルとした食感の美味しい麺です。
汁に予め、豚肉が入っています。
豚汁のほかに、長ネギと椎茸のスライスも入っていました。
汁は、かけとざるの中間くらいの、塩っぱさ。
出汁も利いて、食が進みます。
薬味はネギ。
卓上にゴマや七味唐辛子があるので、お好みでどうぞ。
うどんは、ゴマをタップリ入れると美味いです。
そうそう、コンニャクの煮付けの小鉢も、付いていました。
素朴な味付けと、フニャッとした食感が、箸休めに良いですね。
日の出町の母屋さん、如何ですか?
近くに、日帰り温泉もあるし、何より、くつろげますよ。
「田舎のおばあちゃんち」も、今の日本では、幻影となりました。
夏になったら、お庭でスイカ割りをしたいですね。
(車の出入りもあるので、スイカ割りはダメですよ)
インフォメーション
アクセス・営業案内
母屋は2022年末に閉店しました。
JR五日市線・武蔵五日市駅より、徒歩35分。
または、武蔵五日市駅より、西東京バス「福生駅」行にて、「羽生」バス停下車3分
●母屋
Webサイト… https://www.facebook.com/pages/うどん母屋/275555222467007(Facebook)
営業時間… 11:00~14:30(L.O.14:15)
定休日… 火曜・第2水曜日
住所… 東京都西多摩郡日の出町大久野990-4
電話… 042-597-1870